夕刊:2019/02/28

日経平均 米中貿易摩擦楽観論後退で反落

為替

28日の東京外為市場でドル・円は安値もみ合い、昨日と同様に狭いレンジでの取引に終始した。高値111円02銭-安値110円81銭 値幅21銭。日本株安受け円買いが先行し、ドル・円は、朝方の111円付近で推移していたが、日経平均株価の軟調地合いで円買い先行。また、中国の製造業PMIが節目の50を割り込む低調な内容となり、上海総合指数など中国株の軟調地合いも円買いを後押した。一昨日も国内勢の売りを中心に上値が重くなり、110円台後半に押し戻された。本日も月末需要で国内勢の売りが上値を抑え一昨日同様にレンジ取引となった。ドル・円に対する取引意欲は急激に後退している。昨日、トランプ米大統領の元顧問弁護士であるコーエン氏が、大統領に対してかなり厳しいコメントを発言している。今後は、民主党が多数を占める下院でトランプ大統領を弾劾する方向で複数の委員会で厳しい追及が始まるであろう。パウエルFRB議長が米国の財政再建を急ぐように求めていることもあり、米議会の運営が大統領の思惑通りには進まず、再び混迷を深める可能性が高いと思われる。本日NY時間には10-12月期の米内総生産(GDP)速報値が発表される。同期の個人消費なども含め経済指標の発表が相場の変動材料になりそうだ。また、各地の米連銀総裁の講演も多数予定されている、内容により市場が動く可能性もある。ポンドは昨日3月12日までに英・EUの合意が議会で承認されなかった場合、合意なき離脱や短期間の離脱延期の賛否を議会に問う方針を賛成多数で可決した。ブレグジットの問題は先送りになる公算が高い。

株式(日経平均)

28日の東京株式市場で、日経平均は前営業日比171円35銭安(-0.79%)の21385円16銭となり、反落して引けた。TOPIX:1607.66 -12.76 -0.79%安、マザーズ:918.18 -21.23 -2.26%安。前日の米国株市場でダウが下落したことや、朝方発表された日本の1月鉱工業生産が予想よりも弱い内容だったことなどが嫌気され、前後場を通じて軟調な展開となった。14時過ぎから下げが加速し始め21400円を割れた。東証1部の売買代金は2兆4480億円、売買高13億122万株だった。セクター別では、東証33業種のうち、24業種が値下がり。海運、電気機器、その他製品などが値下がり率上位に入った。半面、鉱業、水産・農林、サービス業などは買われた。中国国家統計局が発表した2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と前月から低下し、2016年2月以来3年ぶりの低水準となった。業況改善・悪化の分かれ目となる50を3カ月連続で下回った。ある程度悪化することはすでに織り込まれていた為相場の反応は限定的だった。東証1部の騰落数は、値上がり702銘柄に対し、値下がりが1337銘柄、変わらずが91銘柄。

貴金属

金先限帳入値4684円(前日比-19円)銀先限帳入値56.2円(前日比-0.6円)白金先限帳入値3071円(前日比+14円)パラジウム先限帳入値4930円(前日比-102円)東京金、銀は、軒並み下落した。ライトハイザーUSTR代表の発言を受け、米中貿易摩擦解決の楽観論が後退し、ドル買い・ユーロ売りの流れを受け、ドル建てで取引されている商品に割高感が生じたことから、金、銀相場の下落要因となった。ただ、パウエルFRB議長は、発言で利上げを急がない姿勢を改めて強調。更にインド・パキスタン両国の交戦など金に対するプラスの投資環境も出てきており売りは、限定的と思われる。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸、パラジウムは、下落した。プラチナは、75%の産出国南アフリカ鉱山15社の労働者が、2月28日から3月7日までリストラに反対するするストライキを実施する。このストライキは、何度もくり返されており生産量に影響を与える。更に南アフリカの国営電力会社エスコムは、実質破綻状態で政府に対して1000億ランドの資金支援を要請していたが今後3年間で690億ランドの支援に減額され、会社も3分割されることから電力供給がただでも悪い状況に拍車がかかる要因となろう。パラジウムは、NY市場での下落受け利益確定売りで期近-23円から-109円下落した。

石油

原油先限帳入値44820円(前日比+580円)ガソリン先限帳入値55670円(前日比+770円)灯油先限帳入値60960円(前日比+720円)東京石油市場は、上昇した。26日の大幅安を27-28日の反発でほぼ戻す展開となる。OPECの盟主であるサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源省は、トランプ大統領の石油価格が高すぎるとのツィッターの投稿に対して、OPECとその連携国は、落ち着いていると発言し大統領を牽制した。OPEC主導の協調減産は、継続されるとの見方が強まった。さらに、米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫が市場の予測より大幅に取り崩されていたため米国内の供給過剰懸念が和らぎ相場の押し上げ要因となった。ただ、月末でもあり日中取引開始後の動意は、限定的だった。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値200.8円(前日比+0円)ゴムTSR先限帳入値170.1円(前日比-0.7円)ゴムRSS号は、総じて小安い。上海夜間が小高く推移したうえ、ドル円が円安に振れたことを受けて、買い優勢で寄り付いた。その後は、上海ゴムが伸び悩んでいることなどから、徐々に売りが先行し、総じて前日比マイナス圏に振れている。TSRも総じて小安い。午後に入っても値段はしっかり。為替は円高に向かったものの200円の大台はキープして終える。先限で出来高は3000枚を超える。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24590円(前日比+20円)東京コーンは、総じて小幅高。円安とテクニカル要因から買い優勢となる限月が目立った。その後、新規買い材料不足で閑散商いとなり上げ幅は限定的。午後は円高によって更に値を下げる。しかし、節目の24500円はキープする。出来高は200枚に届く。


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