夕刊:2019/03/01

日本株式 円安を好感し250円高で戻り高値更新

為替

1日の東京外国為替市場でドル・円は上伸した。(H111円77銭-L111円33銭)予想を上回る中国景況指標などが後押しとなり、一時111円77銭で年初来高値を更新している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で12月小売売上高の予想外の落ち込みが警戒する理由として、今後の金利決定についてFOMCは辛抱強くなるとのハト派な見解を改めて述べた。米国は低迷する生産を含む課題に直面との見方も示したが、インフレ率は2%付近であり、経済は良好との状況にも言及。ハト派なスタンスを織り込んでいた市場はネガティブな反応を強めず、じり高の流れは続いた。2月財新中国製造業購買担当者指数PMIが49.9と、景況の分かれ目とされる50にとどかなかったものの、市場予想の48.5を大きく上回り、前月の48.3からサプライズの上振れとなった。中国株が上昇し、ドル円は日経平均株価の上昇と相まって上伸。その後、ドル・円主導で進行した円売りの流れが一服。111円64銭付近まで小幅に軟化し同水準で膠着状態。

株式(日経平均)

1日の東京株式市場で、日経平均は前営業日比217円53銭高(+1.02%)の21602円69銭となり、反発して引けた。TOPIX:1615.72 0.50%高、マザーズ:928.97 +1.18%高。ドル・円が111円台後半と2カ月超ぶりの水準に上昇。為替と連動する先物に海外勢から買い戻しが入り、先物主導で指数を押し上げた。中国で財新マークイットが発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9。好不況の分かれ目となる50を下回ったが、前日に国家統計局が発表したものより悪くなかったことも安心感を誘った。その後、日経平均は高値もみあい、21600円台前半で推移した。今日は、大手投信のハイベータ日本株ファンドが設定される。投信設定の思惑もあってハイテク、機械などが堅調を持続しているとの見方も出ている。為替に連動した先物買いは入っているが、現物市場の商いが薄い。来週は、7日木曜日の先物取引最終日まで先物の買戻し主導で上昇する展開となるであろう。東証1部の売買代金は2兆628億円、売買高11億4848万株だった。高値21641.58-安値21490.02。東証1部の騰落数は、値上がり1180銘柄に対し、値下がりが859銘柄、変わらずが91銘柄だった。

貴金属

金先限帳入値4696円(前日比+12円)銀先限帳入値56.1円(前日比-0.1円)白金先限帳入値3110円(前日比+39円)パラジウム先限帳入値4998円(前日比+68円)東京金は反発、銀は続落。金は円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場が小動きとなるなか、円安進行を受けて堅調となった。銀は、NY安を受けて売り優勢となった。金は、12~14円高、銀が0.1~0.7円安。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて上昇した。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安の進行を受けて堅調となった。高値更新が継続しておりテクニカル要因の買いが入りやすい。南アフリカの鉱山労働者・建設組合連合(AMCA)とロンミンは、労働裁判所が判決が出るまでスト停止を命じたことを明らかにした。AMCA報道官は、判決が出るまで何もしないと述べた模様。パラジウムは、NY高と円安要因から反発し、17円~115円高の展開。一時期先は、5038円まで上げた。

石油

原油先限帳入値45630円(前日比+810円)ガソリン先限帳入値56760円(前日比+1090円)灯油先限帳入値61730円(前日比+770円)東京石油市場は、上昇した。中心限月7月きりが前日比810円高、他は760-800円高。昨日の海外市場は、NY原油とブレンド原油で売買が交錯した。米国GDP統計が予想を上回ったことからドル・円が111円台後半まで円安になっていることが国内市場を押し上げている。時間外取引でNY原油は堅調に推移。石油製品も、高寄り後堅調に推移。ガソリンが1010~1120円高、灯油は660~900円高。OPEC主導の協調減産が市場の根底にあるため相場の基本センチメントは、やや強気になり始めている。減産対応による需給リバランスへの期待が維持されれと買い優勢の展開となるであろう。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値204.0円(前日比+3.2円)ゴムTSR先限帳入値172.9円(前日比+2.8円)東京ゴムRSSは、軒並み高。上海夜間が小高く推移したうえ、ドル・円が円安に振れたことを受け買い優勢ので寄付いた。その後、日中取引では、上海ゴムが一段高となったことから、東京ゴムも買いが先行した。今日の取引で204.5円まで上昇し、2月25日につけた直近高値204.8円に迫っている。高値を更新すれば210円が視野に入る展開へ。TSRも総じて堅調な展開。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24710円(前日比+120円)東京コーンは、総じて小幅高。20年3月限は、前日比120円高。他は、+60円~170円高。3月限は、夜間の引け前に24380円まで軟化。日中取引開始後下値を切り上げ24500円台を回復。ドル・円が111円70銭台まで円安が進行していることに支援され、24710円までジリ高高値引けとなった。


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