夕刊:2019/07/30

FOMC前のポジション整理で上昇

為替

30日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。節目の109円00銭手前で頭の重さを確認すると、国内輸出企業などからの売りに押されて上値を切り下げた。また、日銀はこの日、金融政策の現状維持を決定。フォワードガイダンスの変更もなかったことで、日銀の発表後には売りが強まった。展望リポートで、消費者物価指数や実質国内総生産(GDP)成長率の見通しが下方修正されたことを嫌気して、108円56銭までじり安推移。金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決定。声明で「政策金利のフォワードガイダンスを維持」等の内容が伝わるとマーケットは円買いで反応。ドル・円は日経平均の上昇幅縮小も嫌気され108円56銭付近まで続落した。ユーロ・ドルは売り一服。ポンド・ドルの下げにつれて1.1134ドルまで弱含む場面があったものの、その後は下げ渋った。なお、ポンド・ドルは一時1.2163ドルと2017年3月以来の安値を更新。合意なきEU離脱への懸念が引き続き相場の重しになっている。ユーロ・円はさえない。ドル・円の下落につれて売りが進行。日銀の金融政策発表後には一時120円98銭まで下押しした。これまでの参考レンジ:ドル・円:108円56銭-108円95銭、ユーロ・ドル:1.1134ドル-1.1147ドル、ユーロ・円:120円91銭-121円38銭

株式(日経平均)

30日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発して引けた。前日比92円15銭(0.43%)高い21709円31銭で引けた。(高値21792円98銭-安値21665円86銭)TOPIX:1575.58 +7.01 0.45%高、マザーズ:903.28 +4.13 0.46%高。東証1部の売買代金は2兆850億円、出来高は11億4041万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1527、値下がり銘柄数は533、変わらず88銘柄。東京外国為替市場での円安が追い風となった。輸出採算の悪化懸念が後退するとして電気機器などの景気敏感株に買いが入り、上げ幅は一時170円を超えた。経済産業省が寄り付き前に発表した6月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)が3カ月ぶりに低下し、市場予想も下回った。日銀が今日まで開いた金融政策決定会合で大規模緩和の維持を決めた。緩和強化を期待していた一部の参加者が売りに動いた。30~31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、持ち高を調整する売りも出やすくなっている。一部で期待されたフォワードガイダンス(先行きの指針)の変更はなく、円買い・株価指数先物売りに上げ幅を縮小し、一時はこの日の安値となる21665円86銭(前日比49円06銭高)まで押し戻された。その後は底堅く推移した。日経平均株価に対するプラス寄与度上位はファナック、東エレクトロン、アドバンテストなど。マイナス寄与度上位はソフバンG、花王、京セラなど。

貴金属

金先限帳入値4959円(前日比+19円)銀先限帳入値57.2円(前日比+0.3)白金先限帳入値3072円(前日比+46円)パラジウム先限帳入値5226円(前日比+44円)東京金,銀は、上昇。NY金先物相場は反発した。FOMCを週央に控えて様子見ムードが広がる中、小幅続伸した。30-31日のFOMCでは、FRBが25bpの利下げを決めるとの見方が支配的。会合後の記者会見で、パウエルFRB議長がその先の政策運営に関してどのような見解を示すかに市場の関心が向かう中、この日は持ち高調整の商いが中心となった。また、米中両国が今週、中国・上海で再開する閣僚級通商協議の行方も注目材料。これらのイベントを前に積極的な売り買いを仕掛ける向きは少なく、相場は朝方に一時値を大きく下げたものの、すぐに買い戻され、前週末清算値付近でのもみ合いが続いた。午前中は、ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服や円安一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことが下支えとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。一方、円相場は108円台後半で円安が一服した。銀もNY高と円安を受けて上昇した。金は、16円高~21円高。銀は、0円~0.3円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、上昇。プラチナは、まちまちでNY高と円安を受けて買い優勢ではじまった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服や円安一服を受けて上げ幅を縮小した。パラジウムもNY高を受けて買い優勢の展開となった。プラチナは、46円高~52円高、パラジウムは、20円高~99円高。

石油

原油先限帳入値40490円(前日比+680円)ガソリン先限帳入値50210円(前日比+710円)灯油先限帳入値58520円(前日比+1080円)東京石油市場は、上昇。NY原油先物相場は、イランをめぐる地政学的リスクへの懸念やドル下落に伴う割安感などを背景に3営業日続伸した。英国防省は29日までに、イラン沖ホルムズ海峡を通過する英船舶の護衛を目的に派遣した駆逐艦「ダンカン」が近海に到着したと発表した。同海峡で19日に英国タンカーがイランの精鋭部隊「革命防衛隊」に拿捕(だほ)されたのを受けた措置。イランを巡り緊迫した情勢が続く中、朝方は買いが先行。FOMCや米中閣僚級通商協議の開催を控えて、いったん利益を確定しようとする売りに押される場面もあったが、安値を拾う動きも見られ、値を戻した。外国為替市場で、ドルが対ユーロで軟化し、ドル建てで取引される原油などの商品の割高感が後退したことも相場の支援要因。東京原油は、本日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、金融緩和が米国の石油需要の下振れ懸念を和らげることが期待されている。円相場は一時109円の節目に迫ったものの、円売りは失速気味。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は40500円まで上昇し、夜間取引でつけた高値を上回った。6月、中国がサウジから輸入した原油は日量189万バレルとなり、前月比で64%増となった。米国がイラン制裁を強化し、イランの輸出量をゼロにする方針であることがサウジからの輸入量を押し上げている。原油は、30円高~720円安。ガソリンは、710円高~810円高。灯油は、860円高~1080円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値177.9円(前日比-3.1円)ゴムTSR先限帳入値153.3円(前日比0円)東京ゴムRSSは、総じて下落。29日の上海夜間高や円安を背景に買い優勢で寄り付いた。ただ、その後は、売り物がちの展開となり、総じて軟調に推移している。TSRは、動意に欠ける展開となっている。商いは盛り上がりを欠いている。本日、東京商品取引所(TOCOM)から発表された7月20日現在の生ゴム指定倉庫在庫は、前旬比364トン減の1万1467トンとなった。2旬ぶりの減少となっている。このところ、指定倉庫在庫、全国生ゴム営業倉庫在庫ともに、入荷が減少している。ただ、7月限納会をみても、依然ほど荷圧迫感を背景に現受けする動きもみられなくなっており、今のところ入荷量の減少が、相場に与える影響は限られているよう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24370円(前日比+10円)東京コーンは、期先3本を含む4本が買い優勢。期先3本が前日のシカゴ高を背景に序盤、100円超の上昇で推移した。シカゴ夜間取引が小反落していることから先限が上げ幅を縮小しているが、2ケタ高は維持した。期近9月限は夜間取引で940円高の26950円まで上伸し、一代高値を更新。しかし期近11、1月限は出合いがなく、影響はほとんどない。東京コーンは3本がプラス圏。先限は夜間取引で24500円まで上昇。日中取引で24520円までジリ高も24500円台は維持できず。24400円前後でこう着状態。米農務省(USDA)作柄報告で良以上が58%で前週の57%から1ポイントの改善を示したとはいえ、前年の72%を大幅に下回っていることからシカゴ夜間取引の下げは限定的。中国国営中央テレビ局(CCTV)は28日、中国国家発展改革委員会と商務省の話として報じたところによると、中国側は今月19日以来、大豆、綿花、豚肉、ソルガムなどの農産品について米企業に価格の照会を行っており、その後、多少の買い付け実施。6月末の米中首脳会談以来、米国から中国に数百万トンの大豆が出荷されたと伝えた。しかし、農務省はG20以降、大豆の新規購入は確認していないとしている。


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