夕刊:2019/04/08

日経平均株価4ヶ月ぶりの高値更新後反落

為替

8日週明けの東京外国為替市場でドル・円は戻りが鈍い。米労働省が発表した3月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万6000人増と予想の18万人増を上回った一方、平均時給が前月比0.1%上昇、前年比3.2%上昇と予想の前月比0.3%上昇、前年比3.4%上昇を下回った。強弱入り混じる内容となったため、大きな方向感は出なかった。トランプ米大統領が、イラン革命防衛隊をテロ組織に認定しようという動きを見せている。イランによる猛反発が想定されることで、再び地政学リスクで円買いになる可能性もでてきておりドル売り要因となるであろう。10時前に111.41円まで下げた後、いったんは111.50円台まで下げ渋ったものの、戻りの鈍さを確認すると売りが再開。日経平均株価などの下落も引き続き相場の重しとなり、11時30分過ぎには一時111.35円まで値を下げた。ユーロ・ドルは小高い。特に新規の買い材料は伝わっていないが、ドル・円の下落につれて1.1233ドルまで強含んだ。ユーロ・円はドル・円と同様にリスク回避の売りに押される展開となり、一時124.98円まで下押しした。これまでのレンジ:ドル・円:111.35円-111.79円、ユーロ・ドル:1.1214ドル-1.1233ドル、ユーロ・円:124.98円-125.46円

株式(日経平均)

週明け8日の日経平均株価は4日ぶりの小反落。45.85円安の21761.65円で取引を終えた。高値21900.55円-安値21740.53円TOPIX:1620.14 5.61 -0.35%安、マザーズ:931.39 14.85 1.62%高。寄付きは、3月の米雇用統計の結果を材料視した米株高の流れを引き継ぎ日経平均株価は、先物主導で上昇して始まり日経平均寄り付きは21900円を回復して始まった。ただし、寄り付きで付けた4ヶ月ぶりの21900.55円を高値にその後はこう着感が強まり、次第に上げ幅を縮めると、先週末の終値を挟んでの推移が続いた。日経平均に対してTOPIXの下落率が大きく、現物株式の軟化が徐々に嫌気され下落幅を拡大した。インデックスに絡んだ売買が中心ではあるが、日経平均の200日線接近で利益確定の流れが強まった格好。日経平均はもち合いレンジ(21000-21800円)処からの上放れが意識されているが、テクニカル面では21911円処に位置している200日移動平均線に上値を抑えられた格好。もっとも、200日線を一気に上放れてトレンドが強まるとみる向きは限られていたと考えられるため、抵抗線到達でいったんは利益確定の動きか。また、セクターでは週末のNY原油先物相場の上昇を背景に資源株が上昇しているが、その他では先週強い値動きをみせていた景気敏感セクターは総じて利食いに押されているため、直近の上昇に対する一服とみられる。市場参加者は、そうじて目先筋が多く、本格的な長期投資家は、連休明けから慎重なスタンスで出てくると思われる。日中相場のボラティリティは、必然的に高くなっていくであろう。東証一部の売買高10億5743万株、売買代金1兆8847億円、値上がり銘柄666、値下り銘柄1397、変わらず77。

貴金属

金先限帳入値4634円(前日比+20円)銀先限帳入値54.4円(前日比+0円)白金先限帳入値3242円(前日比+37円)パラジウム先限帳入値4646円(前日比-5円)東京金は、反発、銀はまちまち。金は、のNYを受けて買い優勢で始まった。その後は、円高に上値を抑えられたが、ドル建て現物相場の堅調でしっかりの展開となった。銀は、ドル建て現物相場の堅調と円高を受けてまちまちとなった。金は、15円高~22円高。銀は、0.3円安~0.3円高。3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が19.6万人増加と事前予想よりやや高めの数値。ドル高となったが、米国債利回りが低下し、金の押し目が買われた。米中貿易協議の合意期待から金ETFから投資資金が流出した。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高に上値が抑えられる場面も見られてが、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。パラジウムは、NY市場での上げ一服を切欠に利食い売りなどが出て下落した。プラチナは、35円高~52円高。パラジウムは、146円安から19円高。プラチナは、米中貿易協議合意の期待感などを受けて堅調となり、昨年6月以来の高値908.29ドルをつけた。4日NYの指定倉庫在庫が1848オンス減少しており、実需筋の踏み上げも上値を伸ばす要因となった。ただ、南アフリカやロンドンのプラチナETF残高が減少しており、買戻し一巡後は、上値が抑えられる可能性がある。

石油

原油先限帳入値46940円(前日比+740円) ガソリン先限帳入値57770円(前日比+470円)灯油先限帳入値64010円(前日比+760円)東京石油市場は、上昇。一時4桁超上昇する限月があった。先週末の米雇用統計を好感して海外原油が上げたことや、リビアで軍事的衝突続いており、週明けの時間外取引でNY原油が堅調に推移していることが背景。ただ、ドル・円が、111.30銭台と円高にふれていることが上値を抑えている。原油は、660円高~780円高。ガソリンは、460円高~710円高。灯油は、720円高~910円高。ロイター通信の調査によると3月のイラン原油輸出量は平均で日量100-110万バレルだったもよう。2月の輸出量は、少なくとも130万バレルと現象傾向にある。5月初めにイランに対する石油制裁の緩和期間が終了するが、一部の国がイラン原油を輸入することが容認されるのかが不明。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値191.0円(前日比+6.3円)ゴムTSR先限帳入値173.1円(前日比+5.9円)東京ゴムRSS3号は、軒並み高。連休明けの上海ゴムが、買い優勢となっていることや、米中貿易協議の合意が近いとの見方から、買いが先行する展開となった。TSR20は、シンガポールTSR20高を受けて堅調に推移した。米中貿易協議の合意観測が、上海ゴムとともに強い支援材料になっている。今月から産地では、輸出制限も始まっており、ゴム相場の支援要因。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24320円(前日比+70円)東京コ-ンは、小幅まちまち。序盤は、強気のテクニカル要因から期中から期先が買い優勢となり、2桁高となったが、場中円高で値を削り先限を含む限月で小安くなった。下値は、堅く方向感を欠いている。東京コーンは、夜間取引の序盤で2万4360円を付け、直近高値更新となった。強気のテクニカル要因を背景に午前10前まで小高く推移。しかし、ドル・円が、111.30円台に円高になると地合を緩め、2万4210円まで弱含んだ。夜間取引は、2万4200円が支持線。


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