夕刊:2019/03/15

強弱観対立する日経平均、シーソー相場

為替

15日の東京外国為替市場でドル・円は軟調。10時30分前に一時111円91銭まで上昇したものの、112円00銭からは売り注文が観測されていることもあり、頭の重さを確認すると次第に上値を切り下げた。さらにドル・円は、北朝鮮が米国との非核化協議の停止を検討(タス通信)、との報道を受けて111円49銭までじり安に」なった。日本銀行は15日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作の維持を賛成多数で決定したが、輸出、海外経済、鉱工業生産についての判断を下方修正することを決めた。景気の情勢判断を下方修正することは想定の範囲内だったが、金融緩和策をすみやかに強化するとの見方は後退し、リスク選好的なドル買いはやや一服した。その後は、111円60銭台で揉み合いに終始した。これまでのレンジ:ドル・円:111円49銭-111円91銭、ユーロ・ドル:1.1302ドル-1.1327、ドル、ユーロ・円:126円18銭-126円57銭

株式(日経平均)

15日の東京株式市場で日経平均株価が上げ幅を広げ、前日比163円83銭(+0.77%)高い21450円85銭で引けた。TOPIX:1602.63+14.34 +0.90%高、マザーズ:923.96 -8.33 -0.89%安。中国政府による景気刺激策発表への期待などから中国・上海総合指数が反発して始まったのを受け、投資家心理が改善。日本株にも買い安心感が広がっている。また、短期筋の買戻しも上げを加速させた。外国為替市場での円安・ドル高基調も引き続き支援材料だ。東京エレクトロン、ファナックや京セラ、テルモが上げ幅を拡大。後場も前日比200円程度高い21500円前後で推移した。中国政府による景気下支え策発表への期待を背景に東京市場の昼休み中に中国・上海総合指数が上げ幅を広げたほか、アジア他国・地域の主要株価指数の堅調を好感した買いが優勢だ。日銀が15日まで開いた金融政策決定会合の結果や、北朝鮮が米国との非核化協議の停止を検討しているとの一部報道を受け、外国為替市場で対ドルの円相場が一時上昇に転じたことが重荷となった。東証一部の売買高14億8329万株、売買代金2兆7889億円、値上り銘柄1434、値下り銘柄634、変わらず68。全33業種中32業種が値上り、海運業だけ値下りした。ここ数日、日経平均21550円~21100円のレンジを中心に日替わりで上下動を繰り返している。3月決算期末の特殊要因は、あるにせよなかなか売買のし難い相場となっている。上げ相場、下げ相場どちらにしてもシナリオが必要と思われるが、米中貿易摩擦の交渉と合意、英国のEU離脱交渉と不確定要因がある中では、現状どちらにもいけない相場なのであろう。

貴金属

金先限帳入値4656円(前日比-10円)銀先限帳入値55.0円(前日比-0.2円)白金先限帳入値2976円(前日比0円)パラジウム先限帳入値5044円(前日比+30円)東京金、銀は下落。金は、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安が下支えとなったが、ドル建て現物相場の軟調を受けて売り優勢の展開。銀は、NY安を受けて軟調となった。金は、10円安~18円安。銀は、0.1円安~0.4円安。英国のEU離脱の先行き不透明感や、中国経済に対する懸念からドル高に振れたことが圧迫要因。米中貿易摩擦の交渉で首脳会談が4月以降になったことから不透明感が強まった。また、最終的な合意についても明言を避けた。景気に対する懸念は、支援材料。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落、パラジウムは、続伸。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。プラチナは、ドル高や中国株の下落が圧迫要因になった。英国のEU離脱の先行き不透明さや中国経済の減速も圧迫要因。プラチナは、0~-11円安。パラジウムは、28円高~44円高。

石油

原油先限帳入値45620円(前日比-320円)ガソリン先限帳入値56840円(前日比-290円)灯油先限帳入値61380円(前日比-370円)東京石油市場は、下落。昨日のNY原油は続伸したものの、ブレンド原油が反落したことが重しとなっている。米中貿易摩擦を終結させる為の首脳会談が4月以降に持ち越されると伝わると合意に向けた楽観的な見方に不透明感が出てきた。ドル円が、111円台後半まで円安推移していることは下値支援材料。米国は、ベネズエラのマドゥロ政権に対する圧力を強める為、ビザやマスターカードなど金融機関のベネズエラ国内での取引を制限することを検討している。原油は、200円安~370円安。ガソリンは、100円安~340円安。灯油は、340円安~450円安。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値193.0円(前日比-3.5円)ゴムTSR先限帳入値169.0円(前日比-1.6円)東京ゴムRSSは、続落。上海取引夜間が大幅安となったことから、売り先行で寄り付いた。先限は、一時192.0円まで下落した。その後、下げ一服となったが戻りも鈍かった。TSRも軒並み安。中国自動車販売は、8ヶ月連続で前年同月比を下回っており、景気減速の影響が出ている。天然ゴム相場にとって弱材料である。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24060円(前日比+20円)東京コーンは、小幅上昇した。前日のシカゴ高から買い優勢も上げ幅は限定的。先限は、一時24130円を付けるも上げ幅を縮小しマイナス圏、引けにかけて持ち直し小幅プラスへ。14日のシカゴコーンは、期近5月限が370セント台を維持した。米国西部の寒波による作付け遅れ懸念が買い材料視された。最新の米国気象庁の予報によると3月20日-3月24日はベルトの西部、東部とも気温が平年を上回るとの予報。予想通りなら寒波は、一時的で買い材料は、長続きしないかもしれない。


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