夕刊:2019/07/12

日経平均小幅反発

為替

12日の東京外国為替市場でドル・円は小幅安。米長期金利の低下を背景に全般ドル売りに傾いたため、一時108円32銭と本日安値を付けた。もっとも、下値では日足・一目均衡表転換線の108円26銭がサポートとして意識されるなか、下値は限定的だった。ユーロ・ドルはじり高。米金利低下を手掛かりにドル売りが進んだ流れに沿って一時1.1267ドルまでじわりと値を上げた。ユーロ・円はもみ合い。ドル絡みの取引が中心となったためクロス円自体は値動きが鈍かった。これまでの参考レンジ:ドル・円:108円29銭-108円61銭、ユーロ・ドル:1.1249ドル-1.1275ドル、ユーロ・円:122円04銭-122円24銭

株式(日経平均)

12日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比42円37銭(0.20%)高い21685円90銭で引けた。(高値21720円14銭-安値21589円83銭)TOPIX:1576.31 -2.32 0.15%安、マザーズ:897.30 -20.04 2.18%安。東証1部の売買代金は1兆7891億円、出来高は10億2974万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は703、値下がり銘柄数は1356、変わらず91銘柄。11日の米株式市場でNYダウは227ドル高と続伸。過去最高値を更新し、初めて27000ドル台に乗せた。日経平均もこうした流れを引き継いで76円高でスタートしたが、寄り付きを高値にマイナスへ転じ、朝方には21589円83銭(53円70銭安)まで下落する場面があった。安川電の第1四半期決算が市場予想以上に弱い内容となり、設備投資関連株を中心に売りが出た。12日は株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物の特別清算指数(SQ)算出日。SQ算出に絡む取引は約1000億円と低調だった。売り一巡後の日経平均は前日終値を挟んだもみ合いとなった。手がかりとなる新たな材料に欠けるなか、3連休前とあって積極的な売買を見送る投資家が多い。後場の値幅は約30円にとどまっている。高値を更新する米国株式に対して日本株の上値の重さが印象的な展開だった。

貴金属

金先限帳入値4887円(前日比-31円)銀先限帳入値52.4円(前日比-0.7)白金先限帳入値2883円(前日比+2円)パラジウム先限帳入値5166円(前日比-117円)東京金は、下落。銀は、同意薄。NY市場では、ドル高・ユーロ安に伴う割高感などに圧迫され、3日ぶりに反落した。米労働省が朝方に発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、市場予想を上回った。これを受けて、外国為替市場ではドルが対ユーロで上伸。ドル建てで取引される金は割高感に押された。また、金相場はこのところ約6年2カ月ぶりの高値水準で推移していたこともあり、利食い売りも出やすかった。東京金は、午前中は、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の堅調を受けて下げ一服となった。午後に入ると、ドル安が一服し、もみ合いとなった。銀もNY安を受けて売り優勢となった。金は、29円安~39円安。銀は、0円~0.7円安。予想以上の米コア消費者物価指数(CPI)が圧迫要因になった。ただ米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりはなく、アジア市場でドル安に振れた。円相場は108円台前半の円高に振れた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は10日から2日間の日程で行われた議会証言で、30-31両日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを示唆。金利を生まない資産である金の下値を支えた。CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物は今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利下げの確率を完全に織り込んでいる。0.50%の確率は前日の29.2%から20.4%に低下した。経済指標では6月の消費者物価指数(CPI)が食品・エネルギーを除くコアベースで前月比0.3%上昇と、18年1月以来1年5カ月ぶりの大幅な伸びとなった。前年同月比では2.1%上昇だった。市場の反応は限定的だった。米債券市場では、長期債中心に国債利回りが上昇。30年債入札の需要が思わしくなかったことで売りが出た。30年債入札は外国中銀など間接入札者の落札比率が2015年2月以来の水準に落ち込んだ。これを受け流通市場では30年債利回りが急伸し、7.1ベーシスポイント(bp)高の2.642%となった。2年債利回りは2.8bp上昇の1.854%。10年債利回りは6.3bp上昇の2.124%。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが小幅続伸。プラチナは、円安を受けて小幅高で始まった。その後は、円高となったが、ドル建て現物相場の堅調が下支えとなった。パラジウムは、NY安を受けて反落した。プラチナは、1円安~7円高、パラジウムは、17円安~117円安。

石油

原油先限帳入値42320円(前日比+40円) ガソリン先限帳入値52670円(前日比+160円)灯油先限帳入値60300円(前日比+110円)東京石油市場は、小動き。NY市場は、石油輸出国機構(OPEC)による原油需要鈍化見通しなどを背景とした売りに押され、6営業日ぶりに反落した。OPECが11日発表した2020年の原油需要は、19年比日量134万バレル減の日量2927万バレルと見積もった。これを受けて、エネルギー需要の先行きに対する警戒感が広がり、原油の圧迫材料となった。また、前日まで5日続伸し、1カ月半ぶり高値を付けた反動から利益確定の売りも出やすかった。昨日の海外原油は小反落したものの、NY時間外取引がしっかりと推移しているほか、円相場は108円前半と昨日よりも円安水準にあり、値動きは制限されている。東京市場が明日から3連休となることも動意薄の背景。日中取引開始後、東京原油先限は42340円まで水準を切り上げたが、上値は限定的だった。夜間取引の終値水準で目立った値動きはみられない。ロイター通信によると、エクソンモービル、シェブロンなど米石油生産各社は10日、暴風雨に備え、メキシコ湾沖の原油生産を3分の1近く縮小。供給を不安視した買いも入ったため、下げ幅は限定的。米国とイラン間での軍事的緊張の高まりや、イランによる英国の石油タンカー拿捕(だほ)未遂をめぐる地政学的リスクに対する警戒感も相場を支えた。米メキシコ湾岸で発達中の熱帯性暴風雨バリーは現地時間の土曜朝方にルイジアナ州のニューオリンズ付近に上陸する見通し。ただ、数時間前はハリケーンへと勢力を強めると予報されていたが、現時点では熱帯性暴風雨にとどまると見通されている。原油は、40円高~170円高。ガソリンは、40円高~270円高。灯油は、60円高~150円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値175.3円(前日比-1.9円)ゴムTSR先限帳入値153.0円(前日比-0.1円)東京ゴムRSSは、下落。産地安を背景に売り優勢で寄り付いた。その後、日中取引で上海ゴムが軟調に推移すると、東京ゴムも売り物がちの展開が続いた。TSRは、動意薄で推移している。東京RSSは、産地安を背景に売り優勢となっており、先限は今年1月7日以来の安値となる174.2円まで一時下落し、節目の175円を下抜いた。その後値ごろから買戻しが入り177円台まで戻した。下値目処は、1月7日の安値172.1円、そして節目の170円が意識される。タイ現物価格の下落が続いており、東京ゴムに下げ止まる気配がみられない。当先の逆ザヤは、55円前後まで拡大しているが、タイの輸出削減が終わる9月以降の限月は、売り圧力が強く、サヤ寄せから地合いを引き締めるといった動きがみられない。今後、期近が下落するようなら、先限は一段と売り圧力が強まりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値25360円(前日比+380円)東京コーンは、総じて上昇。期先2本と期近9月限が約400円超の上昇を維持し、大幅高で推移。前日のシカゴ期近大幅高、円相場が108円台半ばに下落を背景に買い優勢。期先2本が序盤の取引で値を飛ばし、先限は25500円を試したが、上げ幅を縮小した。今日の高値圏で堅調に推移。明日から3連休を控え、新規買いは伸び悩むなか、買い戻し主導の上昇となっているもよう。期中1月限はマイナスサイドに軟化。東京コーン先限は25400円の節目、今月4日の高値25460円を超え、買い戻しが進み、ミニ踏み上げ相場となった。3連休前で新規売買が手控えられているせいか、出来高は伸び悩み気味だが、期先2本は高止まり商状。米農務省(USDA)から発表された需給報告は、新穀19-20年度の米国産コーン生産高、期末在庫が6月の数字から上方修正され、弱気の数字と解釈され、発表直後にシカゴコーンは急落。しかし単収が据え置き、小麦高に支援され反騰した。期近12月限は450セント超えには至らず。450セント超えには作柄の悪化が待たれる。


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