夕刊:2019/06/17

日経平均小幅続伸

為替

17日の東京外為市場でドル・円は伸び悩み。日本株高を手がかりにやや円売りに振れたが、明日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)が意識されドル買いは弱まった。ドル・円は、108円半ばで寄り付いた後、日経平均株価のプラス圏への浮上や上海総合指数の堅調地合いを手がかりにやや円売りに振れ、ドルは108円71銭まで強含む場面もあった。目先の日本株高継続への期待感からやや円売りの流れ。香港の大規模デモへの警戒感は根強いが、香港株や中国株の上昇で警戒の円買いは強まっていない。18-19日開催のFOMCで連邦準備制度理事会(FRB)の7月利下げが示唆されるとの思惑が広がっており、ドルは引き続き買いづらい。ユーロ・ドルは動意薄。欧州勢の本格参入を前に1.12ドル台前半でのこう着相場から抜け出せていない。これまでの取引レンジ:ドル・円108円48銭~108円71銭、ユーロ・円121円59銭~121円97銭、ユーロ・ドル1.1208ドル~1.1225ドルで推移した。

株式(日経平均)

17日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比7円11銭(0.03%)高い21124円00銭の終値で引けた。(高値21185円25銭-安値21044円62銭)TOPIX:1539.74 -6.97 0.45%安、マザーズ:908.64 -4.62 0.47%安。東証1部の売買代金は1兆6498億円、出来高は9億3471万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は570、値下がり銘柄数は1483、変わらず90銘柄。先週末の米国株式市場では米中貿易摩擦による中国経済への悪影響や半導体のブロードコムの決算が嫌気された中、日本株式市場も寄付きは、やや売り優勢の展開から始まった。日経平均は21100円を下回って始まると、一時21044円62銭まで下げ幅を広げた。21000円処での底堅さが意識されており、短期筋の買い戻し等からプラスに転じ21200円手前まで上昇する局面もあった。香港ハンセン指数の反発や、外国為替市場で円が対ドルで下落したのを受けて投資家心理が改善し、買いが優勢だった。香港では16日、前週に続いて「逃亡犯条例」の改正を巡るデモが実施された。条例改正は延期される見通しとなったものの、完全撤回を求めて前回よりもデモの規模は大きくなったとされる。市場では香港情勢の混乱でハンセン指数の下げが加速するとの警戒感も出ていただけに、ハンセン指数が上昇して取引が始まったことでリスク回避姿勢がいったん和らいだ。朝方の日経平均は前週末比で安く推移したが、ハンセン指数の上昇に歩調を合わせて上昇に転じ、値がさの主力株主導でやや上げ幅を広げる場面があった。ただ物色の広がりには欠け、前引けにかけては上げ幅を縮小した。業績の先行き懸念から半導体関連が軒並み下げ、相場全体の重荷になった。21000円を挟んだ狭いレンジ取引が継続されているが、下値を徐々に切り上げている。金融緩和期待で堅調の米国株に引っ張られFOMC後のパウエル議長の会見内容で米国株の一段の上昇もありえる相場となろう。

貴金属

金先限帳入値4667円(前日比-14円)銀先限帳入値51.8円(前日比-0.1)白金先限帳入値2818円(前日比-22円)パラジウム先限帳入値4886円(前日比+46円)東京金は、反落、銀はまちまち。NY市場では、ニューヨーク金先物相場は小幅ながら4日続伸。地政学的緊張の高まりを受けて引き続き逃避先として買われ、一時は1オンス=1350ドルを上回り、1年2カ月ぶりの高値を付けた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%高の1344.50ドルで終了。米政府はタンカー攻撃について「イランに責任がある」と主張しており地政学リスクが高まるとの警戒感から、実物資産の裏付けがある金先物への買いが続いた。早朝の時間外取引では1362.2ドルと2018年4月11日以来の高値を付けた。買い一巡後は伸び悩んだ。東京金は、午前中は、ニューヨーク市場での上げ一服を受けて売り優勢で始まったのち、円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて安値から戻した。午後に入ると、ドル建て現物相場の堅調を受けて底堅い値動きとなった。米経済指標を受けて過度な米景気減速への懸念が後退し、外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇した。ドルの代替資産とされる金には利益確定目的の売りが優勢になった。銀もNY高を受けて買い優勢で始まった。金は、12円安~17円安。銀は、0.4円安~0.3円高。18-19日のFOMC終了後パウエル議長の会見で利下げに関してどのような発言があるかが注目されている。市場は、今年2回の利下げを織り込む動きをしているが、発言内容が期待にそった内容かがポイントとなろう。米国の金融緩和期待が継続する限り金の下支え要因が継続されるであろう。また、中東問題も緊張の高まりも金の支援材料となるため下値は、限定的と思われる。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、軟調となったが、円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて安値から戻した。パラジウムは、NY高や円安を受けて続伸した。プラチナは、15円安~23円安。パラジウムは、46円高~335円高。プラチナは、ドル高や金軟調が圧迫要因となった。パラジウムは、5月7日以来の高値4921円を付けた。ロス米商務長官は16日、大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせてトランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談が実現した場合でも重要な通商合意がまとまる可能性は低いと述べた。ロス長官はパリ航空ショー出席のため訪問中のパリで米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じ、「G20では、よくても前向きに協議を再開するという合意にとどまりそうだ」と発言した。米中貿易協議は5月初め以降滞っている。ロス長官は、米中首脳会談が行われれば「議論の新たな基本原則と、詳細な実務議論を再開するスケジュールのようなもの」が示される可能性があると語った。首脳会談の開催はまだ確認されていない。

石油

原油先限帳入値38790円(前日比+140円)ガソリン先限帳入値48880円(前日比+110円)灯油先限帳入値56250円(前日比+20円)東京石油市場は、堅調。ニューヨーク原油先物相場は続伸。ただ、週間ベースでは下げた。ホルムズ海峡付近でタンカーが攻撃を受け、米政府がイランを非難するという強材料はあったが、米中貿易戦争や米国の在庫増加が重しとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は23セント(0.4%)高の1バレル=52.51ドルで終了。週間では2.7%下げた。ロンドンICEの北海ブレント8月限は前日比70セント高の62.01ドル。先週末の海外市場が続伸したことが手がかり。タンカー攻撃以降、ホルムズ海峡付近の緊迫感が高まっている。円相場が108円後半まで円安・ドル高推移していることも支援要因。先週末から米利下げ観測がやや後退している。時間外取引でニューヨーク原油はしっかり。日中取引開始後、東京原油先限は39010円まで強含み。夜間取引の高値である39110円に迫ったが失速。39000円台を維持できず。原油は、120円高~250円高。ガソリンは、110円高~250円高。灯油は、290円安~20円高。前日に中東オマーン沖で日本の船舶を含む2隻の石油タンカーが攻撃を受けた。同地域では5月からタンカーへの攻撃が頻発しており、米政府はイランの関与を指摘している。ホルムズ海峡付近の情勢が悪化すれば、世界の原油供給の停滞につながるとの懸念を背景にした買いが優勢だった。今晩は米エネルギー情報局(EIA)が掘削生産性報告(DPR)を公表する。米国のシェールオイルの生産動向を確認する機会となるが、普段から相場への影響は限定的。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や来週のG20首脳会議を控えて、注目度はさらに下がりそうだ。相場の上値は重かった。国際エネルギー機関(IEA)が同日発表した月報で先進国や中国の需要の伸びが鈍っているとして2019年の世界の原油需要の見通しを下方修正した。同日発表の中国の工業生産高などの経済指標が市場予想に届かなかったため、同国の原油消費が伸び悩むとの見方も強まった。地政学リスクを除けば、需給が引き締まりにくいとの見方が相場の重荷となった。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値202.5円(前日比+0.5円)ゴムTSR先限帳入値163.6円(前日比+0.9円)東京ゴムRSSは、小幅まちまち。上海ゴムが今日の安値圏でもみ合いとなるなど、手掛かり材料に欠ける中、玉次第の展開となっている。TSRは、動意に欠けている。商いは盛り上がりを欠いている。上海ゴムの中心限月9月限は、14日の夜間取引で1万1875元まで軟化する場面があった。12日の取引では、1万2550元まで上昇したが、同水準では売り圧力が強く、1万2300元割れまで押し戻されていた。現状、1万1500元~1万2500元でのレンジ取引の様相を呈している。産地価格は上昇するが、米中貿易摩擦が激化や中国の景気減速懸念から、目先、ゴム需要が大きく伸びる可能性は低いとの見方が多いようだ。上海ゴムがレンジから上放れないようなら、東京ゴムも、ここから一段高には厳しそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値26050円(前日比+480円)東京コーンは、大幅続伸。シカゴコーン期近が14日、連日一代高値を更新となる上伸、さらに17日の夜間取引の続伸に支援され、全限月で400円超の上昇となった。20年7月限は26190円で新甫発会。26100円に下落後、買いが優勢となり、26310円まで上昇。東京コーンは高値圏で堅調に推移。今日、発会した20年7月限が26200円台で推移。期先5月限も26000円の大台乗せとなり、一段と強気感が増している。17日のシカゴ市場の引け後に米農務省(USDA)が発表する16日現在の作柄報告で、良以上が前週の59%から低下し、作柄の悪化を示すことを先取りするような上昇。5月限は出来高が650枚近くまで増え、踏み上げ相場の様相。


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