夕刊:2019/07/02

日経平均小幅続伸

為替

2日の東京外為市場は、早朝の取引で米通商代表部(USTR)が1日、欧州連合(EU)による民間航空機への補助金を巡り報復関税を課す可能性のある40億ドル相当の追加品目リストを公表したとの報道を受け、ドル・円が108円47銭付近から108円27銭まで下落した。しかし、その後は仲値にかけて輸入企業のドル買いが流入し、ドルの下値は支えられた。報復関税については比較的規模が小さかったことで、リスク回避のドル売りの流れにはならなかった。昨日に108円半ばで動きが滞った後を受け、108円50銭に売りとストップロスの買いが集積してきた。ただ、ストップ買いをつけて上昇するにしても、108円60銭から売りオーダーが並んでいるため、上昇は緩やかなペースとなりそうだ。108円80銭超えにもストップ買いが観測されている。一方、下値は買いと大きめなものを含めて複数のオプション(OP)設定が観測される108円の節目が目先のサポート。少し下の107円90銭割れにストップロスの売りが置かれている。ユーロは午前の取引で下落を続け、一時1.1275ドルと6月20日以来12日ぶりの安値をつけた。前日からのユーロ安の背景の一つは、欧州中央銀行(ECB)要人の発言だ。ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は1日、第2、第3・四半期の見通しは第1・四半期よりも悪化しており、ECBとして景気が大幅に悪化すれば断固行動すると明言した。ECB内でタカ派と目されているクノット氏によるハト派発言で、域内の国債利回りは低下し、軒並み過去最低水準を更新しユーロ安にもつながった。これまでの取引レンジは、ドル・円:108円11銭~108円47銭、ユーロ・円122円17銭~122円43銭、ユーロ・ドル1.1275ドル~1.1293。

株式(日経平均)

2日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸して引けた。前日比24円30銭(0.11%)高い21754円27銭で引けた。(高値21784円22銭-安値21697円31銭)TOPIX:1589.84 +4.99 0.31%高、マザーズ:921.52 +12.00 1.32%高。東証1部の売買代金は1兆8938億円、出来高は10億203万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1429、値下がり銘柄数は628、変わらず92銘柄。米国と中国による貿易協議の再開合意を受けて前日の米株式相場が上昇し、日本株市場でも運用リスクをとる動きが優勢だった。ただ、日経平均は前日に大幅高を演じており、利益確定売りも出て上値の重さも目立った。朝方は売りが先行した。日経平均は前日に454円高と令和に入って最大の上げを記録し、きょうは目先の利益を確定する売りが出た。「米通商代表部(USTR)は1日、欧州連合(EU)に対する追加関税のリストを発表した」と伝わり、米国発の貿易摩擦による先行き懸念が改めて意識されたことも相場の重荷となった。新たな材料に乏しいなか、売り一巡後は米国株などに対する出遅れ感を意識した買いも断続的に入り、前日終値を挟んだ値動きが続いた。高値・安値の値幅が100円以内のもみ合いとなった。

貴金属

金先限帳入値4828円(前日比+16円)銀先限帳入値52.7円(前日比-0.1)白金先限帳入値2935円(前日比+13円)パラジウム先限帳入値5139円(前日比+27円)東京金、銀は、小幅反発。午前中は、ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けてプラスサイドに転じた。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが一服し、もみ合いとなった。先限は前日比11円高の4820円台で推移。4830円で戻りが一服した。米中が貿易戦争休戦で合意し、ニューヨーク市場で急落したが、金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入った。一方、円相場は108円台前半で円安に振れた。銀は、小口の買いが入り小幅高となった。金は、13円高~27円高。銀は、0.1円高~0.3円高。米供給管理協会(ISM)が1日公表した6月の製造業景気指数は51.7と、前月の52.1から低下し、2016年10月以来約2年半ぶりの低水準を記録した。市場予想は51.0。指数は50が判断の分かれ目となる。米中貿易摩擦を巡る懸念や輸入関税によって生じたサプライチェーン(供給網)の混乱、在庫の積み上がりなどが圧迫要因となった。米航空機大手ボーイング737MAX型機の運航停止に伴い同機の生産が縮小していることも活動全般を下押しした。内訳では新規受注が2.7ポイント低下の50.0と、15年12月以来の低水準。価格指数は5.3ポイント低下の47.9だった。一方、雇用は0.8ポイント上昇の54.5となった。また、米商務省が1日発表した5月の建設支出は前月比0.8%減と、2018年11月以来の大幅な減少となった。民間の建設支出が2年4カ月ぶりの低水準となり、全体水準を押し下げた。市場予想は0.1%増だった。強弱の経済指標に米国株式市場は、やや食傷気味の反応。1日のSPDRゴールドの現物保有高は、前日比+6.163トン増の800.20トンとなった。大口の投資家の買い越しが拡大している。長期的な米中貿易問題とFRBの金融緩和が支援材料となっている。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナは、上昇。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下げ一服や円安を受けて小幅高となった。パラジウムは、NY高を受けて買い優勢となった。プラチナは、4円高~21円高、パラジウムは、16円高~44円高。

石油

原油先限帳入値41470円(前日比-660円) ガソリン先限帳入値51920円(前日比-530円)灯油先限帳入値59380円(前日比-600円)東京石油市場は、大幅安。米中通商協議が再開されることになったことや、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が減産の延長を決めたことで、週明けの海外原油は上昇したものの、高値から押し戻されたことで国内市場は売りに押されている。時間外取引でニューヨーク原油が軟調に推移していることも圧迫要因。円相場は108円前半から半ばで推移しており、前日とほぼ変わらず。日中取引開始後、東京原油先限は41100円まで下落。下げ幅は4ケタ超となった。ただ、売り一巡後は下げ幅をやや縮小している。イランが支援するイスラム教シーア派武装組織であるフーシ派は、サウジ南西部のアブハー空港をドローンで攻撃し、9人が負傷した。この空港は先月もフーシ派によるミサイル攻撃を受けている。原油は、560円安~720円安。ガソリンは、390円安~540円安。灯油は、270円安~920円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値191.0円(前日比-4.2円)ゴムTSR先限帳入値152.1円(前日比-4.2円)東京ゴムRSSは、軒並み安。上海夜間安を受けて、売りが先行して寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが一段安となると、東京ゴムも下げ幅を拡大させる展開となっている。TSRは、期先3本が軟調に推移している。東京先限は、上海安を背景に、売りが先行している。先限は188.7円まで下落しており、一時的に節目の190円を割り込んだ。190円を割り込むと、5月24日の安値188.6円を目指した下げになる。東京先限は、5月27日以降、190円を維持していたが、これを下抜くようだと、相場水準が一段下がることになり、下値は180円を意識した展開になりそうだが大引けは191.0円。シンガポール市場は、RSS3号は8月限と12月限が約定し、軟調。TSR20も約定している限月は売りが先行している。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24540円(前日比-200円)東京コーンは、続落。前日のシカゴ安から売り優勢。期先は夜間取引の引け値から下げ幅を縮小。当面の弱材料出尽くし感で下値堅く推移。シカゴ夜間取引が序盤、小幅まちまちで推移後、地合いを緩め、小反発で推移していることが東京市場で買い戻しを誘っている。東京コーン先限は夜間取引の引け前に24230円まで下落。日中取引は下げ幅を縮小し、24610円まで戻し、24500円水準で安もちあい。1日のシカゴ市場の引け後に米農務省(USDA)が発表した6月30日時点での作柄報告は良以上が56%、劣以下が12%。ともに前週から横バイ。改善もなく、悪化も示されず。4日が独立記念日で休場となるため、2、3日のシカゴ市場は玉整理が中心か。投機家の手じまい売りが警戒される。


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