夕刊:2019/06/07

日経平均反発一時2万900円台回復

為替

7日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。10時前に一時108円54銭まで上昇したものの、昨日高値108円56銭の上抜けには失敗。その後も日経平均株価の上昇を支えに底堅く推移したが、徐々に動意は乏しくなった。ユーロ・ドルは小安い。1.1270ドル台でのもみ合いが続いていたが、わずかに上値は重くなっている。ユーロ・円はもみ合い。122円25銭を挟んだ小動きとなった。これまでの参考レンジ:ドル・円:108円32銭-108円54銭、ユーロ・ドル:1.1266ドル-1.1284ドル、ユーロ・円:122円12銭-122円38銭 ドル・円の上値の目処は、一目均衡表・転換線の108円88銭付近となり、3月調査日銀短観大企業・製造業2019年度想定為替レートの108円87銭に対応している。下値の目処としては、年初1月3日のフラッシュクラッシュ時の安値104円87銭から4月24日の高値112円40銭までの上昇幅の61.8%押しの107円75銭、そして、ダブル・トップ(112円14銭・112円40銭)の下値目標値107.02銭となる。米国とメキシコの協議に関しては、関係筋による「米国はメキシコへの関税適用先送りを検討している」との報道があるものの、ホワイトハウスが「米政府は依然としてメキシコからの輸入品に対する追加関税の発動を進めている」との報道もあり、米国とメキシコの協議の結果待ちとなっている。欧州中央銀行(ECB)は6日、少なくとも来年半ばまで金利を据え置く方針を明らかにした。ドラギ総裁は貿易摩擦やブレグジット(英国の欧州連合離脱)といったリスク要因が存在するとした上で、利下げや追加資産購入の可能性も視野に状況を見守る考えを示した。この日の理事会では予想通り主要政策金利を据え置くとともに、金利ガイダンスを変更。金利据え置きの期間を、従来の最低年末までから「最低2020年上半期にかけて」に延長した。さらに新型の貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO3)に適用される金利を、最も低い場合でマイナス0.3%(中銀預金金利に0.1ポイント上乗せ)とすることも決定した。

株式(日経平均)

7日の東京株式市場で日経平均株価は反発して引けた。前日比110円67銭(0.53%)高い20884円71銭の終値で引けた。(高値20907円77銭-安値20816円58銭)TOPIX:1532.39 +7.48 0.49%高、マザーズ:884.32 +4.95 0.56%高。東証1部の売買代金は1兆6359億円、出来高は10億595万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1499、値下がり銘柄数は560、変わらず82銘柄。米国ではNYダウが連日で3ケタの上昇となり、東京市場でも買い戻し優勢の展開となった。FRBの利下げによる景気下支えへの期待や、通商摩擦への過度な警戒感の後退により半導体関連株などの上げが目立つ。市場ではなお「買い戻しの域を出ない」との見方が多い。出来高、売買代金とも低調で買い手控えムードが根強いことを窺わせる。日経平均寄与度の大きい値がさ株や半導体関連などの景気敏感株の前日からの動向を見ると、リバランス(資産の配分調整)目的の売買が中心とみられ、新規の資金流入は乏しい。この週末には米5月雇用統計の発表も控えており、模様眺めムードが一段と強まった。外国為替市場で円相場の上昇が一服するなか、電機株や機械株などの輸出関連株が上昇し相場を支えた。石油・石炭製品や非鉄金属などの景気敏感株の買いにつながった。ただ米国とメキシコの不法移民問題を巡る交渉が続くなかで両国が合意しない可能性もあるとして、積極的に上値を追う動きは限られたが、株価指数先物を中心に小口の買戻しでジリ高の展開が継続している。

貴金属

金先限帳入値4632円(前日比+13円)銀先限帳入値51.8円(前日比+0.8)白金先限帳入値2814円(前日比-7円)パラジウム先限帳入値4552円(前日比+38円)東京金は、上昇、銀は、まちまち。NY市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が4日の講演で、貿易摩擦の激化を背景に景気が悪化すれば利下げに動く可能性を示唆。この日は過去数営業日にわたる上昇を受けて利益確定の売りも出やすかったが、年内の利下げ期待から強地合いが継続した。さらに、米国と中国・メキシコとの間の関係悪化に対する根強い警戒感も安全資産とされる金塊を下支え。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の小動きなどを受け、もみ合いとなった。午後に入ると、次の材料待ちで小動きとなった。銀もNY高や円安を受けて8月、10月限月以外プラスサイドで推移した。金は、7円高~14円高。銀は、0.1円安~0.8円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて小幅続落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の軟調が圧迫要因となったが、押し目は買われた。パラジウムは、NY高と円安を受けて買い優勢となった。プラチナは、0円~7円安。パラジウムは、35円高~38円高。トランプ大統領は、ツイッターでメキシコとのさらなる協議は明日の予定だが、仮に合意に失敗した場合、月曜から5%の関税が適用開始され、またスケジュールに従って引き上げられると理解している 関税が引き上げられるにつれ、アメリカに戻る企業も増えるだろう。とコメントした。協議は、予断を許さない状況。

石油

原油先限帳入値38720円(前日比+1170円)ガソリン先限帳入値48400円(前日比+1460円)灯油先限帳入値55750円(前日比+910円)東京石油市場は、大幅高。安値拾いの買いなどが入り、反発した。原油相場は前日に約5カ月ぶりの安値を付けていた反動からこの日は買われやすかった上、外国為替市場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される原油の割高感が薄れたことから、清算値確定の直前にまとまった買いが入り、相場はプラス圏に押し上げられた。米国がメキシコからの輸入品に対する関税賦課先送りを検討していると報道されていることから、景気懸念が後退している。海外原油は反発したほか、時間外取引でもニューヨーク原油やブレント原油は堅調に推移。リスク回避の後退で円相場は108円半ばとやや円安水準にある。エブラルド・メキシコ外相は米国との合意はまだだが、交渉は前進しているとの認識を示している。ただ、米政治紙ザ・ヒルはトランプ大統領が不法移民流入に関してメキシコに対して関税を課すための新しい非常事態宣言を計画していると報じており、楽観論ばかりではない。東京原油先限は日中取引開始後に38760円まで高値を更新。買い一巡後は米雇用統計の発表を控えて高値もみあいとなっている。原油は、1160円高~1330円高。ガソリンは、1200円高~1460円高。灯油は、910円高~1340円高。トランプ米大統領は6月下旬に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて米中首脳会談を行い、中国からの輸入品ほぼすべてに追加関税を拡大する「第4弾」の発動を判断すると表明。米中「貿易戦争」が世界のエネルギー需要に悪影響を与えるとの警戒感も根強かったため、相場の上値は若干抑えられた。アラブ首長国連邦(UAE)は、UAE沖合で発生した先月のタンカー攻撃について、手慣れた協調性のある軍事行動だったとの認識を示した。国家レベルの作戦である可能性が高いとも述べている。ただ、イランを名指しして非難しなかった。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値206.4円(前日比+4.4円)ゴムTSR先限帳入値167.5円(前日比+2.8円)東京ゴムRSSは、総じて続伸。産地の供給不安を背景に、前日からの強地合いを継続し、買いが先行している。先限は、3月4日以来の高値となる207.9円まで一時上昇した。TSRは、総じて地合いを引き締めている。東京先限は、3月6日の高値206.8円を上抜き、一時207.9円まで上昇し、先限ベース高値を更新した。この上の水準だが、3月4日の高値209.5円がある。同水準も突破すると、節目の210円を試すことになる。同水準も突破すると、節目の215円、さらには2018年1月16日の高値216.3円が視野に入る。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24940円(前日比-130円)東京コーンは、まちまち。前日のシカゴコーン反発、円相場が108円台半ばに下落を背景に序盤の取引で期先が250円超の上昇となった。シカゴ夜間取引が、小幅続伸後、一時マイナスサイドに軟化したことから上げ幅を縮小。限月間で上げ幅が異なるが、先限は25100円台を維持していたが週末要因から利益確定の売りに押されマイナス圏へ。東京コーンは堅調。先限は25380円まで上昇。5日間移動平均線が通る25390円手前で戻りを抑えられた格好。午後は週末を控えて、新規売買は手控えられた。テクニカルからは当面の押し目底を形成している。


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