夕刊:2019/03/08

日経平均400円超の大幅下落

為替

8日の東京外為市場でドル・円は、円の上げ幅を拡大した。高値111円65銭-安値111円05銭 値幅60銭。日本株や中国株の大幅安を受け円買いに振れた。ドル・円は、米国株の続落を背景とした日本株安で円買いが先行。日経平均株価は前日比400円超安の軟調地合いとなったほか、上海総合指数も3%超下落。世界的な景気減速への警戒感からドルは一時111円20銭台に値を下げた。中国・貿易収支の黒字幅が予想を大きく下回ったことや日経平均の下げ幅拡大を受け、リスク回避の円買いが継続。午後には、ストップロスの売り注文を誘発して下げ幅を広げ、一時111円05銭まで下押しした。ユーロ・円も売り優勢。アジア株式相場が全面安となるなか、日経平均株価も節目の21000円を割り込んで460円超安まで下げ幅を拡大。株安を手掛かりに一時124円37銭と2月15日以来の安値を更新した。ユーロ・ドルは小動き。円絡みの取引が中心となったため、1.1200ドル付近で方向感が出なかった。為替市場では、オプション関連のオーダーが、昨日、一昨日とドル・円のこう着感に寄与していたとされているが、それらのオプションが期日を迎えたことでオプションの重しがとれて、あらためて円買いになっているという。円買いの材料は、金融市場に広がるリスク回避のセンチメント。こうしたセンチメントの背景には、中国や世界経済の減速懸念に加え、ドル・円に関しては、日米通商交渉を巡る懸念もある。これまでのレンジ:ドル・円:111円05銭-111円65銭、ユーロ・ドル:1.1185ドル-1.1204ドル、ユーロ・円:124円37銭-125円03銭

株式(日経平均)

8日の東京株式市場で日経平均株価は前日比430円45銭(2.01%)安の21025円56銭と大幅安、4日続落した。下げ幅今年2番目の大きさ。TOPIX:1572.44 -29.22 -1.82%、マザーズ:900.11 -28.65 -3.08%。国内景気の後退懸念が強まり、海運、保険や証券、機械など景気敏感株を中心に全面安となった。前日の米株安や8日の中国・上海株安も投資家心理を冷やした。海外投資家の株価指数先物売りに加え、3月期決算期末を控えた国内機関投資家の売りがかさみ、心理的な節目の21000円割れが視野に入った。午後には心理的な節目の21000円を下回った。取引時間中の21000円割れは2月15日以来、3週ぶり。下げ幅は400円を超え、20990円台を付けた。世界的な景気の先行きに対する不透明感から景気敏感株を中心にほぼ全面安となっている。海外ヘッジファンドによる株価指数先物売りのほか、3月決算期末を控えた国内機関投資家の決算対策売りも断続的に出ている。8日明らかになった2月の中国の貿易統計で、米ドル建ての輸出が前年同月比で大幅減となった。足元の中国景気の弱さが確認され、世界的な景気悪化への警戒感が強まっている。東証1部の売買代金は2兆9252億円、売買高は16億7283万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2003と、全体の9割を超えた。値上がり銘柄数は107、変わらずは23だった。世界的な景気減速を織り込み始めた株式市場であるが、今後6ヶ月程度同じテーマで下値を探る展開を想定している。現状では、戻り高値から10%程度の調整2万円前後が一旦の目途として考えられる。

貴金属

金先限帳入値4598円(前日比-5円)銀先限帳入値53.8円(前日比-0.1円)白金先限帳入値2908円(前日比-53円)パラジウム先限帳入値4914円(前日比-21円)東京金は続落、銀はまちまち。金は、ドル建て現物相場の底堅い値動きを受け、まちまちで始まった。その後は、円高を受けて小幅安となった。銀は、小幅高で始まった後円高を受け、まちまちとなった。金は、5円安~-12円安。銀は、0.5円安から0.2円高。2月末の中国の外貨準備高は、3兆900億ドルと先月から22億6000万ドル増加し、6ヶ月ぶり高水準となった。金準備は、1874トンと1月末の1864トンから増加した。昨年から中央銀行が外貨準備の分散化で金準備を増加させており金の支援要因になる。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高を受けて下げ幅を拡大した。パラジウムは、まちまちで始まった後、ドル建て現物相場の軟調や円高を受けて期近以外下落した。プラチナは、48円安~55円安。パラジウムは、31円高~31円安。ECBは、2019年のユーロ圏の経済成長率は、1.1%になるとし、昨年12月の1.7%から引き下げた。利上げ時期を先送りし、新たな刺激策を発表しており、景気の先行き懸念が強まった。プラチナは、WPICが、供給過剰見通しを示しており、経済の景気減速懸念が強まると、圧迫要因となると見られる。

石油

原油先限帳入値44670円(前日比-380円)ガソリン先限帳入値55890円(前日比-620円)灯油先限帳入値60550円(前日比-590円)東京石油市場は、期近、期先とも下落した。売り買い交錯で日中取引を開始した後、売り優勢の展開となった。昨日の海外市場は、小幅高だが先月後半以降レンジ内での推移となっており、週末の東京市場では調整売りが中心。時間外取引でNY原油が軟調に推移していることや111円台前半の円高も売りを後押ししている。原油は、-380円から-490円安。ガソリンは、-270円から-620円安。灯油は、-350円から-590円安。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値197.0円(前日比-1.9円)ゴムTSR先限帳入値167.4円(前日比+0.2円)東京ゴムRSSは、期近主導で続落。上海取引夜間安やドル・円が小幅円高方向に振れたことを嫌気して売りが先行した。東京先限は、一時195.3円まで下落し、2月25日の急騰によりできた窓を埋めた。これによりテクニカル的には、調整局面終了となるが、中国の経済動向懸念から上海株が3%下落している。この影響が、上海ゴムに影響を与えてくると東京ゴムの一段安を想定しておく必要がある。テクニカルでは、195円の節目、同水準を割り込むと1月22日の安値191.8円まで目だった支持線が無い。TSRは、シンガポールTSR20安から総じて甘い展開、期先以外マイナス圏。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23730円(前日比-560円)東京コーンは、大幅続落。先限は、本日安値2万3800円まで値を崩した。シカゴコーンが直近の安値を更新、ドル・円で円高が更新しれいることやテクニカル要因から売りが増え出来高も1000枚以上。290円安から560円安。今夜、米農務省(USDA)からの需給報告を控え、新規買いに慎重な投資家が多い中、投機的な売りが下げを加速している。


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