夕刊:2019/03/27

日経平均 実質上昇 権利落ち分をほぼ回復

為替

27日の東京外為市場でドル・円は戻りが鈍い。H110.68銭-L110.41銭 値幅27銭。朝方の下落後は買戻しが強まったものの、米利下げ観測が広がりドルの上値を押さえた。ドル・円は110円半ばを中心とした値動き。NZ準備銀が目先の金融政策について利下げの可能性に言及したことから、世界的な景気減速が意識されクロス円が下落。ドル・円も円買い基調に振れ、一時110.41銭まで弱含んだ。目先の日本株は下値の堅い値動きを期待した円売りが観測される。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の理事候補が利下げを主張したことでドルの戻りが抑えられそうだ。軟調地合いとなっていた日経平均の下落幅縮小する動きに伴いやや円売りが優勢に。ドル円は110.64銭付近まで小幅に上昇。クロス円では株安を嫌気し124.26銭付近まで下落していたユーロ円が124.53銭付近まで反発した。ここまでの取引レンジは、ドル・円:110.41銭から110.68銭、ユーロ・円:124.26銭から124.74銭、ユーロ・ドル:1.1252ドルから1.1278ドルで推移した。

株式(日経平均)

27日の東京株式市場は、前日比49円66銭安(-0.23%)の21378円73銭の小幅安で引けた。TOPIX:1609.49 -8.45 0.52%安、マザーズ:961.12 +20.36 2.16%高。26日の米株式市場でNYダウは140ドル高と続伸。長期金利の低下が一服したほか、原油相場の上昇が好感されて買いが先行。ただ、2月住宅着工・建設許可件数や3月消費者信頼感指数が予想を下回ったうえ、米中交渉や欧州連合(EU)離脱を巡る英議会の動向を注視したいとの思惑もあって上げ幅を縮小した。27日の東京市場は3月期末の権利落ち日となり、日経平均の配当落ち分は180円程度とみられていたが、米株高を好感した買いや配当再投資に絡んだ買いが入り74円安からスタート。その後は戻り待ちの売りに押され下げ幅を3ケタに広げ、21300円を挟んだもみ合いが続いた。日経平均は3ケタの下落で前場を折り返したが、配当落ち分を考慮すると底堅く推移した。しかし、配当再投資に絡んだ買いが朝方で一巡し、積極的に戻りを試す動きも見られない。3月期末の配当落ちの影響で下押ししたが、それを除けば底堅い展開。前日の米国株市場の落ち着きや為替の円安基調が下支えとなっている。一方、期末や来週以降の国内外イベントを控えて積極的な買いも出づらかった。中国・上海や香港などアジアで株式相場が上昇している国・地域が目立つことで投資家心理がやや改善し、株価指数先物に断続的な買い(買戻し)が入った。日銀による上場投資信託(ETF)買いへの思惑も相場の支えとなった。新たな材料に欠け、積極的に上値を追う投資家は限られている。米債券市場の逆イールド発生にともなう混乱は落ち着いたが、今週来週と国内外で重要経済指標の発表が相次ぐ。米中通商協議も予定されており、今は動きづらい。前日に451円高と急反発したため目先の利益を確定する売りが出やすい面もあるが、世界経済の減速懸念が燻り主力株は積極的に手掛けづらい。英議会は27日、EU離脱を巡り「示唆的投票」を実施する予定。メイ英首相の離脱案採決の見通しや首相の進退に関し様々な報道が出ている。また週後半には米中の閣僚級協議が予定されており、全般に手控えムードが強い。昨日と今日の株式市場で重要な買い方を演じたのは、年金ファンドであろう。25日の急落で海外ヘッジファンドと国内の目先筋が下値を積極的に売り崩したが、26日の年金パッシブファンドによる先物買いで上値を拡大し、前日に売り崩した目先筋の買戻しを誘発したのが現在の株式相場であろう。明日以降、現物大型株を買い進めるにも時期的に動けない国内機関投資家が多くボラティリティは、低下するものと思われる。22日の下落前の株価に戻り振出からのスタート。5日移動平均線が、21396.72銭、25日移動平均線21450.47銭、テクニカルは、ここを超えられるかどうかであろう。本日から権利落ちで180円日経平均株価が下落したので逆に上値抵抗線として意識されそうである。東証一部売買高13億1128万株、売買代金2兆3799億円、値上がり銘柄792、値下り銘柄1266、変わらず67。

貴金属

金先限帳入値4668円(前日比+10円)銀先限帳入値55.0円(前日比-0.2円)白金先限帳入値3052円(前日比+45円)パラジウム先限帳入値5159円(前日比-7円)東京金は続伸、銀はまちまち。金は、円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安とドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀は、NY安と円安を受けてまちまちとなった。世界的な景気減速懸念があるが、株高、ユーロ安となり金の圧迫要因となった。2月の米住宅着工件数は年率換算で前月比8.7%減と市場予想を下回り、8ヶ月ぶりの大幅なマイナスとなった。3月の米CB消費者信頼感指数は、前月比7.3ポイント低下の124.1と2017年12月以降で2番目に低い水準にとどまった。金ETFに投資資金が、流入しており26日のSPDRゴールドの現物保有高は、前日比3.231トン増の784.260トンとなった。金は、10円~12円高。銀は、0.4円安~0.5円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受け揉み合いとなった。パラジウムは、NY安を受けて反落した。プラチナは、37円~45円高。パラジウムは、6円~82円安。プラチナは、南アフリカのプラチナETFに投資資金が流入しており、下支え要因となると見られる。世界的に自動車販売が、減少傾向なことから上値を抑える大きな要因になると思われる。パラジウムは、リースレートが引き続き高水準で推移、需給逼迫感があるものの、景気減速感が強まると利食い売りで調整局面入りも警戒される。

石油

原油先限帳入値45100円(前日比+440円)ガソリン先限帳入値55920円(前日比+480円)灯油先限帳入値61270円(前日比+370円)東京石油市場は、堅調。昨日の海外市場が上昇したことや、円安が支援要因となった。海外市場では需要期の供給不足が懸念されている。時間外取引でNY原油は、小動き。米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は市場の予想に反して増加していたが、特に材料視されていない。原油は、90円~550円高。ガソリンは、480円~520円高。灯油は、200円~500円高。米石油協会(API)が発表した週間石油在庫統計で原油在庫は、先週比193万バレル増加となったが、ガソリン在庫は、346万9000バレル減、留出油は、427万8000バレル減となった。製油所の稼働率は、上がっているが、原油消費量は思ったほど拡大しておらず、原油在庫が増加し、石油製品の在庫が取り崩されている構図のようだ。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値185.8円(前日比+2.1円)ゴムTSR先限帳入値163.0円(前日比+0.8円)東京ゴムRSSは、4月、5月限以外軒並み反発。上海夜間安を受けて、売りが先行して寄付いた。寄付き後は、日中取引の上海ゴムが下げ渋り、タイ現物価格に比べ、東京ゴムが割安になっていることから、買い先行となった。TSRも買い先行となった。東京RSSは、5月限以外反発となった。上海ゴムは、軟調な展開が継続しているが、タイ現物市場は高値圏を維持している。26日のタイ現物価格は、53.35バーツ、円換算すると輸入所掛かりを加えると、195.2円前後になる。東京期近は、約16円割安になっている。通常東京ゴムは、産地より10円前後割安となることが多いので、期近は、現状より6円前後高い185円近辺まで水準を引き上げる可能性がある。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24730円(前日比+20円)東京コーンは、まちまち。前日のシカゴ安と110円台半ばの円安と強弱材料が交錯する中、先限中心に買い優勢の限月と期近を中心に売り優勢の限月に分かれた。東京コーンは、日中取引の序盤で210円高の24920円まで上伸し、今月4日の高値に面合せした。今月11日の安値23540円から約半月で1380円の暴騰となった。短期筋からの利食い売りで修正安となってもおかしくないが、押し目らしい押しも無くほぼ一直線に25000円を意識する値位置まで来ている。


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