夕刊:2019/06/05

日経平均6日ぶりに大幅反発

為替

5日の東京外国為替市場でドル円はさえない。米長期金利の低下などを手掛かりに全般ドル安が進んだ流れに沿って、一時108円03銭まで下押しした。なお、午前の日経平均株価は400円近く上昇するなど終始堅調に推移したが、株高を手掛かりにした動きは限られた。ドル・円は、108円台前半で軟調推移。6日のNYカットオプション108円00銭、108円25銭、108円50銭が値動きを抑制している。上値には、108円50銭、108円70銭、108円80銭にドル売りオーダー、下値には、107円80銭(割り込むとストップロス売り)、107円70銭、107円50銭(割り込むとストップロス売り)が控えている。ユーロ・ドルは強含み。ドル売りが強まった影響で、11時30分前には一時1.1266ドルまで値を上げた。ユーロ・円は、11時前に121円65銭付近まで下げるなど、ドル・円と同様に伸び悩む場面が目立った。これまでの参考レンジ:ドル・円:108円03円-108円28銭、ユーロ・ドル:1.1251ドル-1.1266ドル、ユーロ・円:121円65銭-121円85銭、前日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派寄りの発言でドル売り基調に変わりはない。ただ、日経平均株価が堅調地合いを維持するほか、今晩の欧米株高観測も広がり、米中対立への過度の懸念後退もあって円買いはやや弱まりつつあるようだ。

株式(日経平均)

5日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に6日ぶりに大幅反発して引けた。前日比367円56銭(1.80%)高い20776円10銭の終値で引けた。(高値20800円64銭-安値20646円15銭)TOPIX:1530.08 +30.99 2.07%高、マザーズ:893.52 +21.16 2.43%安。東証1部の売買代金は2兆2402億円、出来高は12億8095万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1988、値下がり銘柄数は126、変わらず27銘柄。4日の米株式相場の上昇を受けて投資家心理が改善し、株価指数先物に目先の戻りを見込んだ買いが入った。米ハイテク株高につれて半導体や電子部品関連株が上昇したことも相場を押し上げた。4日の米ダウ工業株30種平均は前日から512ドル上昇し、上げ幅は今年2番目の大きさとなった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が「景気拡大を持続させるために適切な行動をとる」と話し、利下げ期待が強まった。米市場では半導体などハイテク株を中心に上げ、東京市場でも東京エレクトロンやアドヴァンテストといった半導体関連や京セラなど電子部品株が買われた。中国商務省が米国との貿易摩擦に関し対話を続ける意向を示したほか、米共和党議員が米政権によるメキシコ製品への追加関税を阻止するために動いているとも伝わった。米国を発端にした通商問題への懸念が後退したとして安川電機やファナックなど中国関連株の上げも目立った。相場の上値を追えるとみた海外投資家が株価指数先物に散発的な買いを入れ、現物株指数を支えている。一方、前日まで日経平均が5日続落した後とあって高値圏では戻り待ちの売りも出ている模様。株価指数先物中心に買戻しか、短期筋の買い以外が、ここから入りにくい為、上値追いは、明日までと推測している。下落相場の反動高。6月は、上下の価格変動が非常に大きくなりそうである。

貴金属

金先限帳入値4607円(前日比+15円)銀先限帳入値51.2円(前日比-0.2円)白金先限帳入値2871円(前日比+11円)パラジウム先限帳入値4510円(前日比+45円)東京金は、上昇、銀は、まちまち。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利下げ観測の高まりに支えられ、小幅高となった。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、円小幅高やドル建て現物相場の上げ一服を受けて上げ幅を縮小した。銀もニューヨーク高を受けて買い優勢で始まり堅調期先2月だけマイナス。金は、12円高~21円高。銀は、0.2円安~1.4円高。パウエルFRB議長発言を受け、FRBが金融緩和で経済を支えるとの見方が急速に高まり、株買いを促した側面も強かった。前日にはセントルイス連銀のブラード総裁も「政策金利の引き下げが近く正当化される可能性がある」と踏み込んだ発言をしており、市場でにわかに早期の利下げ観測が高まっている。パウエル議長は、FRBは世界的な貿易戦争などに起因するリスクに「適切に」対応すると述べた。2日間の日程で始まった会議の冒頭講演で、前回の連邦公開市場委員会(FOMC)以降、世界的な株式、債券市場の波乱要因となり、米国だけでなく世界的な経済成長に対するリスクとなっている通商問題が及ぼす影響をFRBは「緊密に注視」しているとした。前日にはセントルイス地区連銀のブラード総裁が、世界的な貿易を巡る緊張の高まりによる世界経済に対するリスク、および低調な米インフレを踏まえると、米利下げは「近く正当化」される可能性があるとの考えを示した。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが小幅続伸。プラチナは、NY安も、円高、株高、金高に支援され買い優勢で始まった。パラジウムは、NY高と円安を受けて期先2本が反発した。プラチナは、7円高~16円高。パラジウムは、19円高~45円高。中国商務省が4日、貿易摩擦は「対話によって解決すべきだ」との声明を出し、米中協議再開への期待が高まった。メキシコ経済相がワシントンに入り、米政権幹部に追加関税の悪影響を説明して回っていると伝わった。米共和党議員が米政権によるメキシコ製品への追加関税を阻止すべく動いているとの報道もあり、両国の貿易摩擦について何らかの解決につながるとの観測が広がった。

石油

原油先限帳入値38270円(前日比+290円)ガソリン先限帳入値47710円(前日比+130円)灯油先限帳入値55580円(前日比+330円)東京石油市場は、堅調。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米株価の上昇などをはやして買い戻しが入り、5営業日ぶりに反発した。トランプ米政権が中国やメキシコに対し、不公平な貿易慣行や不法移民問題での対策を強く迫る中、市場は一連の制裁関税が世界経済の成長を下押しし、エネルギー需要の減退を招く可能性を警戒。このため、前日に続いてこの日も上値の重い展開となり、早朝にかけては53ドル付近でもみ合っていた。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が午前に講演し、米中貿易摩擦などの動向を注視しているとした上で、「成長を持続するために適切に行動する」と発言したことをきっかけに、市場では利下げ期待が拡大。FRBによる金融緩和が引き続き景気を下支えるとの見方から米株価が大幅上昇し、株式と並んでリスク資産とされる原油先物にも幾分楽観的なムードが波及した。東京原油は、海外市場が反発したことが手がかり。米中貿易摩擦に対する警戒感がやや後退している。年内の米利下げ観測が高まっていることも支援要因。ただ、米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で原油や石油製品の在庫が増加したことがニューヨーク時間外取引を圧迫している。日中取引開始後の東京原油先限は38500円付近で推移。週明け以降の安値圏を維持している。原油は、280円高~380円高。ガソリンは、40円高~200円高。灯油は、230円高~590円高。イランの最高指導者であるハメネイ師は、弾道ミサイル開発を続けることをあらためて表明し、協議開始に前向きな米国を拒絶した。トランプ米大統領の提案には騙されないと述べている。米国はイランに経済制裁を課しつつ、弾道ミサイルや核開発の停止、シリア・イエメンなど紛争地域への介入中止を要求している。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値195.0円(前日比+2.8円)ゴムTSR先限帳入値162.9円(前日比+0.9円)東京ゴムRSSは、軒並み高。寄り付きでは、上海夜間高と円安を背景に買いが優勢となった。その後は、日中取引の上海ゴムが、上げ幅を拡大したことから、しっかりとした展開となっている。TSRは、方向性に欠ける展開となっている。東京先限は、今日の午前中の取引で195.0円まで上昇した。4月中旬以降、195~196円台で上値が抑えられる展開が続いている。下値は、190円付近でしっかり支持されていることから、目先、上値を試す時間が長くなるとみる。目先、195~196円台の売りを、今回の上昇でこなせるかがポイントになる。同水準を上抜くと、200円を目指す展開となる。現在、先限は輸入採算価格を大きく下回っていることから、上値を試す可能性は高そうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値25330円(前日比-400円)東京コーンは、総じて反落。前日のシカゴコーンが上げ幅を削り、かろうじてプラスサイドを維持する引けとなったことから序盤から売り優勢。売り一巡後、安もちあいで推移。午前10時半頃からシカゴ夜間取引が下げ幅を拡大したこと、円相場が108円近くまで小反発したことから下げ足を速める展開。先限は25230円まで急落。7月限のみ買いが先行し、1500円高の27390円。東京コーンは総じて軟調。下げ幅は限月によって異なるが先限の下げがきつい。シカゴ夜間取引でコーン期近7月限が420セント割れとなったことが心理的に売り方に有利に働いた。シカゴコーン市場は手じまい売りの動きが強まり、昨日の日中取引は大幅高を維持できなかった。今日のシカゴ夜間取引もその流れを継続しており、東京コーン市場にもその動きが波及している。


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