夕刊:2019/01/31

日経平均は反発の216円高。金、白金、ゴムは軟調。円高、ドル安が商品市況の重荷になっている印象

為替

31日の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けドル売り基調が続いているが、日本株の堅調地合いを受けた円売りがドルを下支えした。(高値109円08銭-安値108円70銭)前日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのハト派寄りの政策決定を受けドルは他の通貨に対して弱含んでおり、ドル・円は売り先行。ただ、日経平均株価は前日比200円程度上昇し、株高を好感した円売りがドルの下げを抑えた。上海総合指数は上昇基調が続き米株式先物もプラス圏を維持。ドルは押し目買いも観測される。ただ、ドル買いは後退しており、ドル・円は108円台にとどまっている。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、米連邦準備理事会(FRB)が当面は利上げを見送るとの見方が強まり、円買い・ドル売りを誘った。1月のADP全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大幅に上回った。アップルや航空機のボーイングなど米主要企業の決算を手掛かりに米株式相場が大幅に上げて始まり、投資家心理が上向いたことも円の重荷だった。FRBはバランスシートを毎月500億ドルのぺースで縮小し続ける方針に変わりはないと表明。ただ、FRBはFOMC声明とは別に発表した声明で、毎月のバランスシートの縮小は継続するとしながらも、「経済、金融情勢を踏まえ」将来的にペースを変更する用意があると表明。同時に「潤沢な」準備を備えた政策運営を続けることを決定したことも明らかにした。こうしたことからFRBのバランスシート縮小は予想より早い段階に終了される可能性があることが示唆された。FRBはここ数週間、金融市場のボラティリティー、世界的な景気減速の兆し、米経済に対する暗雲となる政府機関の一時閉鎖などに直面。今回FRBが示したバランスシート、および利上げに関する見解は、総じてこうした事態に対し最大限の柔軟性を示すものとみられている。今回のFOMCの結果について全般的にFRBは自動操縦モードにはならないことが示唆された。FRBが数カ月前に示唆した政策方針から180度の転換となる。昨年12月の時点で2019年は2回の利上げが実施されるとの見方を示していた。今回のFOMCを受け、市場で見られる利上げ観測は一段と後退。FFF金利先物は今年の利上げ確率は25%程度であることを織り込む水準となっている。ドル・円の注目水準は、日足一目均衡表・転換線の109円41銭、12月日銀短観で示された大企業製造業の2018年度下期想定為替レートの109円26銭となる。本日これまでのレンジ:ドル・円:108円70銭-109円07銭、ユーロ・ドル:1.1479ドル-1.1509ドル、ユーロ・円:125円07銭-125円30銭

株式(日経平均)

31日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前日比216円95銭(1.06%)高い20773円49銭で取引を終えた。TOPIX:1567.49 +1.08%、マザーズ:897.90 +1.64%の上昇。30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が市場の想定より利上げに慎重な「ハト派」色が強いと受け止められ、同日の米株が大幅上昇した流れを引き継いだ。外国為替市場で円高・ドル安が進んだため、買い一巡後は伸び悩んだ。海外ヘッジファンドが株価指数先物を買い戻し、日経平均は朝方に上げ幅を300円あまりに広げる場面があった。ただ、主要企業の18年4~12月期決算発表を控え、様子見姿勢の投資家は多い。円高進行への警戒感から累積売買代金が多い21000円付近では、戻り待ちの売りが出やすい。同日の米株式相場が上昇した流れを引き継いだ。機械や電気機器、非鉄金属など景気敏感業種の上げが目立つ。経済産業省が8時50分に発表した2018年12月の鉱工業生産指数(速報値)は、前月比で0.1%低下と2カ月連続で低下した。昨年12月は世界的に景気減速懸念が強まった時期で、ある程度の悪い結果は想定されていたといい、悪材料視する投資家は少ない。買い戻し中心で商いは盛り上がりに欠ける。世界景気や為替に不透明感があり、来期業績には警戒感も根強い。新規資金の動きは鈍い。30-31日開催の米中通商協議は、中国側が劉鶴中国副首相、米国側がライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、クドロー国家経済会議(NEC)委員長、ロス米商務長官、ムニューシン米財務長官で交渉が行われ、終了後に、劉鶴中国副首相とトランプ米大統領の会談が予定されている。1日目の交渉で、妥結に向けた進展が見られたか、それともこれまで通りに決裂するのか、高官筋の発言やトランプ米大統領のツイートに要警戒となる。東証一部売買代金2兆5574億円、売買高13億5957万株、値上り銘柄1563、値下り493、変わらず72。

貴金属

金先限帳入値4599円(前日比-9円)銀先限帳入値56.3円(前日比+0.2円)白金先限帳入値2855円(前日比-22円) パラジウム先限帳入値4247円(前日比+51円)東京金は総じて反落、銀はまちまち。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて総じて小幅安となった。銀はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、上げ一服となった。午後に入ると軟調な動きとなる。先限の出来高も30000枚届かず力強さを欠く展開。大台の4600円を割れて大引けを向かえる。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナは円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上値の重さを受けて軟調となった。パラジウムはニューヨーク高を受けて買い優勢となった。午後に入っても値段は上がらず。パラジウムは値を戻すも白金は続けず。先限の出来高も6000枚届かずで、本日は薄商いで方向感はなかった。

石油

原油先限帳入値41090円(前日比+240円) ガソリン先限帳入値51940円(前日比+250円)灯油先限帳入値57160円(前日比+150円)午前の東京石油市場は総じて続伸。30日の海外原油高に続き、31日のニューヨーク原油時間外取引の続伸を背景に日中取引の序盤から概ね買い先行となった。午前10時に中国物流購買連合会から発表された1月の同国の製造業の購買担当者(PMI)景況指数が事前予想より強気の数字となったことを受け、10時過ぎから原油が上げ幅を拡大した。しかし午後に入ると値段を下げ始める。その後は本日の日中の安値圏でもみ合いが続く。東京原油先限は41000円を挟んで行ったり来たりの攻防

ゴム

ゴムRSS先限帳入値177.8円(前日比-1.9円)ゴムTSR先限帳入値148.3円(前日比-3.7円)ゴムRSSは、軒並み安。寄り付きでは、上海夜間安円高を手掛かりに、売り先行した。先限は176.2円まで水準を引き下げた。ただ、その後は、日中取引の上海ゴムが下げ幅を縮小していることから、東京ゴムも下げ渋りをみせている。TSRは、総じて軟調となっている。午後に入っても176.2円は割れないまでも安値圏で推移。出来高は先限で4000枚届かずで本日は閑散とした商い。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22990円(前日比+30円)東京コーンは小幅まちまち。前日のシカゴ高を背景に序盤は買い優勢となる限月が目立った。買い一巡後、円相場が1ドル=108円80銭水準に小幅高、シカゴ夜間取引の小反落で限月間で方向性を欠く展開。23000円は本日も回復せず。


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