夕刊:2019/02/14

日経平均は4円安の小幅安。貴金属も小幅安。オイルは4桁高の大幅上昇。米中閣僚会議の影響は限定的か

為替

14日の東京外為市場でドル・円は小じっかり。日本株高の場面では円売りに振れ、111円を上抜けた。ただ、米中協議を見極めようと様子見ムードも広がる。ドル・円は、110円後半で寄り付いた後、米中通商協議の進展期待で日本株が上昇し、円売りでドルは111円付近に値を切り上げた。日経平均株価はその後失速したが、円売り地合いは続き、111円付近で売り買いが交錯した。ムニューシン米財務長官が米中通商協議は現時点では順調との認識を示す中、本日から始まる米中の閣僚級協議は生産的な会合になることを言及するなど、相対的には楽観ムードが漂っている。その中、NY平均株価は前日比117ドル高と続伸し、米債券利回りも再び上昇過程にあり、ドルを買い戻す動きが優勢になった。トランプ大統領としても、米政府機関の閉鎖に対しての危機感もあり、以前よりも柔軟な姿勢を見せ始めていることもドルを買い戻す要因になっている。「米国は対中関税期限の60日間延長を検討」との報道を受け、リスク選好の円売りが進展。ドル・円はストップを巻き込み一時111円12銭付近まで上値を拡大。クロス円ではユーロ・円が125円37銭付近まで買われ、ポンド・円が142円96銭付近まで水準を切り上げた。また、豪ドルは中国・貿易収支が予想を上回る黒字幅となったことが好感され、対円で79円11銭付近まで、対ドルで0.7120付近まで上値を伸ばすなど対主要通貨で強含みとなっている。一方、ドル円は株高と米債券利回りの上昇を受けて、底堅い展開が続いているが、ドル・円111円台では実需売りや利益確定売りが随所に散見されており、また、米株式市場に過熱感があり、いつ何時息切れするかの警戒感もあり、相対的には清算入りと見なした方が無難であり、当面、レンジ幅ドル円110円50銭~111円50銭重視で待機策に努めることが賢明か。他方、ユーロ・ドルは特筆すべき買い材料もなく、引き続き戻り売りが優先されているが、反面、割安感も芽生えており、短期筋としても、拙速的な下値トライには慎重になっている。米中貿易協議の行方を見極めたいとのムードも強く、一方的に買いが進む展開にはならなかった。本日これまでのレンジ:ドル・円:110円87銭-111円13銭、ユーロ・ドル:1.1250ドル-1.1284ドル、ユーロ・円:124円86銭-125円38銭

株式(日経平均)

14日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反落し、前日比4円77銭(0.02%)安の21139円71銭で終えた。TOPIX:1589.81 +0.03%高、マザーズ:873.06 -0.28%安。前日の米株式相場の上昇や、円安・ドル高の進行を手掛かりに輸出関連株の一部に買いが入った。ただ日経平均は前日までの2日間で800円超上昇していたため目先の利益確定を狙った売りが株価指数先物などに出て、上値は重かった。米中貿易交渉の進展と米政府機関の再閉鎖回避への期待から13日の米株式相場が上昇。外国為替市場で111円ちょうど近辺まで円安・ドル高が進み、機械や精密機器、鉄鋼といった輸出関連業種の上昇が目立った。建設や不動産、小売りなど内需関連の一角も比較的堅調だった。後場寄り後に「トランプ米大統領が対中関税猶予期限の60日間延長を検討している」と伝わったのをきっかけに買いが優勢になる場面があったが、円安・ドル高が一服すると海外勢の買い戻しが一巡したほか、買い持ち高を巻き戻す動きもあり反落した。前日まで上昇基調だった電気機器やゴム製品株には売りが優勢だった。朝方発表の2018年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比年率1.4%増。2四半期ぶりにプラス成長に転じたが市場の想定範囲内との見方が多く、株式相場への影響は限定的だった。商いはやや低調で、東証1部の売買代金はで2兆2598億円、売買高は13億4517万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1050、値下がりは999、変わらず78だった。

貴金属

金先限帳入値4659円(前日比-2円)銀先限帳入値55.8円(前日比-0.2円)白金先限帳入値2813円(前日比-9円) パラジウム先限帳入値4593円(前日比+15円)東京金、銀は小幅安。金はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて下げ幅を縮小した。銀はニューヨーク安を受けて小幅安となった。午後に入ると値段は徐々に上げてくる。夜間取引に付けた高値4682円には届かずも4660円を挟んだ展開で終始。先限出来高は3万枚届かずで、大商いとは言えず。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて反落。プラチナがドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の底堅い値動きや円安を受けて下げ一服となった。パラジウムはニューヨーク安を受けて軟調となった。午後に入っても値段は動かず。2800円は死守するも前日比マイナス圏で終える。

石油

原油先限帳入値43470円(前日比+1090円) ガソリン先限帳入値54940円(前日比-1080円)灯油先限帳入値58940円(前日比+930円)午前の東京石油市場は上昇。米中通商協議が来月中にも合意に至るとの期待感が世界的な景気減速や石油需要の下振れ懸念を和らげている。円相場が1ドル=111円ちょうど付近で推移し、昨年12月以来の円安水準を塗り替えたことも支援要因。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。午後に入ると引き続き力強く上げてくる。原油は軒並み4桁高となる。東京原油先限は43000円をキープし出来高も6000枚超えてくる。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値184.6円(前日比+1.5円)ゴムTSR先限帳入値157.4円(前日比+3.3円)ゴムRSSは、軒並み高。上海夜間高や円安を背景に、買いが先行して寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが、一段高となったことを受けて、地合いを引き締めている。TSRは、ゴムTSR20高を背景に買いが先行している。午後に入っても値段はしっかり。185円を挟んだ展開。本日は先限出来高3000枚届かず。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24060円(前日比+80円)東京コーンは続伸。序盤こそ、9月限、先限が小反落したが、円安、前日のシカゴコーン期近高、強気のテクニカル要因から地合いを引き締め、プラスサイドに浮上した。午後に入っても値段は高値近辺で推移。コーン先限は節目の24000台はキープして引ける。


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