夕刊:2019/04/12

日経平均年初来引け高値更新

為替

12日の東京外為市場は、ドル・円は、ドル堅調な展開。昨日のNY外国為替市場でドル・円は、3月米卸売物価指数(PPI)が予想より強い内容だったうえ、前週分の米新規失業保険申請件数が約50年ぶりの低水準を付けて米労働市場の堅調さを示すと全般ドル買いが先行。米10年債利回りが2.5077%前後まで上昇したこともドルの追い風となり、前日の高値111.28円を上抜けて一時111.70円まで上値を伸ばした。ドル・円は、底堅い動きだった。大きくレンジを超えるのは難しいが、昨日111円後半までドル・円は持ち直したとはいえ、3月5日に今年の最高値112.14円まで上昇した以後は112円に届かなかった。(H111.84円-L111.59円)その後は利益確定売りなどに押される格好となり、高値圏ながら買いも一服した。同日NYタイムのオプション(OP)の期限切れ10時=日本時間23時まで、もう一段上の節目112円付近のストップロスやOP攻略を狙う展開が意識されつつある。これまでのレンジ:ドル・円:111.59円-111.84円、ユーロ・ドル:1.1253ドル-1.1295ドル、ユーロ・円:125.64円-126.25円

株式(日経平均)

12日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。前日比159円18銭(0.73%)高の21870.56円で引けた。終値3月4日の年初来高値21822.04円を更新した。高値21878.78円-安値21698.71円。TOPIX:1605.40 1.12 0.07%安、マザーズ:919.75 12.76 0.12%安。外国為替市場で円安・ドル高が進行し、投資家心理の支えになった。ファーストリティリングに買いが集まり日経平均を押し上げた。前場中ごろから上げ幅を広げた。2018年9月~19年2月期の連結純利益が過去最高となったファーストリティリングは大幅高となり、同銘柄だけで日経平均を約160円押し上げる効果があった。一時下押しする場面も見られたが、すぐさま買いが入り、改めて上を試す展開に。東京市場で一段と円安が進んだことや、売り気配スタートとなった安川電機が切り返したことなどから買い安心感が強まり、上げ幅を3桁に広げた。業種別では保険や証券・商品先物、その他金融などが上昇している一方、鉱業や石油・石炭、医薬品などが下落している。値がさ株であるソフトバンクGが、投資先の米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズが上場承認したのを手掛かりとした買いが続き、日経平均を押し上げた。もっともTOPIXは前日終値近辺で推移しており、週末とあって幅広い銘柄に買いを入れる動きは出ていない。反面、東芝が大幅安。売却を予定していた液化天然ガス事業に関して、相手先から譲渡契約解除の意向を受けたと発表したことが嫌気された。日経平均株価だけが、値上がりした。東証1部の売買代金は2兆2522億円、売買高は11億178万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は809、値下がりは1219、変わらず113銘柄だった。

貴金属

金先限帳入値4638円(前日比-23円)銀先限帳入値53.9円(前日比-0.8円)白金先限帳入値3207円(前日比-37円)パラジウム先限帳入値4674円(前日比-46円)東京金、銀は、反落。金は、NY市場で対ユーロでのドル高先行を背景に売られ、反落した。中心限月6月物の清算値は心理的な節目である1300ドルを割り込んだ。良好な米雇用環境と物価の上振れを示す指標の発表を受け、対ユーロでドル高が先行。ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じたことから、金相場には売り圧力がかかった。また、チャート絡みの売りなども相場を下押し要因。東京金も海外市場の流れで売り優勢で始まり、111円台後半の円安から下げ幅を縮小させた。銀は、先限2本が小幅上昇、NY安と円安を受けてまちまちとなった。金は、17円安~25円安。銀は、0.8円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナ、パラジウムともに下落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安やドル建て現物価格の下げ一服を受けて安値から戻した。パラジウムもNY安を受けて売り優勢となった。プラチナは、19円安~40円安。パラジウムは、46円安から49円安。米新規失業保険申請件数や米生産者物価指数が強い内容となり、ドル高に振れ、プラチナの圧迫要因となった。また、11日南アフリカのプラチナETF残高が、小幅に減少した。900ドル台で利食い売りが出るようなら上値を抑える要因となる。

石油

原油先限帳入値47070円(前日比+200円) ガソリン先限帳入値58510円(前日比+320円)灯油先限帳入値64730円(前日比+140円)東京石油市場は、灯油を除いてしっかり。海外市場では、石油輸出国機構(OPEC)が増産に転じる可能性の浮上や米国内の原油在庫増加などに圧迫され、反落したが、為替の111台後半までの円安が支援要因となり堅調な展開。ただ、上げ幅は限定的。原油は、60円高~220円高。ガソリンは、320円高~650円高。灯油は、440円安~140円高。OPEC関係筋は11日までに、米国による経済制裁を受けているベネズエラとイランの原油供給が一段と減少し、原油価格の上昇が続くようであれば、OPECは7月から増産に転じる可能性があると述べた。これを受けて、世界的な需給緩和懸念が台頭したことから、原油相場は正午すぎに一時63.31ドルまで下落。また、米エネルギー情報局(EIA)が10日に公表した週報で、米国内の原油在庫が市場予想を大幅に上回る積み増しだった上、米産油量(日量)が依然として記録的な高水準にあることが明らかになったことも相場の重しとなったもよう。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値192.3円(前日比+0.4円)ゴムTSR先限帳入値173.0円(前日比+0.5円)東京ゴムRSS3号は、小幅高。前日の上海夜間安を嫌気して売り先行して寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが、地合を引き締め、下げ幅を縮小すると東京ゴムも買いが先行し、軒並みプラスサイドに振れた。TSR20は、シンガポールTSR20が方向性に欠ける展開となっていることから、まちまち。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23740円(前日比-100円)東京コ-ンは、下落。前日のシカゴ安、弱気なテクニカル要因から売り優勢。先限は、夜間取引での安値2万3780円が支持線となり2万3800円で買い支えられた後、一時2万3900円まで上昇したが、反発力弱く、上げ幅を削り2万3670円まで下落した。すべての限月は、マイナス圏。


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