夕刊:2019/07/04

日経平均狭いレンジ相場で反発

為替

4日の東京外国為替市場で円相場は横ばい圏で推移した。前日の米株高に続いて4日の日経平均株価も上昇したのを背景に投資家心理が改善し、円売り・ドル買いを促した。一方で米長期金利の低下を受けて日米の金利差縮小を見込んだ円買い・ドル売りが入った。4日は米国が独立記念日の祝日となることもあり、比較的狭い範囲で方向感に乏しい動きだった。米国と中国の貿易交渉が来週にも再開するとの報道が伝わったが、相場への目立った影響はなかった。大幅な交渉進展は期待できないため、材料視されなかった。円は対ユーロでは小幅に下落した。持ち高調整の円売り・ユーロ買いが出た。ユーロは対ドルで上昇した。これまでの取引レンジ:ドル・円107円71銭~107円84銭、ユーロ・円121円57銭~121円70銭、ユーロ・ドル1.1278ドル~1.1295ドル。

株式(日経平均)

4日の東京株式市場で日経平均株価は反発して引けた。前日比64円29銭(0.30%)高い21702円45銭で引けた。(高値21755円63銭-安値21684円96銭)TOPIX:1589.78 +10.24 0.65%高、マザーズ:921.84 +5.79 0.63%高。東証1部の売買代金は1兆4548億円、出来高は8億2201万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1599、値下がり銘柄数は467、変わらず83銘柄。朝方、東京市場は買い優勢の展開となり、日経平均は寄り付き早々に100円超の上昇をみせ21700円台半ばまで上値を伸ばす場面があった。米国株主要3指数が終値で史上最高値を更新したことを好感し、朝方から幅広い業種で買いが先行した。リスク選好ムードが高まった。中国・上海株や香港株などアジア株市場が堅調な動きとなっていることも買い安心感につながった。ただ、外国為替市場では107円台後半の推移とリスクオンの円安とはならず、日経平均もこれを横目に朝高後は伸び悩んだ。今晩の米国株市場休場に伴い海外投資家の参戦が少なく売買は低調だった。市場の関心は、米国の金融政策に集まってきた。7月の利下げ実施が織り込まれているが、見送りという可能性も排除してはいけない。米中貿易摩擦に伴う経済の減速を予防するために行うとの見方だが、そもそも米中首脳会談で対立を緩めた格好になっている。米国経済は先行き不安定とはいえ、失業率をみるとまだしっかりしている。株価が史上最高値の中、雇用統計が強く出てしまった場合、利下げを実施するお題目はみえにくくなる。その上で、50ベーシスの利下げ観測も出ている中で、米連邦準備理事会(FRB)が満額回答するのは難しい。5日の雇用統計と、パウエルFRB議長の10日の議会証言が注目される。

貴金属

金先限帳入値4888円(前日比-24円)銀先限帳入値52.9円(前日比-0.2)白金先限帳入値2912円(前日比+31円)パラジウム先限帳入値5165円(前日比+7円)東京金、銀は、下落。3日のNY金先物は続伸。1424.90ドルまで上昇後、いったん1414.70ドルまで下落した。世界的な貿易摩擦激化への懸念再燃を受けて、安全志向の買いが継続した。また、米連邦準備理事会(FRB)の7月利下げ観測が続くなか、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測に加え、英中銀の利下げ観測も浮上しており、世界的な金融緩和の広がりを好感して買いの勢いが一段と加速したとみられる。午前中は、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて売り優勢で始まったのち、円小幅高が圧迫要因になったが、ドル建て現物相場の堅調が下支えとなった。午後に入ると、ユーロ高一服を受け、もみ合いとなった。米国債の利回り低下が支援要因だが、米国の独立記念日を控えて上げ一服となった。米株価が史上最高値を更新したことも上値を抑える要因になった。一方、円相場は107円台後半で推移した。銀もドル建て現物相場の上げ一服を受けて売り優勢となった。金は、16円安~30円安。銀は、0.2円安~0.3円安。金は、景気の先行き懸念や米国債の利回り低下などが支援要因になったが、高値警戒感もあり上げ一服となった。FRBの利下げ観測を受け米10年債利回りは、1.941%と2年8ヶ月ぶりの低水準となった。今週金曜日の雇用統計次第では、今月末の利下げ観測に影響を及ぼすことも考えられる為ポジション整理から小幅下押しか。長期的には、米国の金融緩和は、継続される見通しから強い支援材料に変化はない。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて上昇。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円小幅高に上値を抑えられたが、ドル建て現物相場の堅調を受けて地合を引き締めた。パラジウムは、NY高を受けて上昇したが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。プラチナは、31円高~37円高、パラジウムは、7円高~15円高。トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)理事の指名において、より伝統的な路線に戻った。新たな候補の1人であるジュディ・シェルトン氏は金本位制復活を掲げている点で異色だが、彼女の経歴はFRB内の政策を巡る議論を活性化させる効果を持つかもしれない。もう1人のクリストファー・ウォラー氏は、セントルイス地区連銀幹部という金融政策のインサイダーだ。

石油

原油先限帳入値39850円(前日比+370円) ガソリン先限帳入値50200円(前日比+310円)灯油先限帳入値57610円(前日比+250円)東京石油市場は、上昇。3日のNY原油先物は反発。56.11ドルまで下落後、57.44ドルまで上昇した。前日のNY通常取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、原油在庫が497万バレル減少したことをきっかけに買い戻しが先行。その後、本日発表の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で原油在庫が100万バレル余りの減少にとどまったことから、いったん売りに転じた。しかし、ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が788基で前回から5基減少、また、米国株高も好感され、引けにかけて買いが盛り返した。東京原油は、昨日の海外市場が反発したことが手がかり。石油需要の下振れ懸念が根強いものの、主要国が金融緩和によって景気を下支えしようとしていることで警戒感が緩和されている。円相場は107円後半で推移し、日中取引開始後はやや円高に振れているが、今晩のニューヨーク市場が独立記念日で休場となることから動意は限定的。時間外取引でニューヨーク原油は小幅安。日中取引開始後、東京原油先限は39960円まで上げ幅を縮小。40430円まで上昇した後は押し戻されている。昨日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、石油製品需要の4週間移動平均は日量2089万4000バレルまで増加した。4月、5月と前年比比べてやや弱めの推移が続いたものの、6月以降はしっかりと上向いている。夏場のガソリン需要が本格化していることが全体を押し上げている。原油は、370円高~420円高。ガソリンは、310円高~460円高。灯油は、220円高~450円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値182.7円(前日比-1.9円)ゴムTSR先限帳入値151.4円(前日比-2.2円)東京ゴムRSSは、期近2本を除いて軟調。上海安やこのところタイ現物価格が調整安場面に入っていることを受けて、売りが優勢となっている。ただ期近2本は、しっかりと推移している。TSRは、動意に欠ける展開となっている。東京ゴムは、産地相場が調整安場面となっていることを受けて、期先を中心に売りが先行している。ただ、産地相場が調整安となっているとはいえ、依然として高値圏に位置しているうえ、9月末まではタイの輸出削減が実施されることから、期近限月の下げ幅は期先限月ほど大きくない。このため、当先のサヤが、46円超まで拡大している。また、輸出削減の期間に絡み9月限と10月限の逆ザヤは、26円超まで拡大している。輸出削減が、サヤ関係にも大きな影響を及ぼしている。なお、10月限と12月限のサヤは、5円前後の逆ザヤと、他の限月に比べると小さい。このため、期先のサヤ出世による上昇は、限られる可能性があるとみる。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値25070円(前日比+350円)東京コーンは、大幅続伸。3日のシカゴ大幅続伸から買い先行。寄り付き後、先限が上げ幅を縮小したが、再上昇し、約400円の上げ幅になった。東京コーン先限は25070円で買い拾われ、25190円まで再上昇したが再び切り返した。今夜のシカゴ市場が休場、円相場が107.70円台で小動き新規材料不足。建玉整理が中心の取引か。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。