夕刊:2019/03/05

米国株安受け日経平均反落

為替

5日の東京外為市場でドル・円は底堅い展。安値111円73銭-高値111円95銭 値幅22銭。中国政府が打ち出した景気対策への期待感からやや円売りに振れ、ドルは112円に接近した。一時111円95銭まで上昇。もっとも、節目の112円00銭手前ではオプション絡みの売りによって上値を抑えられた。一方で、111円80銭付近では再び買いも入るなど下値も限られている。ドル・円は、前日の米株安を受けた日本株安で、前日までの米中通商交渉の合意を期待したリスク選好的な円売りは後退した。中国政府は本日開幕した全国人民代表大会(全人代)で2019年の経済成長率の目標を「+6.0-6.5%」とした。中国政府は同時に景気テコ入れ策を発表しており、その効果を見込んだ円売りが観測される。これまでのレンジ:ドル・円:111円73銭-111円95銭、ユーロ・ドル:1.1325ドル-1.1341ドル、ユーロ・円:126円65銭-126円88銭

株式(日経平均)

5日の東京株式市場で、日経平均は前営業日比95円76銭安(-0.44%)の21726円28銭となり、反落して引けた。TOPIX:1619.23 -8.36 -0.51%安、マザーズ:943.96 +5.80 +0.62%高。前日の米国株安に加え、日本株は連日上昇した後の過熱感もあり、利益確定売りが先行した。中国できょう開幕した全国人民代表大会での李克強首相の演説内容にサプライズがなかったほか、低調な中国指標も嫌気され、日経平均は前場後半に下げ幅を拡大する展開だった。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに下げ渋る場面もあったが、買い進む動きにつながらず、その後は上値が重くさえない展開となっている。東証業種別株価指数では全33業種中、値下がりは31業種。値下がり率上位3業種は、輸送用機器、ゴム製品、鉄鋼。値上がりは2業種で、銀行、水産農林。東証1部の売買代金は2兆252億円、売買高11億642万株だった。ファーウェイが米国政府を提訴する準備を進めていると報じられたことも懸念材料になっている。米中通商合意に向けた動きが足踏みする可能性もあり、楽観ムードを冷ました。東証1部の騰落数は、値上がり663銘柄に対し、値下がりが1382銘柄、変わらず87銘柄だった。米国の経済指標も景気減速を髣髴させる指標が出始めている。日本企業も中国経済の影響から利益の下方修正が出始めている。先行きを考察すると米国・日本とも成長継続シナリオを描くには、無理がある外部経済状況と考えざる終えない。これから夏場にかけては、株式市場に厳しい時期、再度下落相場到来の可能性が非常に高くなってきていると推測する。

貴金属

金先限帳入値4621円(前日比-20円)銀先限帳入値54.3円(前日比-0.4円)白金先限帳入値3010円(前日比-67円)パラジウム先限帳入値4982円(前日比-35円)東京金、銀は続落、NY安を引き継ぐ展開。金は、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル・円111円後半まで円安になり押し目が買われたことを受けて下げ幅を縮小させた。銀もNY安を受けて売り優勢となった。金は、-19円~-23円安。銀は、-0.4~-1.7安。WSJは、トランプ大統領と中国の習国家主席は、3月27日ごろに首脳会談を開催して正式に通商合意を締結する可能性があることを報じた。中国が、知的財産権の保護強化、米国製品の大量購入など公約を履行した場合に限り、対中関税のすべてか大半が撤回される可能性が強いと報じた。貿易戦争の終焉が近いことも金価格の下落要因となった。金ETFから投資資金が流出しており金価格は、下値を試している。4日のSPDRゴールドの現物保有高は、前日比5.876トン減少の766.588トンとなった。ここ2日間で利益確定の売りで下落している。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて下落。プラチナは、ドル高や株安を受けて調整局面を迎える中急落した。米中貿易協議に対する合意期待は、すでに先週折込済みであり、週明け早々利益確定売り先行でしている。12月の米建設支出が予想以下となり、米国景気の減速懸念が出始めている。株式安が継続すると、トレンド転換の可能性も出てくる。プラチナは、-61円~-70円。パラジウムも利益確定売りに押される展開でまちまちの動き。-52円安~+86円高。

石油

原油先限帳入値44650円(前日比+150円)ガソリン先限帳入値56100円(前日比-50円)灯油先限帳入値60800円(前日比-80円)東京石油市場は、海外高で買い優勢も上げ幅は限定的。米中貿易協議に対する楽観論を背景に、海外市場で反発したことを好感。ドル・円が、昨日よりやや円高推移していることが上値を重くしている。時間外でNY原油が下げていることも伸び悩み要因。東京原油は、+40~+160円高。ガソリンは、-50円安~+340円高。灯油は、-200円安~+110円高でまちまち。ベネズエラ政局は、暫定大統領のグアイド国会議長は、コロンビア、ブラジルを訪問した後、帰国した。野党と対立しているマデュロ政権はグアイド氏を投獄する可能性があり、緊迫感が高まっている。米国は、対応を予告しており内戦に発展する可能性もある。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値205.6円(前日比-0.6円)ゴムTSR先限帳入値172.3円(前日比-2.0円)ゴムRSSは、反落、上海安を反映する。上海取引夜間が、軟調に推移したことを受けて、寄り付きで売りが先行した。その後、上海ゴムが一段安となったが、東京市場の反応は、ほぼ無く、むしろ押し目を拾う動きから下げ幅を縮小させた。ゴムRSSは、全営業日比-0.1安~-0.7安。ゴムTSRは、-2.0安~-0.6安。本日から中国で全国人民代表大会(日本の国会)が開催している。政策で経済対策を検討すると述べており、自動車販売に対策が打たれる可能性がある。自動車タイヤが最大の市場である為、ゴム需要にとり支援材料となるであろう。上海ゴム主導となるであろうが、この動きに東京も追随するであろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24820円(前日比-100円)東京コーンは、下落。昨日の戻り高値を更新した流れを引き継いで夜間24880円を付けたものの、その後は、利益確定売りで値を消し地合は、軟化。3桁安で夜間を終えた。朝より後は、買戻しが入り小幅値を戻したが、軟化し始め一時24740円の安値を付ける。指標であるシカゴの動向は、ある程度影響するも、ローカル市場化が進んでいるため東京コーンの独自の値動きが基本となっている。下値を試すも売り切れず、上げの修正で短期間で終わりそうである。


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