夕刊:2019/04/01

日経平均 新元号相場 上に行って来いとなる

為替

1日の東京外国為替市場で円は続落した。H111.19銭-L110.88銭 値幅31銭。11時すぎに111.19銭近辺と3月20日以来の安値を付けた。日経平均株価の急伸と足並みをそろえた円売りが出た。国内輸入企業の円売りが相場を押し下げた。中国で日本時間10時45分に発表の3月の財新製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比で0.9ポイント上昇し、昨年7月以来の高水準だった。中国経済と関係の深いオーストラリア(豪)ドルに対して円売りが出ると、対米ドルに波及した。111円ちょうど前後では損失覚悟の円売り・ドル買いも出たようだ。日銀が朝方発表した3月調査の企業短期経済観測調査(短観)で大企業・製造業の業況判断指数(DI)は市場予想を下回った。設備投資計画は予想以上だった。市場では「日銀は現行の金融緩和政策を粘り強く続ける姿勢を示しており、今回の短観がすぐに影響を及ぼすことはないだろう。平成にかわる新元号が「令和」(れいわ)になると決まったことへの反応は特になかった。円は対ユーロでも続落した。日経平均の上昇が対ユーロでも円売りにつながった。ユーロは対ドルでほぼ横ばいとなっている。前週末の米長期金利の上昇を受けてユーロ売り・ドル買いが先行したものの、対円でユーロが買われると対ドルでもユーロの下値は堅くなった。今日の取引レンジ:ドル・円111.19銭-110.88銭、ユーロ・円124.85銭-124.45銭、ユーロ・ドル1.1242-1.1220。

株式(日経平均)

1日の東京株式市場で、日経平均は前営業日比303円22銭高(1.43%)の21509円03銭となり、大幅続伸した。高値21682円94銭-安値21471円12銭。TOPIX:1615.81 24.17 1.52%高、マザーズ:943.32 -12.52 1.31%安。東証一部売買高14億1919万株、売買代金2兆4846億円、値上がり銘柄1837、値下り銘柄259、変わらず43。全33業種中空運以外の32業種で値上がり。前週末の米国株が上昇したことに加え、3月31日に発表された3月中国製造業PMIが予想外の改善を示したことで主力輸出株などに買いが先行した。新元号の公表前で「ご祝儀ムード」も高まった。取引時間中に発表された財新の中国製造業PMIも改善し、上海総合指数.SSECが上げ幅を2%超に拡大すると日経平均は一段高の展開になった。コマツ、日立建機、安川電機、ファナックなどの中国関連株の上げが目立った。米株高などで投資家心理が改善し、海外勢を中心に株価指数先物への買い(買戻し)が断続的に入った。取引開始前に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、業況判断指数(DI)の悪化が想定の範囲内にとどまったとの受け止めから、景気減速への過度な懸念が薄れたことで、鉄鋼や海運など景気敏感株への買いにつながった。11時前に中国メディアの財新と英調査会社IHSマークイットが発表した中国の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8と、前月から0.9ポイント上昇した。景気判断の境目となる50を4カ月ぶりに上回り、2018年7月(50.8)以来の高い水準となったことも好感され上昇に弾みがつく展開。400円超の上昇で21600円台に乗せた。業種別では全33業種中、32業種が上昇しており、中でも石油石炭や鉄鋼、非鉄金属など市況関連セクターが大幅上昇。一方、空運が唯一下落しているほか、不動産、水産・農林などディフェンシブ系のセクターは相対的な選好が弱まっている。資本増強に関して、今週中の合意を目指していると発表したジャパンディスプレイが急騰。反面、大幅下方修正を発表したMTGには売りが殺到しており、前場ではストップ安水準で値つかずとなっている。日足のローソク足は、塔婆に類似した形状となり、高値圏での出現は、転換線となる。

貴金属

金先限帳入値4601円(前日比+19円)銀先限帳入値54.0円(前日比+0.8円)白金先限帳入値3031円(前日比+22円)パラジウム先限帳入値4651円(前日比+37円)東京金、銀は反発。金は、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後、ドル建て現物相場の堅調や円安を受けて上値を伸ばした。銀もNY高と円安を受けて買い優勢となった。金は、16円高~26円高。銀は、0.5円安~0.8円高。1月の米個人消費支出物価指数(PCE)は、前年同月比1.4%上昇と前月の1.8%上昇から急減速した。ドル安に振れ、金の支援要因になった。米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が、FRBに対して50BPの利下げを行うことが望ましいとの認識を示した。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて反発。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物価格の上げ一服に上値を抑えられる場面も見られたが、円安を受けて堅調となった。パラジウムは、夜間取引で下落した後、日中取引でNY高と円安を受けてプラスサイドに転じた。プラチナは、15円高~40円高。パラジウムは、145円安から98円高。パラジウムは、前日安値を維持し、4月、6月限以外押し目買いが入り反発した。リースレートが高水準で推移し、需給の逼迫感が強いことが下支え要因。

石油

原油先限帳入値45280円(前日比-)ガソリン先限帳入値56450円(前日比+500円)灯油先限帳入値61760円(前日比+650円)東京石油市場は、上昇。先週末の海外原油が年初来高値を更新したほか、ニューヨーク時間外取引の上げや円安追い風となっている。北半球の需要期に向けた供給不足が警戒されているほか、中国の製造業購買部担当景気指数(PMI)が回復し世界的な景気後退懸念が後退したことが支援要因。米中の通商協議に対する期待感から株高に振れたことなどを受けて堅調となった。原油は、0円高~640円高。ガソリンは、500円安~690円高。灯油は、360円安~650円高。米政府が、昨年11月対イラン制裁を発動した際に設定された最大6ヶ月の例外国認定は、終了する時期を迎えている。各国が延長を要請しているが、米政府は、要請を拒否する方針を鮮明にしている。供給サイドから需給引き締め圧力が更に強まる可能性がある。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値184.5円(前日比+2.3円)ゴムTSR先限帳入値162.7円(前日比-)東京ゴムRSSは、総じて上昇。上海夜間高や円安を受けて、買い優勢で寄付いた。寄付き後は、日中取引の上海ゴムが一段高となったうえ、円安も進んだことから徐々に地合が引き締まり5月限以外プラス圏に浮上した。TSRは、シンガポールTSR20高を背景に上昇となった。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23650円(前日比-510円)東京コーンは、大幅安。米農務省(USDA)が発表した19/20年度の作付意向および3月1日時点の四半期在庫が共に事前予想を上回っていたことが弱材料となった。シカゴコーンは、5月限は一代の安値となる356.00セントまで一気に下落。その後も買い戻す動きは乏しいなか、ほぼ安値で取引を終えた。東京コーンは、先限は550円安の23610円まで下落。米農務省(USDA)発表の19/20年度のコーン作付意向面積は、前年度の作付面積8912万2900エーカーを約4%上回る9279万2000エーカーだった。事前予想の平均値は9133万2000エーカーだった。3月1日時点の米コーン四半期在庫は、前年同期の88億9212万6000Buを下回ったが、予想平均の83億3500万Buを上回る86億0488万2000Buだった。


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