夕刊:2019/07/01

日経平均大幅反発

為替

1日の東京外国為替市場で円相場は反落した。米中首脳会談で貿易協議の継続などで合意したことや、トランプ米大統領が中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)への禁輸措置を見直す考えを示したことなどを受け、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。米朝首脳会談の開催も材料視され、円売り・ドル買いにつながった。8時前には一時108円51銭まで円売りが進んだ。売り一巡後は下げ渋った。世界経済の減速に対する警戒感が根強く、一段と円売り・ドル買いを進める動きは限られた。米長期金利が時間外取引で伸び悩んだのも円の底堅さにつながった。円は対ユーロでも反落した。対ドルでの円売りが対ユーロにも波及した。ユーロは対ドルで反落。

株式(日経平均)

1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発して引けた。前日比454円05銭(2.13%)高い21729円97銭で引けた。(高値21758円34銭-安値21559円17銭)TOPIX:1584.85 +33.71 2.17%高、マザーズ:909.52 +15.07 1.68%高。東証1部の売買代金は2兆2028億円、出来高は12億244万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2010、値下がり銘柄数は108、変わらず30銘柄。取引時間中としては5月7日以来の高値。6月29日の米中首脳会談は当面の対中制裁関税の引き上げ見送りで合意した。米企業による中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への部品販売も一部認める方針に転じ、ファーウェイと取引があるとされる電子部品株に好感した買いが集まった。1日は中国・上海株も高く、投資家心理が強気に傾いた。短期スタンスの海外投資家などが株価指数先物への買いを増やした。昼休み時間中に中国・上海総合指数が上げ幅を拡大し、海外投資家の買いが増えた。米中貿易協議の決裂が回避され、市場や企業関係者には「安堵感」が広がっているものの、1日に公表された全国企業短期経済観測調査(日銀短観)では、先行きの不透明感を背景に企業の「様子見」姿勢が鮮明となっている。また、国内外での需給の緩みが示されたほか、為替円高への警戒感も根強く、企業収益やマインドの下振れ懸念は依然として残っている。6月日銀短観では、製造業の業況判断DIが前回調査から5ポイント悪化し、市場の事前予想を超える変化となった。一方で、非製造業は2期ぶりに改善。弱い製造業・堅調な非製造業という構図が続いていることが確認された。後場は、海外ヘッジファンドが株価指数先物に買いを入れている。日本時間午後から活動時間帯となる欧州勢が、日本株の上昇の勢いに便乗するため買いを入れている可能性がある。

貴金属

金先限帳入値4812円(前日比-73円)銀先限帳入値52.7円(前日比-0.1)白金先限帳入値2922円(前日比+82円)パラジウム先限帳入値5112円(前日比-40円)東京金は、反落、銀は、まちまち。午前中は、ドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下値が限られたが、円安一服を受けて軟調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが売られたが、円安が下支えとなった。6月24日以来の安値4817円を付けた。米中首脳会談で通商協議を再開することで合意し、米国は対中追加関税の発動を見送った。先行き懸念が後退し、ドル高・株高となり、金は1400ドルを割り込んだ。一方、円相場は108円台前半の円安に振れた。銀は、ドル建て現物相場の下落と円安を受けてまちまちとなった。金は、73円安~86円安。銀は、0.8円安~0.4円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが、続伸。プラチナは、NY高と円安を受け買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服や円安一服に上値を抑えられた。パラジウムは、NY安を受けて総じて売り優勢となった。プラチナは、64円高~82円高、パラジウムは、56円安~84円高。

石油

原油先限帳入値42500円(前日比+1150円)ガソリン先限帳入値52450円(前日比+1160円)灯油先限帳入値59980円(前日比+950円)東京石油市場は、大幅高。週明けの海外原油時間外取引高、序盤の円安、株高から楽観ムードが台頭し、堅調な値動き。場中、円相場が108円台前半に小反発したが、地合いは緩むことなく、高もちあいで推移。今日、41590円で新甫発会となった原油19年12月限は、発会値より小幅に値上がりして推移。原油新甫は41960円まで上昇。先限のつなぎ足としては5月31日以来の高値をつけた。取組高の多い期先11月限が42270円まで上昇し、一代高値を更新し、買い方に有利な展開。週末の米中首脳会談で両国の貿易協議の再開に合意し、米国が3000億ドル分の中国製品への追加関税先送りを決めたことで楽観ムード。目先の需要に対する不安要因が1つとりあえず解消された。ただし日銀短観で国内景況感が2期連続の悪化を示し、中国の財新が発表した同国の購買担当者(PMI)製造業景況感指数が49.4となり、事前予想の50.1、前月の50.2を下回り、好況と不況の分岐点とされる50割れ。上海株は買い優勢で寄り付き、堅調ながらも足元の景気に不安がある。原油は、1020円高~1150円高。ガソリンは、1160円高~1350円高。灯油は、750円高~1410円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値195.2円(前日比+1.7円)ゴムTSR先限帳入値156.3円(前日比0円)東京ゴムRSSは、まちまち。米中貿易協議の再開決定を好感し、買いが先行する展開となっている。ただ、期近の上げ幅は限られ、期先も高値から放れるなど、やや伸び悩みをみせている。TSRは、動意薄。今日の東京RSSは、米中貿易協議の再開決定を受けて、期先を中心に買いが先行している。ただ、期近限月は、28日のタイ現物価格が小幅続落となったことなどから、上げ幅が限られている。また、上海ゴムもマイナス件での取引となっており、米中貿易協議再開へのご祝儀相場とはなっていない。株価をみても、日経平均株価と上海総合株価指数は1.8%以上の上昇となっているが、夜間取引のダウ株価指数先物は0.76%の上昇となるなど、上げ幅は限定的だ。ドル円は、すでに今朝空けたギャップを埋めに行く展開となっており、今回の米中貿易協議再開を受けた、リスク選好相場は、そう長くは続かないようだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24740円(前日比-580円)東京コーンは、大幅安。6月28日のシカゴ大幅安を映し、軟調に推移。朝方の円安、週明けのシカゴ小反発にも戻り売り圧力が強く600円超の下げが目立つ展開。出来高は夜間取引から急増し、既に1900枚を超えている。東京コーンは先限が夜間取引で23950円まで急落。米農務省(USDA)から発表された作付け面積が作付け意向面積に比べ、事前予想ほど下方修正されず、シカゴコーンの急落から売りを浴びた。今年が米国産コーンの作付けが遅かったことから生育期の初期段階をようやく終えたところ。まだ天候リスクがあり、このまま下げ相場に移行する可能性は低いが、目先は戻り売り圧力が強いとみる。


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