夕刊:2019/05/28

日経平均続伸

為替

28日の東京外国為替市場で円相場は反発した。イタリアの債務問題を巡り、欧州連合(EU)に対してイタリアが35億ユーロの課徴金を支払う可能性があるとの報道が伝わった。イタリアの財務悪化が改めて意識されて円買い・ユーロ売りが進み、対ドルの円買いに波及した。時間外取引で米長期金利が低下したのも円買い・ドル売りにつながった。円は下げに転じる場面もあった。10時前の中値決済に向けて国内輸入企業による円売り・ドル買いが出て、相場を押し下げた。円の高値は109円43銭近辺、安値は109円64銭近辺で、値幅は20銭程度だった。円は対ユーロで反発した。ユーロは対ドルで反落した。午後は目新しい取引材料に乏しく、109円台半ばで膠着感を強めている。これまでのレンジ:ドル・円109円43銭~109円64銭、ユーロ・円122円34銭~122円71銭、ユーロ・ドル1.1179ドル~1.1203ドル

株式(日経平均)

28日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比77円56銭(0.37 %)高い21260円14銭で引けた。(高値21297円70銭-安値21177円27銭)TOPIX:1550.99 +3.99 0.26%高、マザーズ:921.43 +25.84 2.89%高。東証1部の売買代金は2兆9130億円、出来高は17億1962万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1012、値下がり銘柄数は1040、変わらず89銘柄。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株が上昇したことが安心材料になり、自動車、ハイテク株などに買いが先行した。円相場の弱含みを背景に一時100円超高となったが、円安が一服すると上値が重くなった。海外勢の売り圧力が低下する中、材料のある個別銘柄が買われて相場を下支えした。市場では「大所のリスクが6月の20カ国・地域(G20)首脳会議まで先送りされたことで株式市場は落ち着きをみせている。だが、買い向かうような環境でもない。公的年金などは新年度資金での買い余力を残しているが、日経平均2万1000円以下の押し目買いスタンスだろう。後場は、前日比90円ほど高い21200円台後半で膠着感を強めている。新たな手掛かりに欠け、積極的な売買を見送る投資家が多い。28日の取引終了後には、株価指数を開発・算出する米MSCIが定例の指数構成銘柄の見直しに伴う銘柄入れ替えを実施するため、大引けにかけては商いが膨らむとの見方は多い。MSCIによる銘柄入れ替えをにらんだ買いが投資家から入っているものの、そのほかに目立った動きはみられない。

貴金属

金先限帳入値4509円(前日比-12円)銀先限帳入値51.3円(前日比-0.2円)白金先限帳入値2862円(前日比+18.0円)パラジウム先限帳入値4572円(前日比+33円)東京金は、安値もみあい。銀は、まちまち。東京金は、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて売り優勢で始まったのち、円安が下支えとなり、まちまちとなったが、円安一服とドル建て現物相場の軟調を受けて戻りを売られた。午後に入ると、ドル建て現物相場の下げ一服を受け、安値圏でのもみ合いとなった。銀は、安寄りした後、まちまちとなった。金は、8円安~13円安。銀は、0.6円高~0.6円安。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて上昇。プラチナは、ドル建て現物価格の上昇を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安やドル建て現物相場の堅調を受けて上げて上値を伸ばしたが、円高一服すると、上げ一服となった。パラジウムもドル建て現物価格の上昇を受けて買い優勢となったが、その後まちまちの展開。プラチナは、18円高~29円高。パラジウムは、5円安~33円高。米国のトランプ政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との取引を原則禁じる制裁措置を打ち出したことを受け、半導体などハイテク業界で世界的にファーウェイとの取引を停止する動きが広がっている。これを受け、飛ぶ鳥を落とす勢いだったファーウェイは孤立。最終的には中国政府の保護下に入る可能性も否定できない。トランプ大統領は、米中通商合意の一環でファーウェイ問題が解決される可能性があるとの認識を示したが、ファーウェイはすでにダメージを受けている。米国の知的財産がサプライチェーンでいかに重要か、また海外の提携先・取引先・顧客がいかに重要かが浮き彫りになった形だ。連休明けの米英市場で投資資金が流入するかどうかを確認したい。

石油

原油先限帳入値43880円(前日比+940円)ガソリン先限帳入値53760円(前日比+830円)灯油先限帳入値60480円(前日比+1080円)東京石油市場は、上昇。薄商いのなかでブレント原油が続伸したことが買い手がかりとなっている。先週、米中貿易摩擦に対する警戒感が高まり急落したものの、中東情勢の緊迫感などからブレント原油は戻りを続けており、国内市場は追随している。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が年後半も生産制限を継続する可能性があることも支援要因。円相場は109円半ばで推移し、前日水準とほぼ変わらず。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は43570円までやや押し戻される場面があった。ただ、夜間取引までの上げ幅を維持しつつ値動きは限定的。原油は、200円高~1040円高。ガソリンは、690円高~830円高。灯油は、870円高~1140円高。27日、イランのザリフ外相は核兵器を求めていないことを明らかにした。最高指導者のハメネイ師が核兵器の追求を禁じているという。ただ、期限内に欧州などが米国の制裁からイランを守る手段を提供できなければ、イランはウラン濃縮を再開する予定。ウランの濃度によっては核兵器の原料となる。OPEC加盟・非加盟産油国は6月25-26日に会合を開き、今後の生産方針について協議する見通し。供給面での問題が再び注目されているため、原油価格は大幅に上昇している。米制裁の影響でイランの輸出は引き続き圧迫されている。同時に、OPECは現行の減産合意の延長に向かっているようだ。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値194.3円(前日比+2.0円)ゴムTSR先限帳入値162.0円(前日比+0.3円)東京ゴムRSSは、軒並み高。上海夜間が小幅高となったことを背景に、地合いを引き締めて寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めると、期近限月を中心に一段高となっている。TSRは、小動き。東京RSSは、期近主導での上昇となっている。産地タイがエルニーニョ現象の影響から、生産量が減少するとの思惑が広がっており、これを映し、期近を中心に買いが先行しているようだ。当先のサヤは、約16円の逆ザヤとなっている。 ただ、商いは盛り上がりを欠いている。期先の上げ幅の少なさもこのあたりが原因とみられ、人気が回復すれば、一段高の可能性もありそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は24780円(前日比+320円)東京コーンは、大幅続伸。夜間取引が続伸し、強気のテクニカルを維持、3連休明けのシカゴ夜間取引が続伸したことを背景に序盤から上げ幅を拡大した。先限は24800円まで上昇。24660円まで上げ幅を縮小も、米国産コーンの作付けの遅れからシカゴコーンの先高感が強く、ほぼ高止まり状態。東京コーン先限は次の高値のメドとみていた3月28日の高値24750円を午後に更新した。28日のシカゴ市場の引け後に発表される最新の米国産コーンの作付け進捗率は60%台(前週49%)にとどまることを先取したような動きだ。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。