夕刊:2019/07/19

日経平均昨日の下げの全値戻し

為替

19日の東京外国為替市場でドル・円は小幅高。日経平均株価が400円超、ダウ先物が130ドル超上昇するなか、じわりと買いが入り一時107.68円付近まで値を上げた。ただ、早朝の高値107.60円や昨日NY中盤までの安値107.62円をバックに戻りを売りたい向きは多く、上値は限られていた。米7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外に上昇しほぼ1年ぶり高水準となったことを好感しドル買いに拍車がかかった。その後、ウィリアムズ米NY連銀総裁やクラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長が積極的な利下げの可能性を示唆したため7月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイントの利下げを織り込むドル売りに拍車がかかった。トランプ大統領は、米国が防衛の目的でイランの無人機を撃墜したことを明らかにすると米国とイランの緊張激化を警戒したリスク回避の円買いに拍車がかかった。ユーロ・円は底堅い。株高を支えにクロス円は総じて堅調に推移し、ユーロ・円は121.21円、ポンド・円は135.00円、豪ドル・円は76.13円、NZドル・円は73.02円までそれぞれ上値を伸ばした。ユーロ・ドルはユーロ・円の上昇を受けて下値は堅いものの、値動き自体は鈍い。これまでの参考レンジ:ドル・円:107.22円-107.68円、ユーロ・ドル:1.1241ドル-1.1282ドル、ユーロ・円:120.84円-121.21円。

株式(日経平均)

19日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発して引けた。前日比420円75銭(2.00%)高い2万1466円99銭で引けた。(高値2万1474円30銭-安値2万1121円90銭)TOPIX:1563.96 29.69 1.94%高、マザーズ:896.05 14.26 1.62%高。東証1部の売買代金は1兆9289億円、出来高は11億985万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2007、値下がり銘柄数は102、変わらず41銘柄。前日の日経平均は422円安と令和最大の下げを記録し、自律反発狙いの買いが先行した。前日の米株式相場が上昇したことも投資家心理を強気に傾け、海外ヘッジファンドなど短期筋が株価指数先物に買い(買戻し)を入れ、現物株相場を押し上げた。日経平均は前日から値の荒い値動きとなっている。前日については、キャノンに関する報道などから企業業績の悪化懸念が台頭。今日は一転して半導体関連市場の底打ち期待が広がった格好だ。企業業績や事業環境を巡る材料に日替わりで振らされているようにも見受けられる。市場参加者は、短期投資家の売買が中心との見方が大勢。短期的に振らされる相場展開、株価変動率(ボラティリティー)の高まりは株売りにつながる可能性もあるため注意しておきたい。また、ここまでに伝わっている業績観測報道は市場予想に対し強弱入り混じっている。米中通商協議の先行きも不透明で、外需株全般に強気に傾くのは時期尚早だろう。引き続き方向感の掴みにくい相場展開が続くであろう。強気に傾いた海外ヘッジファンドなど短期筋の買いが日本株相場を主導している一方で、中長期志向の機関投資家の買いはあまり目立っていない。

貴金属

金先限帳入値4977円(前日比+66円)銀先限帳入値56.5円(前日比+0.9)白金先限帳入値2974円(前日比+23円)パラジウム先限帳入値5093円(前日比-30円)東京金、銀は、続伸。NY商品取引所の金塊先物相場は、世界的な株安の流れの中で安全資産としての需要が高まり、続伸した。この日は米中貿易摩擦の早期妥結期待がしぼむ中、世界的に株価が下落。安全資産とされる金塊へ資金が流入しやすい展開となった。東京金は、高値もみ合い。午前中は、ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、円高一服やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の小動きを受け、もみ合いとなった。2013年4月以来の高値4983円を付けた。米金融当局者や米大統領の発言を受けてドル安に振れたことが支援要因になった。アジア市場では米中の通商協議に対する期待感を受けてドル安が一服し、上値を抑える要因になったが、押し目は買われた。一方、円相場は107円台前半で円高が一服した。銀もNY高を受けて買い優勢となった。金は、63円高~80円高。銀は、0.6円高~1.2円高。米金融・債券市場では国債利回りが低下。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言が材料となった。今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ決定が確実視されている。CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物が織り込む今月の利下げ確率は、0.25%利下げが50%、0.5%利下げが50%となっている。総裁は経済問題が表面化するまで準備だけ整え様子見をする余裕はないと述べ、早期利下げの必要性を強調した。クラリダ副議長はFOXビジネスとのインタビューで、見通しに対する不確実性が高まっており、景気が下降するのを待ってから行動するのは望ましくないと当局は考えていると述べた。米国債10年債利回りは2.038%と、前日の2.061%から低下した。0.5%の利下げ見通しが大勢を占めた場合は、10年債利回りが1.80%程度まで低下する余地がある。金は、米国金融緩和が継続される限り強い支援材料となる。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナは、NY安や円高を受けて売り優勢で始まった。その後、円高一服やドル建て現物相場の上昇を受けてプラスサイドに転じた。パラジウムは、NY安を受けて売り優勢となった。プラチナは、21円高~32円高、パラジウムは、22円安~30円安。プラチナは、金急伸も支援材料になった。5月15日以来の高値854.85ドルを付けており、テクニカル面で改善した。

石油

原油先限帳入値38900円(前日比-490円) ガソリン先限帳入値49340円(前日比-490円)灯油先限帳入値56830円(前日比-580円)東京石油市場は、下落。NY商業取引所の原油先物相場は、米株安や国内原油の生産増加予想などを背景に売り込まれ、4日続落した。米中貿易摩擦による米企業業績への影響が懸念される中、米株価は寄り付きから売りが先行し下落。株式と並んでリスク資産とされる原油先物にも売り圧力がかかった。東京原油は、米中貿易摩擦の長期化と石油需要の下振れが警戒されている。ただ、イランが外国籍のタンカーを拿捕したほか、米国がイランの無人偵察機を撃墜するなど、両国の対立が激化する兆候があり、時間外取引でニューヨーク原油は堅調に推移。海外市場での円高・ドル安が一巡し、円相場が107円半ばで推移していることも下支え要因。日中取引開始後、東京原油先限は3万9140円まで下げ幅を縮小。夜間取引の安値3万8020円から離れている。米国を訪問中のザリフ・イラン外相は、米国の制裁解除と引き換えに恒久的な核査察を受け入れる用意があると表明した。ただ、イランは核開発合意を後退させ、ウラン濃縮を開始しているほか、ミサイル開発プログラムを放棄するつもりもなく、米国と協議が始まるきっかけは見当たらない。原油は、150円安~570円安。ガソリンは、490円安~1180円安。灯油は、50円安~580円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値185.1円(前日比+0.9円)ゴムTSR先限帳入値153.1円(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、総じて続伸。寄り付きでは、上海高と円高という強弱材料が交錯するなか、方向性に欠ける展開となった。だが、その後、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたうえ、ドル円が円安方向に振れたことなどから、総じて買い優勢となっている。TSR20は、動意に欠ける展開となっている。タイ現物価格の下げが一服となっている。6月26日に61.92バーツの高値を付けてから、7月16日に51.92バーツまで下落したが、同水準で下げ止まると、18日は53.21バーツとなっている。上海ゴムの中心限月9月限も16日に1万0410元の安値を付けてから、反発場面となっている。現在、1万0700元台で上値を抑えられているが、この水準の売りをこなせば、1万1000元台回復も見えてくる。その場合は、東京ゴム先限も190円接近となりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24880円(前日比-220円)東京コーンは、下落。シカゴ安、円高から売り優勢。先限は序盤に下値を切り上げ、2万4900円台を回復。2万4800円台に再度、軟化も夜間取引の安値2万4800円を試す下落にはならず。期中の3月限は出合いなし。東京コーン先限は軟調。日中取引は商いがまばらで玉の出方次第の展開。期近から期中の商い成立がなく、総見送りムード。週末の米コーンベルトの天候は20日まで最高気温が30℃を超えるが、21日から低下し、最高気温は25~27℃にとどまる州が多い。21日から22日に、にわか雨程度だが、降雨があるとの予報。コーンの生育に悪影響を与えるほどの高温熱波にはならないもよう。


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