夕刊:2019/02/07

金続落。一時600円割れも引けにかけて回復。原油は小反発

為替

7日の東京市場でドル・円は弱含み。一時110円台を回復したが、日本株の下げ幅拡大をきっかけにドルは上値の重さを嫌気した売りが強まった。ドル・円は、109円後半で寄り付いた後、110円台を回復する場面もあったが、節目付近の売りが上昇を阻止。その後、日経平均株価が下げ幅を拡大すると、上値の重さを嫌気した売りが強まり、ドルは109円70銭台まで軟化した。その後、ドルは109円80銭付近で動意の薄い展開が続く。一方で、米10年債利回りは持ち直しつつあり、ドル売りは仕掛けづらい。午後に入り、日経平均が下げ渋ると優勢となっていたリスク回避の円買いが一服。ドル円は米債利回りの低下幅縮小も好感し一時110円を回復する場面がみられた。トランプ大統領の一般教書演説が行われたが、事前予想通りにメキシコ国境の壁建設や米中貿易問題を巡る話題に言及していたが、特に目新しい材料もなく、平穏無事に通過した感が強く、市場への影響も限定的になっている。その中、ムニューシン米財務長官はパウエルFRB議長とトランプ大統領の夕食会について言及していたが、FRBが既にハト派姿勢に傾斜しており、利上げサイクルの停止やバランスシート縮小の変更などにとどまり、新鮮味のある材料ではなく、市場の動きは、引き続き米中通商協議の進捗状況に左右される展開であろう。一方、ドル円は米債券利回りの下げ止まりを踏まえて、再三再四ドル円110円トライへと底堅い展開を見せてはいるが、反面、同レベルではポジション調整売りや実需売りに圧されるなど、短期筋としても、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円109円50銭~110円50銭。他方、ユーロ・ドルは足元の経済指標の悪化もあり、ユーロ圏の景気への先行き懸念を強めている。また、英EU離脱懸念を踏まえて、ユーロの戻りの鈍さにも繋がっている。本日これまでのレンジ:ドル・円:109円73銭-110円03銭、ユーロ・ドル:1.1357ドル-1.1368ドル、ユーロ・円:124円69銭-125円07銭

株式(日経平均)

7日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比122円78銭(0.59%)安の20751円28銭で引けた。TOPIX:1569.03 -0.83%、マザーズ:870.39 -0.49%安。このところ日経平均が心理的節目の21000円を超えられない展開が続いており年初からの相場の戻りは一巡したとみた投資家が主力株を中心に売りを出した。また、海外の短期筋が株価指数先物に売りを膨らませたのを受け、日経平均は一時下げ幅を200円超に広げた。ソフトバンクグループが前日に発表した好決算と自社株買いを手掛かりに急上昇し、1銘柄で日経平均を約167円押し上げたが、その他の銘柄の下げを補えなかった。日本企業の業績に先行き懸念が広がっているのも売りを促した。6日の取引時間中に2019年3月期の純利益見通しを引き下げたトヨタは3%下げる場面があった。保有株の評価損益の悪化が下方修正の主因。本業は堅調との受け止めから6日の取引では底堅く推移したが、トヨタの保有株は広範囲にわたり今後も株安が業績を左右する要因になるとの見方から海外投資家が改めて売りに動いた。日本企業の代表であるトヨタの業績に先行き懸念が広がるようだと日本企業全体への見方も厳しくなる。東証1部の売買代金は2兆5553億円、売買高は12億5075万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1575、値上がりは489、変わらずは63銘柄だった。

貴金属

金先限帳入値4600円(前日比-25円)銀先限帳入値55.3円(前日比-0.5円)白金先限帳入値2849円(前日比-38円) パラジウム先限帳入値4434円(前日比+23円)東京金、銀、白金は総じて安い。東京金は夜間取引の流れから、寄付きは4610円(15円安)スタートからその後円高、ドル建て現物安となり11時過ぎには4591円(34円安)を付ける場面もあった。午後に入ってからは、午前中の安値を割ることは無く、引け間際に4600円まで戻ってきた。ニューヨーク証券取引所の金ETF残高が、ここ最近の米株高、ドル高もあり減ってきているところが気になるところでもある。東京白金もニューヨーク安を受けて売り優勢で始まり2854円(33円安)スタートから金同様、円高、ドル建て現物安を背景に、11時過ぎ2838円(49円安)まで売られる場面があった。午後に入ってからは、午前中つけた安値を割ることが無かったものの、軟調な推移となった。

石油

原油先限帳入値41660円(前日比+290円) ガソリン先限帳入値52960円(前日比+360円)灯油先限帳入値57610円(前日比+670円)寄付きの東京原油はNY高を受けて、41800円(+430円)スタート、午前中は11頃まで円高、NY原油夜間取引軟調を受けて、上げを削る展開。円相場午前中は1ドル=110円ちょうど付近から109.75円付近まで円高に振れる場面があった。午後に入ってからも、大きな値動きは無く横ばいとなった。本日はEIAが発表した週報が堅調で買われた格好だったが、NY原油3月限は55ドル以上は重たく、53ドル割れは底堅い状況なので、レンジブレイクするには、材料と時間が欲しい所である。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値179.2円(前日比+0.1円)ゴムTSR先限帳入値151.2円(前日比+0.1円)上海市場休場、手掛り材料難の中、方向性無く玉次第の動きに終始した格好。米中貿易交渉再開と上海ゴム取引再開が来週からなので、動くにしても連休明けになりそうである。上海ゴムは、旧正月のため8日まで休場。取引再開は11日の予定。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は2365O円(前日比+40円)8日の米農務省の需給報告発表を控え、模様眺めの中、期先は強気のテクニカルで、小じっかりの状況。1月28日の安値22590円から短期間で1000円以上の上げ、取組高の減少傾向が続く中の戻り高値更新となっている。今後は23500円を固め24000円を取りきれるかがポイント。大豆は先3本値付けバイカイのみ。


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