夕刊:2019/07/03

日経平均3日ぶりに円高連動の反落

為替

3日の東京外為市場は、午前中に一時107円54銭近辺と6月26日以来1週間ぶりの円高・ドル安水準を付けた。世界的に金融緩和姿勢が強まるとの見方から、米長期金利が日本時間3日の時間外取引で2日の終値水準からさらに低下。日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢だった。対ドルでの円買いが対ユーロにも波及した。米国と中国、欧州連合(EU)の貿易摩擦の懸念がくすぶり市場心理がリスク回避に傾きやすかった。日経平均株価は200円近く下げ、低リスクとされる円の買いを促した。4日は米市場が独立記念日の祝日で休場となる。持ち高調整を目的とした円買い・ドル売り圧力も強かった。日本株安継続への警戒感による円買いに振れやすい。また、米トランプ政権が連邦準備制度理事会(FRB)理事にハト派を充てる人事も嫌気され、ドル売りを誘発している。日銀の布野幸利審議委員は広島市での講演で2020年春ごろを超えて、現在の低金利を維持する可能性が十分に存在すると話した。世界的に緩和競争が強まっており、日銀もできることが少ない中で緩和姿勢を維持するのは自然な流れ。相場への影響力は小さい。円は対ユーロでも続伸した。ユーロは対ドルでほぼ横ばい。欧州連合(EU)が2日、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁にラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事を充てることで合意。同氏は景気に配慮するハト派との見方から同日の米市場ではユーロ売りで反応する場面があったが、3日の東京市場ではユーロ安の流れは続かなかった。トランプ米大統領が2日、空席の米連邦準備理事会(FRB)理事に金融緩和に積極的とされる候補を指名する考えを表明。米金利にも低下圧力が強まったことで、ユーロの対ドル相場に明確な方向感は出なかった。これまでの取引レンジ:ドル・円107円54銭~107円93銭、ユーロ・円121円43銭~121円85銭、ユーロ・ドル1.1284ドル~1.1296ドル。

株式(日経平均)

3日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落して引けた。前日比116円11銭(0.53%)安い21638円16銭で引けた。(高値21708円72銭-安値21566円65銭)TOPIX:1579.54 -10.30 0.65%安、マザーズ:916.05 -5.47 0.59%安。東証1部の売買代金は1兆9222億円、出来高は10億890万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は995、値下がり銘柄数は1067、変わらず87銘柄。日米金利差縮小観測を背景にした対ドルの円相場上昇が輸出株の売りにつながった。米中貿易協議の再開を好感して日経平均は週初に約2カ月ぶりの高値を付けたあと上値が重くなっていたため、利益確定売りも出やすかった。世界的な貿易問題は依然として落ち着きどころを見いだせず、直近に高かった銘柄を早々に売ろうとする投資家が多い。決算発表を来週に控える安川電機は5%超下げた。中国景気の減速や円高の影響で業績下振れに対する不安が意識されやすくなっている。東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連も売りに押された。世界的な金融緩和観測で上昇を強める米国株に追随しようとして日本株を積極的に買う動きは限られた。ソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、信越化学が下落した。商戦三井、郵船も下げた。一方、上昇が目立ったのはファーストリテイリングで4%超上昇する場面があった。「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高が好調だったのを受けて買いが優勢だった。ダイキン、ソニーも上昇した。本日の米国市場は、4日独立記念日前日で半休相場です。一方向になりやすい特徴があります。

貴金属

金先限帳入値4912円(前日比+84円)銀先限帳入値53.1円(前日比+0.1)白金先限帳入値2881円(前日比-54円)パラジウム先限帳入値5158円(前日比+19円)東京金、銀は、上昇。NY金先物は大幅反発(COMEX金8月限終値:1408.00 +18.70)。1392.60ドルから1410.80ドルまで上昇した。需要後退思惑から原油価格が急落したほか、ナバロ米大統領補佐官(通商担当)が「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」と発言。また、英中銀のカーニー総裁が英国の合意なきEU離脱や世界的な貿易摩擦に警戒感を示したことから、安全志向の買いが急速に広がったとみられる。ユーロ・ドルが1.13ドル台を回復し、割安感もやや強まった。午後の東京金は、上げ幅縮小も大幅高を維持。期先は4910円水準で推移。先限は午前中、122円高の4950円まで急騰。午前11時前から上げ幅の縮小が目立ち始めた。高値警戒感からの利食い売りもあったもよう。正午前に4894円まで上げ幅を縮小。午後に入ると、ドル建て現物相場が1424ドル台で推移し、堅調に推移から4910円台の水準で推移した。金先限は、2015年1月下旬以来の高値まで上昇した。金は、80円高~103円高。銀は、0.1円高~0.6円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナは、大幅安。パラジウムは、総じて上昇。プラチナは、NY安と円高を受けて大幅安で始まった。その後は、金の暴騰から下値を切り上げたが、再度戻り売りにあい、下げ幅を拡大した。パラジウムは、NY高を受けて総じて買い優勢となった。プラチナは、36円安~56円安、パラジウムは、14円安~23円高。

石油

原油先限帳入値39480円(前日比-1990円)ガソリン先限帳入値49890円(前日比-2030円)灯油先限帳入値57360円(前日比-2020円)東京石油市場は、大幅安。NY原油先物は大幅反落(NYMEX原油8月限終値:56.25 -2.84)。58.90ドルから56.09ドルまで下落した。OPECプラス会合では、原油の協調減産を9カ月間延長し、2020年3月まで実施することを正式に決定。また、協力関係を長期に継続することで合意し、原油相場は一時底堅く推移していた。しかし、その後、世界的な需要後退への懸念が強まり、売りが広がる展開に転じた。カーニー英中銀総裁の「世界貿易の緊張が下振れリスクを高めた」や、ナバロ米大統領補佐官(通商担当)の「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」との発言がきっかけになったとみられる。東京原油は。一部の限月の下げ幅は2000円超となっている。景気減速による石油需要の下振れ懸念が根強く、昨日の海外原油は大幅安となった。円相場が107円半ばまで円高推移していることも圧迫要因。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予想以上に減少したことは下支え要因だが、時間外取引でニューヨーク原油の上げ幅は限定的で、前日安値圏を引き継いでいる。日中取引開始後、東京原油先限は下げ幅をやや縮小する場面はあったが、39480円まで下げ幅を拡大。ただ、夜間取引の安値である39370円を下抜くような勢いはない。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは新規株式公開(IPO)に備えた準備を再開した。関係筋の話として伝えられている。昨年、この計画は一時棚上げとなっていたが、同国のファリハ・エネルギー相は2020年、21年を目標に上場を目指すと述べている。原油は、1990円安~2140円安。ガソリンは、1670円安~2130円安。灯油は、1730円安~2020円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値184.6円(前日比-6.4円)ゴムTSR先限帳入値153.6円(前日比+1.5円)東京ゴムRSSは、軒並み安。このところタイ現物価格が調整安場面となっているうえ、ドル・円が円高方向に振れたことから、売りが先行する展開となっている。特に期中の下げ幅の大きさが目立っている。TSRは、総じて堅調。東京ゴムは、産地安や円高を背景に軟調な展開となっている。先限は、183.6円まで下落する場面があった。昨日、185.4円まで下落した後、急反発となったが、再び、187円台まで押し戻されたところをみると、産地安を受けて、売り方の回転が効き出している可能性がある。目先、185円付近がポイントであったが、この水準には、5月9日、10日の安値がある184.0円もある。同価格帯をしっかり割ってくるようなら、180円を目指した展開。シンガポール市場は、RSS3号は9~12月限が約定し、堅調。TSR20は、小幅まちまちとなっており、方向性を欠いている。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24720円(前日比+180円)東京コーンは、軒並み上昇。2日のシカゴ反発、円高と強弱材料が交錯するなか、序盤から期先2本と期近9月限が買い優勢。9月限は序盤から650円高、先限はシカゴ夜間取引がジリ高となると、さら急速に上げ幅を拡大し、410円高の24950円まで急騰。東京コーン先限は予想外の急騰。25000円超えにはならなかったが、1日のレンジの中間水準まで戻した。25000円割れで売り建てられた一部の玉が買い戻しによる戻りか。上げ幅縮小の可能性はあるが、新規売りが手控えられている。


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