夕刊:2019/06/27

日経平均3日ぶりに大幅反発

為替

27日の東京外国為替市場で円相場は続落した。週末に予定の米中首脳会談を前に、協議が進展するとの期待から円売り・ドル買いが出た。日経平均株価の上昇や時間外取引での米長期金利上昇も円売り・ドル買いを後押しし、一時は108円05銭近辺まで下落した。朝方から円売り・ドル買いが優勢だった。前日にムニューシン米財務長官が米中貿易協議に楽観的な見通しを示したと伝わったことなどから、ニューヨーク市場で円売り・ドル買いが出た流れが東京の取引時間も続いた。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは電子版で、大阪で行われる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に先立ち、米中が暫定的な貿易戦争の停戦で合意したと伝えた。協議継続に向けて追加関税の発動を見送り、両国がそれぞれ声明を発表する予定だという。円は対ユーロでも続落した。対ドルでの円売りが波及し、円売り・ユーロ安が優勢となった。ユーロは対ドルで小幅ながら下げに転じた。ドル・円のテクニカル分析では、25日の106円78銭までの下落で、1月3日の安値104円87銭からダブルトップ(112円14銭・112円40銭)の高値までの76.4%押しの106円65銭をほぼ達成した。26日の終値107円79銭は、攻防の分岐点となる61.8%押しや一目均衡表・転換線の107円75銭を上回っていることで、反発の可能性が示唆される。これまでの参考レンジ:ドル・円:107円65銭-108円14銭、ユーロ・ドル:1.1348ドル-1.1376ドルユーロ・円:122円42銭-122円81銭

株式(日経平均)

27日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反発して引けた。前日比251円58銭(1.19%)高い21338円17銭で引けた。(高値21338円17銭-安値21123円97銭)TOPIX:1553.27 18.93 1.23%高、マザーズ:887.68 4.06 0.46%高。東証1部の売買代金は2兆34億円、出来高は12億436万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1711、値下がり銘柄数は375、変わらず61銘柄。26日のトランプ米大統領とムニューシン米財務長官の発言を受け、週末の米中首脳会談で貿易協議が進展するとの期待が高まった。香港メディアが貿易協議で米中が暫定的な停戦で合意したと伝えたことも投資家心理を強気に傾け、機械や半導体関連など景気敏感株を中心に買いが入った。日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版が27日、米中貿易問題について「米国と中国が20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)を前に暫定的な停戦で合意した」と報じた。合意によって新たな制裁関税の発動は先送りされるといい、安川電機など中国関連株が上げ幅を広げて相場上昇をけん引した。トランプ大統領が26日に米中協議について「我々より中国が取引したがっている」と説明したほか、ムニューシン財務長官も先行きに楽観的な見方を示したことも協議進展への期待を高めた。米半導体株高を受け、東京エレクトロンや信越化学といった関連株に買いが続いたことも相場を押し上げ日経平均株価は、高値引けの21300円台で引けた。

貴金属

金先限帳入値4861円(前日比+16円)銀先限帳入値52.6円(前日比-0.3)白金先限帳入値2835円(前日比+33円)パラジウム先限帳入値5064円(前日比+26円)東京金は、堅調、銀は、まちまち。ニューヨーク商品取引所の金塊先物相場は、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ期待の後退やリスク回避姿勢の和らぎなどを受けて、5営業日ぶりに反落した。パウエルFRB議長は25日の講演で、早期利下げに踏み切る用意があることを改めて強調。ただ、引き下げのタイミングには言及しなかった。セントルイス連銀のブラード総裁は同日、米メディアとのインタビューで、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(BP)の利下げは必要ないとの考えを表明した。FRB高官が相次いで大幅利下げについて慎重な姿勢を示したことを受けて、金利を生まない資産である金塊に売り圧力がかかった。東京金は、円安を受けて買い優勢で始まったのち、円安一服やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、円安を受けて地合いを引き締めた。7月の米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退し、ドル高に振れたことが圧迫要因になった。ただ米大統領が中国製品に対する関税発動の可能性を示したことが下支えとなった。一方、円相場は108円台前半の円安に振れた。香港紙が「米中は貿易戦争の一時休戦で合意」と報じた。銀は、NY安と円安を受け、まちまちとなった。金は、16円高~19円高。銀は、0.3円安~0.3円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、上昇。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムは、円安などを受けて買い優勢となった。プラチナは、26円高~36円高、パラジウムは、3円高~42円高。プラチナは、ドル高が圧迫要因となったが、NY市場で金の上げ一服をきっかけに買い戻し主導で上昇した。先物市場でファンド筋の売り立て玉が増加しており、テクニカル面で改善すると買戻しが入りやすい。パラジウムは、南アフリカのETFから投資資金が流出し、上値を抑える要因になった。

石油

原油先限帳入値41550円(前日比+150円)ガソリン先限帳入値51430円(前日比+90円)灯油先限帳入値59130円(前日比+390円)東京石油市場は、小動き。ニューヨーク商業取引所の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫の大幅な減少が示されたことが好感され、急反発した。EIAが発表した週間在庫統計では、原油在庫が前週比1280万バレル減と、市場予想の250万バレル減を大幅に上回る取り崩し幅となった。これを受けて、需給引き締まり観測が強まり、原油が買い進まれた。昨日の海外市場は上昇したものの、高値から押し戻されたほか、ニューヨーク時間外取引が軟調に推移していることから、国内市場の動意は乏しい。円相場は108円前半で前日よりも円安水準にあるが、明日からのG20首脳会議を控えて外為市場の動意も限定的。日中取引開始後、東京原油先限は41190円まで弱含み。ただ、ニューヨーク時間外取引が下げ幅を縮小すると、41500円台まで小幅高に転じている。原油は、30円安~300円高。ガソリンは、90円高~350円高。灯油は、150円高~620円高。内戦の続くリビアでは、国際的に認めらた暫定政府の部隊が首都トリポリ南部のガリヤンを奪還した。東部を中心とした地域を支配し、リビア国民軍(LNA)を指揮するハフタル司令官にとって、トリポリ攻撃を続けるための拠点であるガリヤンの陥落は痛手となるもよう。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値194.6円(前日比+2.0円)ゴムTSR先限帳入値160.0円(前日比+1.6円)東京ゴムRSSは、軒並み高。寄り付きでは、産地高などを背景に買いが優勢となった。ただ、その後は、薄商い中、小動きとなっている。TSRは、期先2本のみ約し、まちまち。場中、円相場が108円台に下落しているが、薄商いに変わりはなく、上げ幅は限定的。上海ゴムの中心限月9月限は、5月以降、1万1500元付近~1万2500元前後でのレンジ取引となっている。25日の取引では、1万1500元ちょうどまで下落し、レンジ下限まで軟化した。その後、下げ渋りをみせているが、1万1700元前後では、上値が重くなっており、目先、1万1500元割れを再度試す可能性がありそうだ。1万1500元割れをなれば、東京先限も190円割れ試す展開となりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値25420円(前日比+120円)東京コーンは、小幅高。序盤から前半の取引は円安、前日のシカゴ安と強弱材料が交錯し、方向性を欠く取引。午前10時半頃からシカゴ夜間取引が小高くなったことからジリ高となった。先限は160円高の25460円まで上昇。薄商いだが、小じっかり。期中から期先が一時100~160円高まで上昇した。シカゴの現地28日に米農務省(USDA)から発表される全米四半期在庫、作付け面積の発表後、29日の深夜取引で先限が25090円~25690円のレンジをどちらに放れるかに注目したい。


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