夕刊:2019/04/05

日経平均株価 3日続伸

為替

5日の東京外為市場は、ドル・円は堅調。H111.80円-L111.60円 値幅20銭。習近平・中国国家主席が「中国と米国の貿易協議は大幅に進展した。貿易協議を巡る文書で早期決着を求めている」などの見解を示したことで、米中貿易協議の合意期待が高まり、投資家のリスク志向改善を意識した買いが入った。一時111.80円まで値を上げた。ドル・円は、日経平均株価が上げ幅を縮小していることで、111.80円の高値から111.67円前後までじり安。米中通商協議に関して、中国側(習・中国国家主席&劉鶴中国副首相)は合意に近づいているニュアンスだが、米国側(ライトハイザーUSTR代表)は、合意はまだ先との認識を示している。ドルは、堅調推移しているが、米国経済の先行きを占ううえで、市場の関心が高い3月の米雇用統計の発表が21時30分に控えている。内容を見極めたいとして徐々に参加者の様子見姿勢が強まっている。昨日からドル・円で200日移動平均線111.48円を明らかに超えたためしばらくの間は、ドル高推移で動くことが想定される。ユーロ・ドルは小高い。ポンド・ドルの上昇につれた買いが入ったほか、2月独鉱工業生産が予想より強い結果となったことも好感され、一時1.1233ドルと日通し高値をつけた。なお、ポンド・ドルは一時1.3123ドルまで上昇。欧州勢が「トゥスクEU大統領は英国に対して、12カ月の離脱延期期間(中断条項付き)を提案した」との英BBC報道に反応した。ユーロ・円は、125.40円付近でのもみ合いが続いていたが、独指標発表後には125.48円付近までわずかに値を上げた。これまでの取引レンジ:ドル・円:111.60円-111.80円。ユーロ・円:125.23円-125.50円、ユーロ・ドル:1.1219ドル-1.1233ドル

株式(日経平均)

5日の東京株式市場で日経平均株価は、前日比82.55円高(0.38%)の21807.50円で3日続伸して引けた。高値21839.18円-安値21731.34円。TOPIX:1625.75 5.70 0.35%高、マザーズ:916.54 6.07 0.67%高。東証一部の売買高11億3774万株、売買代金1兆9652億円、値上がり銘柄1311、値下り銘柄729、変わらず100。寄付き後21800円台に乗せ、前日からの上げ幅は100円を超えた。株価指数先物にまとまった買いが入ったことをきっかけに、寄付き早々には同114円23銭高の21839.18円を付ける場面もみられた。現地4日の米国株式は、NYダウが続伸した一方、ナスダック総合指数は6日ぶりに反落するなど、まちまちの動きだったが、きのう4日に下げ渋り小幅ながら続伸した動きをみせていたことや、為替の落ち着きなどもあり、買いが優勢となった。貿易問題を巡る米中協議が合意に近づいているとの期待から投資家心理が改善し、景気敏感株を中心に買いが入った。日経平均が約1カ月ぶりの高値圏とあって海外投資家などから利益確定を目的とした売りも出て、上値は限られていたが、押した局面からは海外ヘッジファンドなど短期スタンスの投資家が株価指数先物に断続的な買いを入れ、現物株指数を押し上げた。トランプ米大統領は4日、貿易協議のために訪米した中国の劉鶴副首相と会談。中国と合意できた場合は首脳会談を開くと改めて表明したうえで「(その可能性は)今後4週間以内に分かるだろう」との認識を示した。日本時間5日朝には海外メディアが中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席も早期の交渉妥結を求めていると報じたことも米中合意への期待を高め、海運や機械、電気機器などへの買いにつながった。5日夜には3月の米雇用統計の発表を控え、結果を見極めたいとして上値を追う動きは限られている。相場としては、下値きり上げで高値を更新している上げ相場となっている。目先は、3月4日の高値21860.39円が目標。次は、200日移動平均線21916.98円となろう。

貴金属

金先限帳入値4614円(前日比-6円)銀先限帳入値54.4円(前日比-0.1円)白金先限帳入値3205円(前日比+72円)パラジウム先限帳入値4651円(前日比-65円)東京金は、まちまち、銀は先限以外小幅高。金は、昨日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場で、対ユーロでのドル高進行に伴う売りが優勢となった後、米中貿易協議の行方や米雇用統計の結果を見極めたいとして持ち高調整の買いが入り、横ばい圏を回復した。東京金は、円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられジリジリと下落し4月限以外マイナス圏になった。銀は、円安などを受けて期先以外小幅高となった。金は、6円安~1円高。銀は、0.1円安~0.2円高。昨日米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数は1万件減の20万2000件と、約49年4カ月ぶりの少なさとなった。これを受けて、翌5日に発表される3月の米雇用統計に対する期待も高まり、早朝から外国為替市場でじりじりと進行していたドル買い・ユーロ売りが加速。ドル建てで取引される金塊は割高感に圧迫された。米中貿易協議への合意期待から株高となったことも金の圧迫要因となった。ただその後、ホワイトハウスが4日中に米中首脳会談の日程を発表するとの一部報道を否定。これをきっかけに、両国の貿易交渉の行方に再び不透明感が広がったほか、米雇用統計の結果に対する警戒感も台頭し、金相場の支援材料となった。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安が支援要因となったが、ドル建て現物相場の上昇一服に上値を抑えられた。パラジウムは、NY安を受けて続落した。プラチナは、61円高~74円高。パラジウムは、0円から110円安。プラチナは、米中の貿易協議の合意期待を受けて堅調となった。独製造業新規受注の落ち込みや米新規失業保険申請件数の減少を受けてドル高となったが、プラチナは買われて一段高となった。ドル建て現物相場は、テクニカル面で改善し900ドル直前まで上昇した。パラジウムは、ドル高などを背景に手仕舞い売りに押され軟調。需給逼迫感は、あるもリースレートが一時期より低下しているので以前のような上げの一歩通行相場は収束か。

石油

原油先限帳入値46200円(前日比+130円) ガソリン先限帳入値57300円(前日比+190円)灯油先限帳入値63250円(前日比+470円)東京石油市場は、小幅高。昨日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国内の需給緩和懸念や対ユーロでのドル高を背景に売られ、続落したが、東京原油は、円安と習近平・中国国家主席が「中国と米国の貿易協議は大幅に進展した。貿易協議を巡る文書で早期決着を求めている」などの見解を示したことで、米中貿易協議の合意期待が高まり、買いが入った。原油は、50円高~160円高。ガソリンは、190円高~340円高。灯油は、260円高~480円高。一部通信社がサウジアラビア筋の情報として伝えたところによると、世界最大の原油輸出国サウジが原油の決済通貨として米ドルを使用しないことを協議中と報じられた。米下院は4日、イエメン内戦に介入するサウジへの軍事支援の停止を求める決議案を賛成多数で可決。サウジはこれに対して強く反発している。なお下院の採決結果に対して、サウジとの関係を重要視するトランプ大統領が拒否権を発動する可能性もある。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値184.7円(前日比-1.6円)ゴムTSR先限帳入値167.2円(前日比-1.3円)東京ゴムRSS3号は、下落。上海ゴムが休場となる中、手掛り材料難となり、ポジション調整の動きから、売り物勝ちの展開。すべての限月がマイナス圏。TSR20は、総じて堅調に推移した。東京RSS3号先限は、3月28日に180.2円まで下落した後、180円を維持したことを好感し、じり高の展開。昨日は、187.8円まで上昇し、3月25日以来の高値を付けた。日足は、上髭の長い陽線となっており天井暗示で相場の転換時に出やすい形。185円をしっかり割るようであると2日安値181円台まで下落する可能性もある。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24250円(前日比+240円)東京コ-ンは、上昇。出会いの無い5月限を除き3桁高の展開となった。前日のシカゴ高と小幅な円安、テクニカル要因から買い優勢。出来高は、低調で閑散に売りなしで堅調。先限は、2万4240円まで上昇。その後2万4160円で買い支えられ、再度日中高値まで戻した。東京コーンは、戻り高値を更新し堅調。シカゴコーンの動向を見極めつつも、東京コーン独自の相場を形成し、先限は、一目均衡表の雲の上に抜けてきた。


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