夕刊:2019/03/22

日経平均戻り高値更新するも反落

為替

22日の東京外国為替市場でドル・円は軟調。高値110円90銭-安値110円67銭値幅23銭。日経平均株価が60円超安となったほか、中国株が安く寄り付いて、ダウ先物もマイナス圏に沈んだ。リスク回避の円買いが持ち込まれ、一時110円67銭まで下押した。ユーロ・円は重い。時間外取引で米長期金利が下落していることを材料視した円買い・ドル売りが入っている。一方、日経平均株価や時間外の米株価指数先物が底堅く推移し、持ち高整理の円売りにつながっている。クロス・円もリスク回避の円買い優位。ユーロ・円が一時125円80銭まで下落したほか、豪ドル・円は78円52銭、NZドル円は76円15銭までそれぞれ下値を広げた。ユーロ・ドルはもみ合い継続。対円でユーロとドルがともに弱含むなか、レンジ内の動意にとどまった。これまでのレンジ:ドル・円:110円67銭-110円90銭、ユーロ・ドル:1.1361ドル-1.1384ドル、ユーロ・円:125円80銭-126円17銭

株式(日経平均)

22日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前営業日比18円42銭(0.09%)高の21627円34銭で引けた。高値21713円26銭-安値21542円03銭。TOPIX:1617.11 +2.72 0.17%高、マザーズ:939.93 -2.26 0.24%安。予想以上にハト派ととらえられた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、国内休場中の2営業日中に米国株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方は買いが先行。しかし110円台と円高に振れた為替が上値を圧迫し、戻り売りに押され下げに転じた。米連邦準備理事会(FRB)が20日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内の利上げを見送る姿勢を示した。日米金利差縮小への思惑から円相場が110円台後半に上昇し、投資家心理の重荷になった。国内債の利回りが軒並み低下し、低金利環境が長期化するとの懸念で銀行株が売られ、相場全体を押し下げた。半面、上昇率トップは鉱業。低金利のメリットへの期待を背景に不動産セクターが買われた。REIT(不動産投資信託)も選好され、20日に1900ポイント台に乗せた東証REIT総合は9日続伸し、昨年来高値を更新した。このほか、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連が商いを伴って上昇。米マイクロン・テクノロジーの株価が決算発表を受けて急伸した流れが東京市場にも波及した。日経平均は寄り付きの水準が日中高値となった。下げに転じてからはじり安となったが、売り急ぐ姿勢も限定的だった。FOMC後の2日間の米国株の反応自体は想定の範囲内だった。景気減速の懸念でFRB(米連邦準備理事会)がハト派スタンスにならざるを得なかったのは事実、流動性相場が続くという点は株式市場にとって大きい。開発中のアルツハイマー型認知症の治療薬候補の臨床試験を中止すると発表したエーザイに失望売りが膨らんだ。アステラスや大塚など他の医薬品株にも売りが波及したが下値は限定的だった。FRBが利上げに慎重な姿勢を示し、週末を控えて、売り買いとも持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。中国・上海総合指数の下落は相場全体の重荷になっている。東証1部の売買代金は2兆6254億円、売買高は13億6559万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1392、値上がりは653、変わらずは95銘柄。中国商務省の高峰報道官は21日、米国のライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が訪中し、28、29日に北京で米中通商協議を開くと発表した。4月初めには劉鶴(リウホー)副首相が訪米し、協議を継続する。両国は4月末の合意を目指して交渉を進める。

貴金属

金先限帳入値4654円(前日比-20円)銀先限帳入値55.2円(前日比-0.2円)白金先限帳入値3066円(前日比-4円)パラジウム先限帳入値5319円(前日比+8円)東京金、銀は反落。金は、円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上値の重さや円高を受けて軟調となったが、押し目買いが入り下げ一服となった。銀も円高を受けて売り優勢となった。金は、18円~20円安。銀は、0.0円~0.2円安。米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策がハト派寄りの内容になった。政策金利見通しが2021年までに利上げが1回と大幅に利上げ見通しを変更した。FRBの保有資産の縮小も9月に終了するとの表明された。米国の金利は、2019年を通じて現状維持が確認された内容。長期的な支援要因となる。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナ、パラジウムとも、そうじて反落。プラチナは、円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高とドル建て現物相場の下落を受けて軟調となった。パラジウムは、史上最高値を更新したのち、やや下落した。プラチナは、1円~16円安。パラジウムは、16円安~13円高。ロシアが、貴金属スクラップの輸出禁止を計画しているとのうわさを受けてパラジウムが史上高値を更新しており、押し目が入ると、プラチナの地合を引き締めている。

石油

原油先限帳入値45450円(前日比-270円)ガソリン先限帳入値56800円(前日比-350円)灯油先限帳入値61530円(前日比-170円)東京石油市場は、軟調。高値更新後のNY原油やブレンド原油が、反落したことや、円高が重石となっている。ドル円が110円台半ばから後半で推移。しかし、米国では、夏場にかけて需給逼迫が警戒されており、国内市場の下落を限定している。原油は、90円~280円安。ガソリンは、90円~400円安。灯油は、150円高~310円安。OPECを中心とした産油国が減産している中、在庫が引き締まっていることも支援要因。ベネズエラ当局は、グアイド国会議長の首席補佐官であるロベルト・マレロ氏を拘束したと発表した。米国やEUから認められているグアイド国会議長と、現職のマドゥロ大統領の対立が一段と激化している。米政権は、野党側に攻撃を加えたマドゥロ政権に対する制裁を強化する見通し。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値189.8円(前日比-2.2円)ゴムTSR先限帳入値167.5円(前日比-1.5円)東京ゴムRSSは、期近2本を除き下落。上海取引夜間が下落したことを受け、売りが先行して寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムも地合を緩めたことから、軟調に推移した。TSRは、ただ、納会を25日に控えた期近3月限は、しっかりとなった。シンガポールTSR20安を背景に、軒並み安の展開。東京RSSは、売り優勢。先限は、一時188.9円まで下落し、2月22日の安値191.8円、15日の安値、192.0円も下抜き2月19日の186円を目指すこととなろう。このところタイの現物価格が高値圏を維持しているのに対して、上海ゴムの下落が目立っている。この背景には、米中貿易協議に対する楽観的な見方が後退していることがある。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24460円(前日比+230円)東京コーンは、軒並み上昇。20日、21日シカゴコーンが上昇したことを受け、序盤から買い先行の展開となり、3桁高が続出となった。円高が、圧迫要因となり、上げ幅を縮小する限月が目立った。総出来高も低調で商いは閑散。まとまった新規資金の流入は感じられないが、小口の買戻しに主導され堅調に推移した。


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