夕刊:2019/06/03

日経平均4日続落

為替

3日の東京外為市場でドル・円は弱含み。世界的な貿易環境の悪化を懸念した円買いが先行し、ドルは108円前半に水準を切り下げた。米トランプ政権がメキシコに対する課税措置に踏み切ったほか、米中貿易摩擦が激化するなか、世界的な貿易環境の悪化を懸念したリスク回避の円買いが先行。ドル・円は日本株や中国株の下落を手がかりに108円10銭台に軟化した。また、ドルは前週末NY終値を下回るなか、欧米株安観測で買いも入りづらい地合。108円を上回れば円の売り持ちを抱えた市場参加者から損失限定(ストップロス)の円の買い戻しが入るとの思惑から、投機筋が円買い・ドル売りを進めているとの見方があった。もっとも、日本時間3日夜に5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の発表を控え様子見姿勢の投資家も多いという。ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円08銭~108円40銭、ユーロ・円は120円79銭~121円11銭、ユーロ・ドルは1.1155ドル~1.1191ドルで推移した。

株式(日経平均)

3日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落して引けた。前日比190円31銭(0.92%)安い20410円88銭の終値で引けた。2月8日以来ほぼ4ヶ月ぶりの安値。(高値20438円03銭-安値20305円74銭)TOPIX:1498.96 -13.32 0.88%安、マザーズ:872.41 -31.78 3.51%安。東証1部の売買代金は2兆1136億円、出来高は12億2894万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は312、値下がり銘柄数は1782、変わらず46銘柄。米国と各国との通商摩擦が世界経済を下押しするとの懸念が根強く、投資家心理を冷やした。朝方から海外ヘッジファンドなどが株価指数先物に売りを出した。円高・ドル安の進行も日本企業の輸出採算が悪化するとして主力の輸出関連株の売りにつながった。一方、内需や業績が景気動向に左右されにくいディフェンシブ銘柄の一部に買いが入ったほか、午前に発表された中国の経済指標も相場を下支えする材料となった。円相場は108円台前半と円高に振れて推移していることも重石となり、窓空けから始まった日経平均は一時1月15日以来の20305円74銭まで下げ幅を拡大させる局面もみられた。その後は20400円台を回復する局面もあったが押し目買い意欲も乏しく、20300円台でのこう着感の強い相場展開が継続している。米国と各国の通商問題を巡る対立の長期化が意識された。米国は対中国に加え対メキシコでも関税の引き上げを表明し、世界景気の減速への警戒感から石油や非鉄金属など景気敏感株に売りが優勢だった。円相場が108円台前半まで円高・ドル安に進み、機械や自動車など主力の輸出関連株に売りが膨らんだことも相場を下押しした。日経平均は下げ渋る場面があった。食料品や不動産といった内需やディフェンシブ銘柄への買いが相場を下支えした。積極的な買いではなく、下げた分の買い直しにとどまった。午前発表の中国の5月の財新購買担当者景気指数が50.2と、前月と変わらなかった。米中対立で中国景気の減速懸念がくすぶるなか、景況感が悪化しなかったことも一定の安心感につながった。個人投資家は押し目買い基調。日銀のETF(上場投資信託)買いも下支えとなっているものの、海外投資家の売り圧力が強い。今後、欧州や米国などで発表される経済指標が落ち込んでいた場合は、一段とリスクオフに傾きやすいとみられている。

貴金属

金先限帳入値4558円(前日比+40円)銀先限帳入値51.3円(前日比+0.3円)白金先限帳入値2791円(前日比+10円)パラジウム先限帳入値4565円(前日比-133円)東京金、堅調、銀はまちまち。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。午後に入ると、円高に上値を抑えられたが、押し目は買われた。貿易摩擦に対する懸念や米長期金利低下を受けて逃避買いが入ったことが支援要因になった。一方、ドル・円相場は108円台前半の円高に振れた。銀もニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、まちまちとなった。金は、35円高~42円高。銀は、0.1円安~0.4円高。31日のSPDRゴールドの現物保有高は、前日比2.348トン増の743.211トンとなった。逃避買いが入っており、米国株式動向が焦点となろう。今週は、トランプ大統領の欧州訪問や米雇用統計の発表がある。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。プラチナは、円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇を受けてプラスサイドに転じた。パラジウムは、NY安と円高を受けて急落した。プラチナは、4円高~12円高。パラジウムは、97円安~133円安。プラチナの供給過剰見通しから一段安に対する警戒感は残るが、NYプラチナの大口投機家の売りたてが増加しており、底堅く推移すると買戻しを誘発する可能性も出てくる。

石油

原油先限帳入値38570円(前日比-2450円)ガソリン先限帳入値48220円(前日比-2400円)灯油先限帳入値55770円(前日比-2260円)東京石油市場は、暴落。ほぼすべての限月の下げ幅が2000円を超えている。米中貿易摩擦の悪化や、米国がメキシコからの輸入品に関税を課すことによる景気減速懸念が強まっている。米国とイランの緊迫感は持続しているものの、石油需要の下振れ懸念のほうが強い。円相場が108円前半で円高推移していることや、時間外取引でニューヨーク原油が下げていることも重し。東京原油2019年11月限は38240円で発会した後、38010円まで下げた。先限として今年1月以来の安値を更新している。原油は、2380円安~2450円安。ガソリンは、2290円安~2400円安。灯油は、1980円安~2400円安。ポンペオ米国務長官は、トランプ米政権はイランと前提条件なしの協議を行う用意があると述べた。米国はイランに対して、核や弾道ミサイルの開発の停止、シリアなど紛争地域への介入中止を要求しつつ経済制裁を行っている。イランのロウハニ大統領は、米国が敬意を示すのであれば対話する可能性があるとしている。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値192.2円(前日比-2.0円)ゴムTSR先限帳入値163.8円(前日比+0.4円)東京ゴムRSSは、まちまち。寄り付きでは、上海夜間安と円高を背景に売りが先行し、先限は190.0円まで下落した。ただ、その後は、産地の供給懸念などから、期中を中心に下げ幅を縮小し8月、9月限は、プラス圏に浮上した。TSRは、シンガポールTSR20安を背景に下落した。東京先限は、寄り付き直後に節目の190.0円まで下落したが、同水準で支持されると戻り歩調となっている。現状、上海ゴムが下落している一方で、タイの現物価格が58バーツ台まで上昇し、年初来高値を更新している。このため、東京市場では、押し目を拾う動きもみられる。東京先限は、節目の190円が支持されているが、これを下抜くと、5月26日の安値188.6円を試しそうだ。同水準も割り込むようなら、節目の185円を目指した動きとなろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は25450円(前日比-170円)東京コーンは、総じて反落。5月31日のシカゴコーン安、円高が108円台前半まで続伸したことから売り優勢。ただし序盤で売り一巡後は急速に戻り歩調となり、先限は25600円まで戻した。シカゴ夜間取引が小幅続落で推移しているが、東京コーンは下値堅く推移。期近7月限は変わらず。東京コーンは総じて修正安。今日も出来高は4ケタ期待が持てる。セオリ-通り、初押しは新規買いが感じられる商状だ。シカゴ市場で大口投機家の買い越し幅が10万枚以上に膨らんだことが示された。米国産コーンの作付けが進まず、今年の米国産コーンの作付け面積が3月末に発表された意向面積(9279万2000エーカー)から下方修正されることを見込んだ買いが増加。目先は3日の引け後に発表される2日時点での作付け進捗率と、発芽率に注目。


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