夕刊:2019/03/14

日経平均 朝高後反落でいってこいの展開

為替

14日の東京外為市場でドル・円は小じっかりの展開。英国の合意なき欧州連合(EU)離脱が回避され、日本株高を背景に円売り基調が続いた。ドル・円は、朝方の取引111円10銭台を付けた後、英国のEU強硬離脱による混乱が回避されたことで円売りが先行。今晩採決されるブレグジットの期限延長への思惑から日本株高・円売りの基調となり、ドルは111円半ばまで上昇した。高値111円64銭-安値111円15銭 値幅49銭。111円50銭を上抜けるとストップ(損失確定の買い戻し)を巻き込んで、一時111円64銭まで上昇した。しかし、この日は日経平均がさえない値動きをしていることや、午前に発表された中国の鉱工業生産が17年ぶりの低い伸びにとどまったこと、上海総合指数が値下がりしていることなどで、ドルは伸び悩み、8日につけた高値111円65銭を目前に折り返して下落した。中国国家統計局が14日発表した各種経済指標によると、1-2月の鉱工業生産は前年同期比5.3%増。伸び率は予想の5.5%を下回り、2002年初頭以来の低水準となった。昨年12月は5.7%増だった。中国経済は今年、29年ぶりの低成長に陥ると見込まれており、政府は景気支援を強化している。過去に実施したような大規模な刺激策は取らないとしているが、李克強首相は先週、追加の減税・インフラ投資を発表した。ユーロ・ドルはさえない。全般にドル買いが進んだ影響から一時1.1318ドルまで下押しした。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.67まで上昇した。ユーロ・円は買い一服。12時過ぎに126円42銭の高値をつけたものの、その後はユーロ・ドルの下げにつれて伸び悩んだ。これまでのレンジ:ドル・円:111円15銭-111円64銭、ユーロ・ドル:1.1318ドル-1.1337ドル、ユーロ・円:125円91銭-126円42銭

株式(日経平均)

14日の東京株式市場で日経平均株価はいってこいの展開。前日比3円22銭(0.02%)安の21287円02銭で取引を終えた。TOPIX:1588.29 -3.22 0.02%安、マザーズ:932.29 -7.41 0.79%安。13日の米株高や英国が欧州連合(EU)との合意なき離脱に反対する動議を賛成多数で可決したことを受け、買いが優勢だった。値がさ株が指数を押し上げた。寄り付き直後に上げ幅は230円を超える場面もあったが、3月の決算期末を意識した国内金融機関の利益確定売りに押され、その後は伸び悩んだ。日本時間11時に発表された1~2月の小売売上高や工業生産高など中国の経済指標は、おおむね市場予想との乖離(かいり)がなく、日本株への影響は限定的。後場寄り付きの日経平均株価は上げ幅を縮小した。東京市場の昼休み時間中に中国・上海総合指数が弱含んだことで株価指数先物に海外ヘッジファンドなどの売りが出た。国内金融機関による決算対策売りも相場の押し下げ要因となっている。引けにかけてジリジリと値を下げ本日の安値で引けた。東証一部の売買代金2兆1866億円、売買高11億3232万株、値上り銘柄783、値下り銘柄1257、変わらず94。

貴金属

金先限帳入値4666円(前日比+12円)銀先限帳入値55.1円(前日比-0.1円)白金先限帳入値2976円(前日比-3円)パラジウム先限帳入値4966円(前日比-18円)東京金、続伸、銀は変わらず。金は、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇一服に上値を抑えられた。銀は、小幅高で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて変わらずとなった。金は、8円高~12円高。銀は、0.0円~0.1円安。5月の米国生産者物価指数(PPI)は、前月比0.1%上昇、事前予想の0.2%上昇を下回った。インフレの落ち着きでFRBの利上げ休止観測が強い。同日米耐久財受注は、前月比0.4%増加と好調な内容。株高に振れており、金ETFの投資資金動向に注意。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナは小甘い、パラジウムは、続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服で上値を抑えられ小甘く引けた。パラジウムは、NY高とを受けて総じて上昇した。プラチナは、1円安~9円安。パラジウムは、2円~71円高。2月米生産者物価指数(PPI)が、事前予想を下回り、FRBの利上げ休止観測が支援材料になった。米耐久財受注も好調な内容となり米国株式高となった。英国下院は、合意なき離脱を否決したが、今後の交渉が不透明。株価が抑えられるようならプラチナは上げ一服になりそう。

石油

原油先限帳入値45940円(前日比+630円)ガソリン先限帳入値57130円(前日比+660円)灯油先限帳入値61750円(前日比+530円)東京石油市場は、上昇。昨日の海外市場で年初来高値を更新したことが手掛り。トランプ大統領は、原油高やOPECの減産を牽制しているものの、OPECは、石油需要が高まる時期にに向けても協調減産を継続する見通し。昨日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、石油製品の在庫は一段と引き締まった。ドル円で111円半ばまで円安に振れていることも支援要因。原油は、430円高~700円高。ガソリンは、470円高~720円高。灯油は、520円高~650円高。米国の対イラン石油制裁の一部緩和が終了する5月以降も、原油輸出を容認するもよう。トランプ政権は、イランの輸出をゼロにする方針を掲げているが、原油価格を押し上げることになる為、制裁を一時的に緩和しており、現状日量125万バレルを25万バレル減らした100万バレルを下回る水準の輸出を容認する模様。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値196.5円(前日比-0.6円)ゴムTSR先限帳入値170.6円(前日比-0.1円)東京ゴムRSSは、下落。上海取引夜間が小安く推移したが、これに対する反応は薄く、前日の東京夜間の引けと同値圏で寄り付いた。その後、特に目立った材料も見当たらない小動きとまった。TSRも小動きとなった。東京ゴム、上海ゴムともに新規材料待ちの様相を呈している。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24040円(前日比+20円)東京コーンは、総じて続伸。プラスサイドを維持。序盤、前日のシカゴ市場の小幅続伸を背景に上昇した。先限は、一時24230円を付けるも上げ幅を縮小し2桁高ながら、小じっかりと推移。シカゴコーンは、13日に期近が小幅続伸したとはいえ、5月限は370セント越えができず、上げ幅を削り安値圏から抜け出したとの確信は持てない。米国産コーンの作付け前での大幅下落はないと思われる。商いは、閑散。


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