夕刊:2019/03/29

日経平均3日振りの反発。参加者少なく閑散商い

為替

29日の東京外国為替市場でドル・円は伸び悩みの展開。ドル・円は110円半ばで寄り付いた後、前日の米株高を受けた日本株の上昇で円売りが先行。その後、仲値でドル需要が増大し、110円90銭付近に値を切り上げ111円に接近する場面もあった。10時前に110.92円まで上昇したものの、月末・期末に絡んだ実需のフローが一巡すると次第に動きが鈍くなり、110.80円前後でのもみ合いが続いた。ユーロ・円ももみ合い。ドル・円につれる形で124.56円を高値にその後は124.40円前後で推移。上海株は2%超上昇するなど株価は堅調に推移しているものの、今のところ材料視されていない。新たな取引材料に乏しく、年度末でもあることから積極的な取引は手控えられている。ユーロ・ドルは小動き。これまでのレンジ:ドル・円:110.55円-110.92円、ユーロ・ドル:1.1221ドル-1.1237ドル、ユーロ・円:124.14円-124.57円

株式(日経平均)

29日の東京株式市場で日経平均株価は前日比172円05銭(0.82%)高の21205円81銭と3日振りに反発した。高値21267円25銭-安値21149円42銭。TOPIX:1591.64 +8.79 +0.56%高、マザーズ:955.84 +0.19 +0.02%高。東証一部売買高11億7475万株、売買代金2兆390億円、値上がり銘柄1199、値下り銘柄857、変わらず83だった。28日の米国株式が反発したことや、昨日に大幅続落した反動などから、買い(買戻し)が先行した。為替市場でドル・円が円安方向に振れていることも支援材料となった。3期末と月末、週末が重なることから、積極的に上値を追う動きは限られている。28日から米中が北京で閣僚級貿易協議を再開し、交渉進展への期待が高まった。米市場で中国関連株が上昇した流れを引き継ぎ、29日の東京市場でも機械株などが高く始まった。米長期金利の上昇を受けて収益環境の悪化に対する警戒感がやや和らぎ、保険株なども堅調。受け渡し日ベースでは実質的に新年度相場入りしているため国内金融機関などから益出しの売りが出ていることが上値を抑えている。前引けにかけて中国・上海株式相場が上昇の勢いを強めたことが、投資家心理を強気に傾けた。英製薬大手アストラゼネカとがん治療薬の開発・販売で提携すると29日朝に発表した第一三共など、医薬品株の堅調さも指数の上昇に寄与した。第一三共は制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われ、1銘柄で日経平均を25円程度押し上げた。後場は、やや上値の重い動きとなっている。積極的な売買が手控えられ、小幅な値動きにとどまっている。経済産業省が寄り付き前に発表した2月の鉱工業生産指数(速報値)は、前月比1.4%上昇と4カ月ぶりに上昇した。市場予想の中心値(1.0%上昇)も上回ったが、前月がアジア圏の春節(旧正月)の影響で大きく落ち込んでいたほか電子部品・デバイスの在庫が前月比でも前年比でも増加しており、先行きの改善が見込みづらい内容。来週から新年度入り相場です。株式投資に厳しい年度になりそうです。

貴金属

金先限帳入値4582円(前日比-52円)銀先限帳入値53.2円(前日比-1.0円)白金先限帳入値3009円(前日比-27円)パラジウム先限帳入値4614円(前日比-245円)東京金、銀は続落。金は、NY市場でドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感に圧迫され、下落した。外国為替市場でドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される金は割高感に押され、相場は早朝からほぼ一本調子で続落した。米中貿易協議は進展しているとの思惑が広がったこと、米国株式の上昇、米長期金利の反発などが金先物の下落を促した。金先物は節目の1300ドルを下回り、ストップロスの売りが執行された。米商務省が朝方に発表した2018年10-12月期の実質GDP(国内総生産)確定値は下方修正されたが、市場の反応は限定的だった。銀もNY安を受けて売り優勢となった。金は、50円安~52円安。銀は、0.7円安~1.5円安。プラチナ系貴金属(PGM)は、続落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて安値から切り返した。パラジウムは、NY安を受けて急落した。プラチナは、22円安~30円安。パラジウムは、134円安から301円安。プラチナは、押し目も買われる場面もあったが、ドル高を受けて戻りを売られた。南アフリカのプラチナETFに投資資金が流入したが、ドル高や金軟調が圧迫要因になった。米株価が、米中貿易協議に対する期待感などを受けて上昇しており、プラチナの下支え要因である。パラジウムは、手仕舞い売りが継続し調整局面を継続した。手仕舞い売りがどこで一巡するかがポイント。

石油

原油先限帳入値45010円(前日比+490円)ガソリン先限帳入値55950円(前日比+730円)灯油先限帳入値61110円(前日比+560円)東京石油市場は、堅調。昨日の海外市場が安値から切り返えしたことや、時間外取引でNY原油がしっかりと推移していることが背景。原油は、60円高~530円高。ガソリンは、690円安~840円高。灯油は、380円安~640円高。トランプ米大統領が石油輸出国機構(OPEC)に増産を求めたことを嫌気して売りが先行したものの、買い戻しが入り下げ幅を縮小した。トランプ大統領はこの日朝、「OPECが原油供給を増やすことが非常に重要だ。世界市場は脆弱(ぜいじゃく)で、原油価格は高くなり過ぎている」とツイート。この投稿をきっかけにOPECによる生産拡大への警戒感が急浮上し、市場では売りが活発化。相場は朝方に一時58.20ドルまで下落した。しかし、売り一巡後は旺盛な買い戻しが入り、下げ幅を縮小。米国によるイランとベネズエラに対する制裁措置で両国の輸出が制限されていることに加え、OPEC主導の協調減産で需給が均衡化するとの期待などが引き続き相場を下支えしている。米政府は外国の石油取引会社や精製業者に対し、ベネズエラとの取引を一段と削減するよう指示し、これまで発動した制裁で禁輸が明文化されていなくとも、指示に従わない場合は制裁を科す可能性があると警告した。米政府は、ベネズエラ産の重質原油を輸出に適した製品にする希釈材として使用されるガソリンや精製品の供給を断つ必要性を特に感じている。関係筋によると、ジェット燃料とディーゼル油は人道的理由から禁輸の適用除外となる見通し。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値182.2円(前日比+0.9円)ゴムTSR先限帳入値161.5円(前日比+1.0円)東京ゴムRSSは、総じて小高い。上海夜間安を受けて、売りが先行して寄付いた。寄付き後は、徐々に地合が引き締まりすべての限月がプラス圏に浮上した。TSRは、小幅まちまちとなった。昨日から米中閣僚級貿易協議が北京で行われている。知的財産権の保護や外国企業の技術の強制移転の禁止など米中間の溝は、かなりある模様だが、今週、来週の協議で大きな進展があればゴム相場にとって支援材料になろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24160円(前日比-180円)東京コーンは、まちまち。前日から下げ足を速め、夜間取引で一段安となったが、下げすぎによる修正高となり、2番以外売り優勢。110円台半ばから後半の円安が支援材料。東京コーンは、夜間取引で24110円まで続落。序盤早々に一瞬24440円まで反発、午前10時過ぎには24520円まで上昇。いずれも上げ幅を縮小し、24300円台で推移したが戻りを売られ始め値を消した。期末、月末商い、今夜米農務省(USDA)から作付け意向面積、四半期在庫を控え、一部売り玉を買戻し、利益確定のポジション整理が中心。


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