夕刊:2019/06/04

日経平均5日続落

為替

4日の東京外国為替市場で円相場はやや高い水準で小幅な動きとなった。日本株や中国株の弱含みでリスク回避の円買いは根強い。半面、時間外取引の米株式先物はプラス圏を維持するほか、米10年債利回りは下げ渋っており、ドル売りは弱まりつつあるようだ。日本時間4日夜に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会合であいさつをする予定で、投資家は様子見姿勢を強めている。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が4日の定例理事会で、政策金利を0.25%引き下げて年1.25%にすると決めたと発表した。材料の出尽くし感から豪ドル買いが入ったものの、対米ドルと対円でほぼ同時に買われたため、対米ドルの円相場には目立った影響は出ていない。ここまでの取引レンジ:ドル・円は107円86銭~108円09銭、ユーロ・円121円30銭~121円58銭、ユーロ・ドル1.1241ドル~1.1258ドルで推移した。今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するハト派のブラード米セントルイス連銀総裁が「近く利下げが適切になる可能性がある」と述べた。米30年債利回りは、2.52%台とFF金利誘導目標(2.25-2.50%)の上限を上回っているものの、3カ月物財務省短期証券から20年債までは、超過準備預金金利(IOER)の2.35%を下回っており、年内2回の利下げを織り込んでいる。米中貿易戦争への警戒感から米国経済が減速する可能性、トランプ米大統領が2020年11月の大統領選挙での武器と目論んでいるニューヨーク株式市場の支援のため、連邦準備制度理事会(FRB)への利下げ圧力を強める可能性なども、ドル円の上値を抑えることになる。米連邦準備理事会(FRB)は本日と明日、シカゴ連銀で、金融政策の枠組みを見直す可能性について議論することで要注目か。

株式(日経平均)

4日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に5日続落して引けた。前日比2円34銭(0.01%)安い20408円54銭の終値で引けた。(高値20464円57銭-安値20289円64銭)TOPIX:1499.09 +0.13 0.01%高、マザーズ:872.36 -0.05 0.01%安。東証1部の売買代金は2兆1913億円、出来高は12億3931万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1515、値下がり銘柄数は576、変わらず50銘柄。NYダウが、小幅高だったことや夜間取引の流れから取引開始直後は前日までの大幅下落で自律反発狙いの買いが先行したが、外国為替市場での円高・ドル安進行が輸出関連株の業績の重荷になるとの警戒感から、国内機関投資家などの売りに押された。業種別では情報・通信やサービス、輸送用機器などの下げが目立つ。円相場が一時、約5カ月ぶりの高値を付けたほか、中国・上海株式相場が売り先行となったことも嫌気され、海外ヘッジファンドが株価指数先物に断続的な売りを出した。日経平均の下げ幅は一時120円を超え、取引時間中としては1月15日以来の安値水準をつけた。日経平均は前日まで4日続落し800円超下げたことから、朝方は自律反発狙いの買いが入った。米国と各国の貿易摩擦による世界景気の先行き不透明感は何も変わっていないとの見方が強く、買いの勢いは弱い。後場に入り円高進行の一服や日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)買い観測から上昇に転じる場面もあったが、買い一巡後は戻り売りに押され再び下げに転じた。

貴金属

金先限帳入値4592円(前日比+34円)銀先限帳入値51.2円(前日比+0.1円)白金先限帳入値2860円(前日比+69円)パラジウム先限帳入値4465円(前日比-100円)東京金は、上げ幅を縮小させた。銀はまちまち。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、円小幅高やドル建て現物相場の上げ一服を受けて上げ幅を縮小した。午後に入ると、ドル建て現物相場の小幅安に上値を抑えられた。5月7日以来の高値4599円を付けたのち、上げ一服となった。貿易摩擦に対する懸念や、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測によるドル安が支援要因となった。アジア市場では、ユーロ高一服に上値を抑えられた。一方、円相場は107円台後半で円高が一服した。NY市場では、世界的な景気減速懸念を背景に安全資産への資金流入が続き、4営業日続伸した。8月物の清算値は中心限月ベースでは2月下旬以来約3カ月ぶりの高値となった。米国にとり、最大の輸入相手国である中国との「貿易戦争」に加え、2位のメキシコとの関係悪化が米景気の減速を招きかねないとの懸念も浮上し、前週末に続き「質への逃避先」である金に買いが集まった。米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転し、世界経済の減速懸念からリスク回避目的の資金が金先物へと集まった。銀もニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、まちまちとなった。金は、32円高~38円高。銀は、0.1円安~0.5円高。米サプライ管理協会(ISM)がこの日午前に発表した5月の製造業景況指数も市場予想を下回る弱い結果となったため金の支援材料となった。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円小幅高とドル建て現物相場の反落を受けて上げ一服となった。パラジウムは、NY安と円高を受けて続落した。プラチナは、53円高~69円高。パラジウムは、68円安~112円安。

石油

原油先限帳入値37980円(前日比-300円)ガソリン先限帳入値47580円(前日比-640円)灯油先限帳入値55250円(前日比-520円)東京石油市場は、売り優勢。東京原油の一部の限月はプラス転換した。ニューヨーク原油に下げ一服感があることで、国内市場では利益確定の買い戻しが入っている。ただ、ドル・円相場は107円後半で推移しており、米国を中心とした通商リスクによる逃避的な流れは継続。時間外取引でニューヨーク原油は小動き。東京原油先限は夜間取引で37500円まで下落し、1月以来の安値を更新。日中取引開始後は38380円まで戻し、小幅高となる場面があった。原油は、260円安~410円安。ガソリンは、570円安~680円安。灯油は、350円安~640円安。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が、6月末以降も石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国が協力する形で供給過剰回避に向け引き続き対処する考えを示唆したとの国営メディアが3日に報道した。豪中銀が政策金利と声明を発表する。NZ中銀に続き、豪中銀も利下げに踏み切ると想定されている。今週6日には欧州中央銀行(ECB)が政策金利などを発表する。ECBは金融政策の正常化を続ける方針を破棄していないが、景気見通しは一段と不透明になっており、ドラギ総裁の会見も含めてハト派含みとなり得る。米利下げ観測が広がりつつあることから、主要国通貨の押し下げ圧力がせめぎ合っている。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値192.2円(前日比0円)ゴムTSR先限帳入値162.0円(前日比0円)東京ゴムRSSは、まちまち。寄り付きでは、上海夜間安と円高を背景に売りが先行した。ただ、その後は、日中取引の上海ゴムが、下げ渋りをみせていることなどから、小動き、期先10月がプラス圏となった。TSRは、シンガポールTSR20安を背景に、売り物がちで推移する限月が目立っている。上海ゴムの中心限月9月限は、1万1500元~1万2500元前後でのレンジ相場を形成してきた。5月20日から3営業日連続で1万2500元突破を試したが、これに失敗した。その一方で、1万1500元接近では、下値堅く推移する展開となっている。米中貿易摩擦が激化していることから、需要減少が懸念される一方で、産地タイで供給源が見込まれている。これらを映し、上海ゴムも方向性に欠ける展開となっている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は25730円(前日比+280円)東京コーンは、軒並み3桁以上の上昇。3日のシカゴコーンの引け後に発表された米国産コーンの作付けの遅れが取り戻せていないことを背景に日中取引の寄り後から買い先行となった。期近7月限は1390円高の25890円まで上伸し、一代高値を更新。前営業日比は70円高~1390円高。東京コーンは堅調。上げ幅は限月によって異なるが取引の中心の先限は25700円台で堅調に推移。寄り付き直後に25780円まで急騰し、直近の高値である25810円に接近した。2日時点での米国産コーンの作付け進捗率が67%となり、70%にも達していないことから、シカゴ夜間取引が大幅高で推移することを見込んだ買いが先行。25700円台で高もちあい。ドル・円相場が107円台後半に上昇しているが売り急ぐ動きは感じられない。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。