夕刊:2019/03/25

日経平均株価 今年一番の下落幅

為替

25日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。一時109円72銭と2月8日以来、1カ月半ぶりの高値を付けた。高値109円72銭-安値110円14銭 値幅42銭。22日に米長期金利が大幅に低下し、日米金利差の縮小を意識した円買いが優勢となった。週明け25日に日経平均株価が大幅に下落し、株安と歩調を合わせた円買いも入った。円は109円台後半では投機筋などのドルの買い戻しが入り、「国内輸入企業の円売り注文も出た」といい上値を抑えた。円は対ユーロで大幅に続伸した。欧州政治の不透明感が円買い・ユーロ売りを誘った。ユーロは対ドルでは反落した。日経平均株価の戻りは鈍く、一時前日比700円超安になった。ユーロ・円も売り一服。一時123円89銭まで下げたものの、一巡後は小幅ながらショートカバーが入るなどドル・円と同様の展開となった。 ユーロ・ドルは小動き。これまでのレンジ:ドル・円:109円72銭-110円14銭、ユーロ・ドル:1.1285ドル-1.1305ドル、ユーロ・円:123円89銭-124円44銭。エバンズ米シカゴ地区連銀総裁は25日、米経済は引き続き堅調だが、連邦準備理事会(FRB)がいったん立ち止まって慎重な姿勢を取るには良い時期だとの認識を示した。また、来年後半までは利上げを想定していないと述べた。香港で開かれたイベントで発言した。米金融政策については、現時点で緩和的でも引き締め的でもないと指摘した。今年1月の時点では、米経済の力強さが継続するなら今年3回の利上げもあり得るとの考えを示していた。FRBは20日まで開いたFOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置いた。また、新たに示された金利見通しでは、年内の利上げ回数をゼロと予想する当局者が17人中11人と、12月時点の2人から大幅に増えた。予想以上にハト派的なシグナルを受け、市場では来年の利下げを織り込む動きが急速に広がった。25日のアジア市場では、米10年債利回りが3カ月物の利回りをさらに下回った。22日の米国市場での長短金利逆転は2007年半ば以来となった。エバンズ総裁はこの逆転について「かなり小幅」とし、「長期金利が長きにわたり低下してきたことを考慮に入れる必要がある」と指摘。「トレンド成長率や実質金利の低下に関連した構造的な要因が一部あるだろう」とした上で、「そうした環境ではイールドカーブが過去と比べて幾分フラットになるのがおそらく自然だと思う」と述べた。

株式(日経平均)

25日の東京株式市場では世界経済の減速懸念が強まり、日経平均株価が急落した。前日比650円23銭(-3.01%)安の20977円11銭と今年最大の大幅下落で引けた。21000円を引け値で下回るのは、2月15日以来。TOPIX:1577.41 -39.70 -2.45%安、マザーズ:926.22 -13.71 -1.46%安。下げ幅は一時700円を超え、21000円を割り込んだ。日経平均の21000円割れは3月11日以来、9営業日ぶり。ドイツの3月製造業PMI速報値が2012年以来の低水準をつけたほか、米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転したことから、世界経済の鈍化懸念が高まり、先週末22日の海外市場は大きく下落した。この影響から幅広い銘柄が売られる格好となり、日経平均シカゴ先物取引にサヤ寄せする流れから窓明けでのスタートとなった。しかし、その後も断続的なインデックス売りから下げは止まらず、一時20911円57銭まで下げ幅を拡大させた。為替市場ではドル円が109円72銭まで円高に振れてたことも、下落圧力となった。金融市場では安定的な資産を求める動きが強まり、債券市場では国債が買われ、長期金利が低下した。日経平均は取引開始直後から全面安で始まった。東京に続いて取引が始まった中国・上海などアジア市場の株価も下落し、日経平均の下げ幅は拡大した。また、一目均均衡表は20820円辺りで横ばい推移する雲上限が支持線として意識されやすく、ダブルボトム同様にサポートとして意識される。一目均衡表では今後雲のねじれが起きるタイミングが近づいているが、現在の価格水準で踏ん張りを見せられないと、27日の権利落ち日で雲を割り込んでくる可能性がある。シグナルが一気に悪化傾向になる。米国債イールドカーブの逆転に、過剰反応したとの見方もある。指値状況が薄い中をインデックス売買で大きく下げているため、米国市場が落ち着きをみせるようだと、その後の反転も速いとみられる。全面安ながらも落ち着きがみられている。その他、米大統領選を巡るトランプ大統領陣営とロシアの共謀は認定されなかったことで、政治リスクが後退していることも、下支え要因として意識されそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想以上のハト派姿勢を打ち出し、市場はまだ方向感を決めかねていたところに欧州で製造業購買担当者景気指数(PMI)が悪化してリセッションへの懸念が台頭、米国では先行きの利下げ観測まで浮上してきた。米国で長短金利が逆転する「逆イールド」が発生しているが、一方で投資家の不安心理を示すボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数)の先物が、それに先立って大きく売られていたことは注目に値する。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、19日時点の売り持ちは12.8万枚。昨年2月などに発生した株価急落、いわゆるVIXショックの際も10万枚を超える売りが積み上がっていた。低ボラティリティーに賭ける参加者が多数いたということは同時に、虚をつかれる形で株価急落への警戒感も裏を取られやすい状況だったといえる。そこに逆イールドとリセッション懸念が急速に強まったことで、急落したと推定できる。東証一部の売買高13億2784万株、売買代金2兆3917億円、値上がり銘柄104、値下り銘柄2014、変わらず22。

貴金属

金先限帳入値4640円(前日比-14円)銀先限帳入値54.7円(前日比-0.5円)白金先限帳入値2993円(前日比-73円)パラジウム先限帳入値5159円(前日比-160円)東京金、銀は続落。金は、円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、リスク回避の円高を受けて軟調となったが、ドル建て現物相場の堅調が下支えとなり下げ一服となった。銀も円高とNY安を受けて売り優勢となった。金は、8円~15円安。銀は、0.3円~0.5円安。22日3月の独製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は、44.7と事前予想48.0や前回47.6から大幅に悪化した。ユーロが急落し、景気減速懸念から欧州株、米国株も急落し、金に逃避買いが入った。今週、来週とも株価動向や米中貿易交渉、英国のEU離脱と材料は多い。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナ、パラジウムとも、続落した。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高とドル建て現物相場の下げ一服を受けて下げ渋る。パラジウムは、NY安と円高を受けて急落した。プラチナは、61円~74円安。パラジウムは、134円~215円安。パラジウムは、供給逼迫感から史上高値更新が継続したが、独PMIの悪化で景気減速懸念が強まる中、1600ドルの節目を割り込むと利食い売りに押されて急落した。プラチナは、リスク回避の動きやパラジウムの急落を受けて軟調となった。売り圧力が、強まると再び800ドルの節目を目指す可能性が出てくる。

石油

原油先限帳入値44220円(前日比-1230円)ガソリン先限帳入値55360円(前日比-1440円)灯油先限帳入値60230円(前日比-1300円)東京石油市場は、大幅安。世界的な景気減速に伴う石油需要の下振れ懸念が大幅下落の要因、また円高が下落に拍車をかけている。米国、EUなど各国の製造業PMIが低下していることや米国の3ヶ月政府短期証券と10年国債の利回りが逆転したことが1年以内に米国が景気後退局面に入ることを示唆している。ドル・円も109円台後半で推移していること、NY原油は、時間外取引で下落し、先週安値水準に接近している。原油は、260円~1230円安。ガソリンは、1210円~1440円安。灯油は、1150円~1800円安。ロイター通信によると、現地23日に2機のロシア空軍機がベネズエラに到着した。ロシア国防省の当局者のほか、100名近いロシア軍兵士がベネズエラ入りしたもよう。この行為は、米政権は、強く刺激すると思われる。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値183.9円(前日比-5.9円)ゴムTSR先限帳入値162.9円(前日比-4.6円)東京ゴムRSSは、軒並み下落。上海取引夜間が下落したことや円高を受け、売りが先行して寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが一段安となったことや、世界的に株安となったことを嫌気して、売り先行の展開となった。今日納会となる3月限は、180円前後で小動き。TSRもシンガポールTSR20安を背景に、軒並み安の展開。東京RSSは、売り優勢。先限は、一時183.7円まで下落した。2月19日の186円を下抜き、180円を試す展開となっている。米国株の大幅下落に見られる様に世界的な景気減速懸念が台頭し始めており自動車販売が世界的規模で減速する可能性が出てきたことからゴム相場にとって株価と連動しやすい相場状況になったといえよう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24490円(前日比+30円)東京コーンは、まちまち。円高の進行を背景に7月と11月限が2桁安。22日のシカゴコーンは小幅続伸で引けたが、ドル・円が109円台後半に上昇したことから先限から期近が売り優勢となった。11月限以外は、プラス圏を回復。期先は、24320円まで下落し、夜間取引の安値24290円に一時接近したが下値を切り上げプラス30円高まで戻った。


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