夕刊:2019/04/04

日経平均 上値の重い展開

為替

4日の東京外為市場でドル・円はもみ合い。材料難のなか、日本株や中国株をにらみながら方向感の乏しい値動きとなった。ドル・円は、米中通商協議での合意期待や中国経済の減速懸念後退を背景にリスク選好的な地合いで、111円半ば付近での推移が続いた。ただ、具体的な材料が乏しいなか株価に振らされる展開で、方向感は定まっていない。ドル・円は、111.25円には9日のNYカットオプション、111.50円には本日と8日のNYカットオプションが控えており、ガンマ取引が値動きを抑制している可能性はある。また、本日までの米中通商協議や明日の米3月雇用統計への警戒感もポジション調整の売りにつながっている。日経平均が前日比マイナス圏に沈んだことで、リスク回避の円買いがやや優勢になりドル・円は徐々に値を下げると111.36円付近まで反落。クロス円もユーロ・円が125.18円付近まで値を崩し、それぞれ午前の上げ幅を削る展開。まだしばらくは、200日移動平均線の111.49円を軸にした値動きが予想される。米NYタイムズ紙は3日、ロシアゲート(16年大統領選においてトランプ陣営とロシアの共謀疑惑)を調査した捜査官の話として「バー米司法長官はモラー特別検察官から受け取った調査結果を正しく公表していない」と伝えた。調査内容は司法長官が示した以上にトランプ大統領にとって問題になるものだと捜査官は述べている。バー司法長官は先月24日、いわゆるロシアゲートについて「トランプ氏がロシアと共謀した証拠は見つからなかった」との結論を下した。ユーロ・ドルは伸び悩み。昨日高値の1.1255ドルが目先のレジスタンスとして意識されたため、1.1238ドル付近まで伸び悩んだ。ユーロ・円は、ドル・円と同様に買いが一服し、12時前には125.19円まで売りに押された。これまでのレンジ:ドル・円:111.36円-111.53円、ユーロ・ドル:1.1232ドル-1.1250ドル、ユーロ・円:125.19円-125.41円

株式(日経平均)

4日の日経平均株価は小幅高。前日比11.74円高(0.05%)の21724.95銭で取引を終えた。高値21787.60円-安値21662.90円。TOPIX:1620.05 1.72 0.11%安、マザーズ:910.01 8.88 0.97%安。東証一部の売買高12億2051万株、売買代金2兆1147億円、値上がり銘柄873、値下り銘柄1158、変わらず109。前日の米国市場では、3月ADP雇用統計が1年半ぶりの低調な伸びとなったほか、ISM非製造業景況指数も予想を下振れたものの、米中貿易交渉の合意が近いとの報道を好感する流れが優勢となったことから、米主要3指数は揃って上昇。物色としては、ハイテク比率の高いとされるNASDAQ総合指数の5営業日続伸や米SOX指数の過去最高値更新などを受け、東京市場でも値がさハイテク株がけん引する格好であった。陸運やガスなど内需関連銘柄が軟調な一方、電気機器や自動車、海運などの景気敏感株が買われている。日経平均が今週に入り3日までに500円あまり上昇したことで利益確定目的の売りに押され、上値が重い展開が続いた。日中の高値と安値の値幅は120円強と小幅にとどまり、前日の終値(2万1713円)を挟んだ展開だった。上値が重いと見た海外勢などの短期筋が、株価指数先物に売りを出し、指数を押し下げた。また、前場中ごろから取引が開始され、堅調な動きをみせた上海総合指数をはじめとしたアジア株の動向も支援材料として意識された。日経平均は3月4日につけた同月高値21860円レベルまでの戻りを試す展開が視野に入りつつあり、今週の間にこちらの水準を上抜けるかどうかが一つの焦点となってこよう。

貴金属

金先限帳入値4620円(前日比-3円)銀先限帳入値54.5円(前日比+0.2円)白金先限帳入値3133円(前日比+58円)パラジウム先限帳入値4716円(前日比-73円)東京金は、まちまち、銀は小幅高。金は、昨日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安を背景とした買いが入ったものの、米中貿易協議の進展期待が広がる中で売りも出やすく、小幅安となったことを受けて売り優勢で始まった。その後は、円安を受けて底堅く推移したが、ドル建現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は、安寄りしたのち、円安を受けて小幅高となった。金は、4円安~2円高。銀は、0円~0.2円高。昨日発表された3月米ADP雇用統計は前月比+12.9万人で雇用者増加数は市場予想を下回ったものの、米中貿易協議の進展が期待されたことから、安全逃避的な金買いはやや抑制された模様。1300ドル近辺には戻り売りの興味が依然として残されているようだ。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物価格の上昇や円安を受けて堅調となった。パラジウムは、期近以外NY安を受けて反落した。プラチナは、49円高~60円高。パラジウムは、118円安から116円高。一方、経済指標は総じて軟調。週末の3月雇用統計の前哨戦の3月ADP民間雇用者数は+12.9万人と予想の+17万人を下回った。3月ISM非製造業総合指数も予想の58.0を下回る56.1となり、2017年8月以来の低水準となったが株高になりプラチナの押し目が買われた。南アフリカのETF(上場投信)に引き続き投資資金が流入しており、レンジの上限を突破するとテクニカル要因で買いが入りそうで亜炉。パラジウムは、ユーロ高一服などをきっかけに利食い売りが出て反落した。4月2日時点のパラジウムのリースレートは、6.98%とピーク時と比較すると低下してきている。

石油

原油先限帳入値46070円(前日比-310円) ガソリン先限帳入値57110円(前日比-440円)灯油先限帳入値62780円(前日比-210円)東京石油市場は、軟調。昨日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場が、米エネルギー情報局(EIA)週報で原油在庫が予想外に急増したことを受けてまとまった売りが出たものの、あと徐々に買い戻され、下げ幅を縮小した。海外市場の動きが重しとなり4万6000円台前半水準で推移した。この日発表されたEIA週報によると、最新週の国内石油在庫は前週比720万バレル増と、市場予想(ロイター調べ)の40万バレル減から大きく乖離(かいり)。原油在庫の予想外の大幅な積み増しを嫌気した売りが膨らんだ。ただ、ガソリン在庫は180万バレル減、ディスティレート(留出油)在庫は200万バレル減と、いずれも市場予想を上回る取り崩しだった。時間外取引でNY原油が弱含んでいるほか、ドル・円が111円50銭近辺で推移しており前日とほぼ同水準。原油は、250円安~330円安。ガソリンは、150円安~440円安。灯油は、350円安~510円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値186.3円(前日比+0.9円)ゴムTSR先限帳入値168.5円(前日比+1.3円)東京ゴムRSS3号は、軒並み高。上海夜間取引が小動きとなったことから、前日の東京夜間の引けと同値圏で寄り付いた。寄付き後は、日中取引の上海ゴムが地合を緩めたことから、上げ幅を縮小させる展開となった。TSR20は、総じて小じっかりとなっている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24010円(前日比+130円)東京コ-ンは、総じて上昇。シカゴ堅調とテクニカル要因から買い先行。先限が夜間取引の序盤で2万4000円を回復したことから戻り歩調強まり2万4140円まで上昇した。期近、7月限以外他の限月も追随高。出来高は、低調で閑散に売りなしの中、堅調地合。期近5月限だけ前日比マイナス圏。


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