夕刊:2019/05/30

日経平均続落20900円台で引けた。

為替

30日の東京外国為替市場でドル・円はもみ合い。日経平均株価は徐々に下げ幅を拡大したものの、市場では「国内輸入企業からの散発的な買いが観測された」との指摘もあり、株安を手掛かりにした売りの勢いは限られた。桜井日銀審議委員は「追加緩和で無理に目標達成した場合、不均衡高めるリスク」「粘り強く緩和続けることで目標を達成することが重要」などの見解を示した。ユーロ・ドルは買い一服。10時前に1.1144ドルまで上昇したものの、その後は買いも一服した。ユーロ・円は、122円05銭を挟んだ水準での神経質な値動きとなった。午後に入り、日経平均の下げ幅縮小やダウ先物が前日比プラス圏へ浮上する流れを受け、リスク選好の円売りが強まる展開に。ドル・円は昨日高値を上抜けると一時109円73銭付近まで上値を拡大。欧米株式先物の堅調地合いを受け、日経平均株価は下げ幅を縮小。目先の日本株反転が期待され円買いは縮小している。ただ、上海総合指数は弱含んでおり、ドルの上値を抑えているようだ。また、クロス円もユーロ・円が122円23銭付近まで買われ、ポンド・円が138円62銭付近まで値を上げたほか、豪ドル・円も76円06銭付近まで上伸するなど軒並み上値を模索する状況となった。これまでの参考レンジ:ドル・円:109円49銭-109円73銭、ユーロ・ドル:1.1131ドル-1.1144ドル、ユーロ・円:121円96銭-122円23銭

株式(日経平均)

30日の東京株式市場で日経平均株価は続落して引けた。前日比60円84銭(0.29%)安い20942円53銭で引けた。(高値20941円36銭-安値20809円29銭)TOPIX:1531.98 -4.43 0.29%安、マザーズ:904.59 -16.00 1.74%安。東証1部の売買代金は1兆9128億円、出来高は11億1333万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は960、値下がり銘柄数は1094、変わらず86銘柄。前日の欧米株安が投資家心理を圧迫し、朝方から幅広い業種に売りが先行した。ドルが109円半ばで落ち着いた動きとなり、日経平均もいったん下げ渋ったが、その後に始まった上海株が軟調に推移し、再び上値が重くなった。米中の貿易問題については、6月下旬のG20をめどに何らかの歩み寄りが見られると期待されていたが、このところ対立長期化に対する懸念が強まっている。米シカゴ市場の時間外取引で米株価指数先物が小幅に高く推移している。米株式相場の下げに一服感がでるとみて、投資家のリスク回避姿勢が後退した。海外ヘッジファンドなどが株価指数先物の売りの勢いを弱めた。引けにかけては、株価指数先物に買戻しが入り20900円台を回復して引けた。

貴金属

金先限帳入値4499円(前日比+6円)銀先限帳入値50.8円(前日比+0.1円)白金先限帳入値2804円(前日比-3円)パラジウム先限帳入値4595円(前日比+23円)東京金は、まちまち、銀もまちまち。NY市場は、米中貿易摩擦の激化を懸念した世界的な株安を背景に安全資産としての買いが入り、反発した。中心限月6月物の清算値は前日比3.90ドル(0.31%)高の1オンス=1281.00ドル。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下落を受け、まちまちとなった。午後に入ると、ドル建て現物相場の軟調と円小幅安を受け、もみ合いとなった。銀もニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の軟調を受けまちまちとなった。金は、0円~6円高。銀は、0.3円安~0.4円高。米国との貿易摩擦が激しさを増す中で中国政府は28日、レアアース(希土類)の輸出に言及した。対米貿易協議の材料として使う可能性をちらつかせ、米国をけん制した。29日付の共産党機関紙の人民日報は「米国は中国が自ら発展する権利を守る力をみくびるべきではない」とする記事を掲載し、レアアースによる報復の可能性を示唆した。29日付の共産党機関紙の人民日報は「米国は中国が自ら発展する権利を守る力をみくびるべきではない」とする記事を掲載し、レアアースによる報復の可能性を示唆した。投資家らが世界の成長見通しを懸念する中、安全資産への需要が高まった。トランプ米大統領は27日に開催された安倍晋三首相との記者会見で「中国と合意を結ぶ準備ができていない」と発言し、米中貿易摩擦の解消期待への新たな打撃となった。投資家は、安全資産としての金買いが見られるが、その動きは確実に弱まっている。安全資産としてはドル(ドル債)が一段と好まれている。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが小幅安。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安などが下支えとなりも見合いとなった。パラジウムは、NY高と円安を受けて続伸した。プラチナは、8円安~3円高。パラジウムは、2円安~14円高。

石油

原油先限帳入値43700円(前日比+370円)ガソリン先限帳入値53450円(前日比+350円)灯油先限帳入値60540円(前日比+430円)東京石油市場は、買いがやや優勢の展開。NY原油は、米中「貿易戦争」に伴う需要先細りへの警戒感が広がる中、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値は前日比0.33ドル(0.56%)安の1バレル=58.81ドル。8月物は0.40ドル安の58.95ドルとなった。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で原油在庫が減少し、時間外取引でニューヨーク原油が堅調に推移していることや、円安は支援要因。円相場は109円半ばで前日よりも円安水準にある。原油は、50円安~370円高。ガソリンは、310円高~380円高。灯油は、10円高~510円高。本日は米エネルギー情報局(EIA)が週報を発表する。例年の傾向からすると、製油所への原油投入量は拡大する余地がある。米国はすでに夏場の需要期に入っている。原油消費量が増加するなら、原油在庫の取り崩し圧力が高まりそうだ。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値194.2円(前日比+1.2円)ゴムTSR先限帳入値163.4円(前日比+1.8円)東京ゴムRSSは、先限以外下落。上海夜間が小幅高となるなか、東京RSSは、方向感なく寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが小じっかりと推移すると、期先3本は、期近にサヤ寄せする動きから、買いがやや優勢となった。一方、期近3本は産地価格に対する割高感から、売り優勢となっている。TSRは、期先2本がしっかり、他限月は変わらず。東京先限が、4月15日の高値195.7円を上抜き、3月15日以来の高値となる196.6円まで一時水準を引き上げた。その後、194円前後での取引となった。ただ、今回の上昇は、期近限月へのサヤ寄せの動きであるうえ、期近限月には割高感があることから、195円から上の水準では、上値が重くなる可能性もある。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は25060円(前日比-400円)東京コーンは、総じて反落。シカゴ期近安を受け、夜間取引から修正安局面を迎えた。日中取引はシカゴ夜間取引で期近が続落となり、売り圧力が強まり、3月限、5月先限が24800円台まで下げ足を速めた。一時は前日の上げ幅をほぼ削る下落となった。押し目買いから下値を切り上げ、先限は25000円水準まで戻しているが、戻りは限定的で大幅安状態から抜け出せず。東京コーンは出来高を伴っての下落。出来高は1000枚を超えている。先限に出来高が集中しており、25000円前後で新規売買が交錯しているとみられる。米国産コーンの作付けの遅れは明らかではあるが、シカゴ、東京とも棒上げ状態が続いていただけに、作付けの遅れの強材料はとりあえず、織り込んだ感じはある。


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