夕刊:2019/04/03

日経平均 米中貿易協議合意期待高まり大幅高

為替

3日の東京外為市場でドル・円は上げ渋り。英フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版が「米中貿易交渉の最終合意が間近となっている」と報じ、株高・円安の流れになった。時間外の米長期金利の上昇も円売りを促した。午前に111.53円まで上昇する場面があったものの、その後は利益確定売りに押されて111.40円付近まで伸び悩んだ。111.50円には8日のNYカットオプション、111.60円から112.00円にかけて断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、111.20円にドル買いオーダー、111.15円に本日のNYカットオプションが控えている。しばらくはオプション絡みの売り買いが値動きを抑制する可能性はある。FT報道では中国と関係の深いオーストラリア(豪)ドルの買いが目立った。日本時間9時30分に発表された豪小売統計などが市場予想を上回ったのも豪ドル買いを誘った。円は対ユーロでもじり安となっている。対ドルや対豪ドルの円売りが円売り・ユーロ買いに波及している。ユーロは対ドルで強含んだ。チャート上の200日移動平均線(111.48銭)を上抜けたことによりドル先高観が強まった。これまでのレンジ:ドル・円:111.21円-111.53円、ユーロ・ドル:1.1201ドル-1.1230ドル、ユーロ・円:124.61円-125.20円

株式(日経平均)

日の東京株式市場で日経平均株価は上げ幅を拡大し前日比207円90銭(0.97%)高の2万1713円21銭で引けた。高値2万1722円72銭-安値2万1489円95銭。TOPIX:1621.77 10.08 0.60%高、マザーズ:919.35 10.66 1.17%高。東証一部売買高12億9207万株、売買代金2兆4166億円、値上がり銘柄1480、値下り銘柄588、変わらず71。一時前日比217円高の2万1722円まで上昇する場面があった。トレンド追随型のヘッジファンドなどの投機筋が株価指数先物に買いを入れ、現物株相場を押し上げた。市場全体がリスクオンに傾く中、世界景気の減速懸念の後退を好感する買いが続いている。欧州勢の取引時間帯に差しかかり、海外勢の買いの勢いが増していることも、日経平均を押し上げている。英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が9時30分過ぎに、今日からワシントンで開かれる米中閣僚級協議で両国の合意が近づいていると報じた。米中貿易戦争は2019年最大の懸案材料の1つであるだけに、投資家心理が改善し、日本株相場を押し上げた。東京外国為替市場でドル・円が111円台半ばで円安・ドル高になったことも支援材料となった。また、ロイター通信によると、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は2日、米中が今週の通商協議で「さらに前進する」との見通しを示した。米主要経済団体の幹部も合意実現の公算が大きくなったと指摘したが、履行の仕組みや中国製品への関税撤廃を巡る隔たりが依然障害になっているとの見方を示した。カドロー委員長は全米商工会議所で「さらなる前進を遂げる見通しだ。詳細は報告できないが、米中通商関係を巡るこれまでの協議より大きなものであり、一定の期待感がある」と語った。その上で、解決すべき問題はまだ残されているとし、トランプ政権は中国に合意を履行させる方法や知的財産権侵害および強制的な技術移転への対策、関税・非関税障壁の削減に注力すると述べた。

貴金属

金先限帳入値4623円(前日比+20円)銀先限帳入値54.3円(前日比+0.1円)白金先限帳入値3075円(前日比+35円)パラジウム先限帳入値4789円(前日比+68円)東京金は、銀は上昇。金は、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場が、米株安などを手掛かりに買い戻しが入り、小反発したことを受け買い優勢で始まった。その後、円安やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受け堅調となった。銀は、円安を受けて小幅高となった。金は、16円高~23円高。銀は、0円~1.0円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、続伸。プラチナは、NY高と円安を受けてまちまちで始まった。その後は、円安とドル建て現物価格の上昇を受けて値を上げた。パラジウムは、NY高と円安を受けて上昇した。プラチナは、23円高~39円高。パラジウムは、63円高から89円高。パラジウムは、需給の逼迫感が強いことが支援要因で押し目は買われやすい。プラチナは、米第一四半期の米企業決算は、2016年以来の減益になるとみられている。また、3月の米自動車販売は、大半のメーカーで減少し、1-3月期全体でも減少が目立った。自動車触媒需要の減退が考えられプラチナの上値を抑える要因になるであろう。

石油

原油先限帳入値46380円(前日比+430円) ガソリン先限帳入値57550円(前日比+360円)灯油先限帳入値62990円(前日比+420円)東京石油市場は、上昇。昨日のNY商業取引所(NYMEX)の原油先物相場では、米国による制裁強化でイランとベネズエラからの供給が一段と減少するのではないかとの懸念などを背景に、年初来高値を更新し3営業日続伸した。また、海外ブレンド原油も年初来高値を塗り替えたことが手掛り。FT紙の米中貿易協議の進展を伝えたことも支援材料。時間外取引でNY原油がしっかりと推移しているほか、ドル・円が111円50銭近辺まで円安に振れた。原油は、430円高~500円高。ガソリンは、400円安~430円高。灯油は、250円高~420円高。ロイター通信によると、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は2日、米中が今週の通商協議で「さらに前進する」との見通しを示した。米主要経済団体の幹部も合意実現の公算が大きくなったと指摘したが、履行の仕組みや中国製品への関税撤廃を巡る隔たりが依然障害になっているとの見方を示した。カドロー委員長は全米商工会議所で「さらなる前進を遂げる見通しだ。詳細は報告できないが、米中通商関係を巡るこれまでの協議より大きなものであり、一定の期待感がある」と語った。その上で、解決すべき問題はまだ残されているとし、トランプ政権は中国に合意を履行させる方法や知的財産権侵害および強制的な技術移転への対策、関税・非関税障壁の削減に注力すると述べた。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値185.4円(前日比+1.6円)ゴムTSR先限帳入値167.2円(前日比+3.1円)東京ゴムRSS3号は、軒並み高。上海夜間取引を受けて、買い優勢となった。寄付き後は、英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が9時30分過ぎに、今日からワシントンで開かれる米中閣僚級協議で両国の合意が近づいていると報じたことから株高、円安が進み買い先行となった。TSR20もシンガポールTSR20高など背景に買いが先行した。各紙の報道で米中貿易協議が、最終合意に近づいていると報じられている。これを受けて市場は、リスク選好を強めており、ゴム相場も地合を引き締めている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23880円(前日比-30円)東京コ-ンは、総じて小幅安。序盤シカゴ期近安を背景に売り先行となり、期先1月限、3月限が100円超まで下落。先限は、一時130円安の2万3780円まで下落した。その後下げ渋り徐々に値を戻す展開。一時、プラスサイドに浮上したが、買い材料乏しく戻りは限定的で期近以外小幅安の展開となった。


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