夕刊:2019/08/07

日経平均株価4日続落

為替

昨夜のニューヨーク外国為替市場でドル・円は、米中通貨安戦争への警戒感が後退したことで、106円25銭前後から106円60銭前後まで堅調に推移した。ユーロ・ドルは1.1168ドルまで軟調推移、ユーロ円は119円35銭まで堅調推移。7日の東京外為市場は、ドル・円は弱含み。日本株の下げ幅拡大を受けリスク回避的な円買いが強まり、ドルは正午にかけて106円付近に値を下げた。午後に入り日経平均株価が80円超安まで下げ幅を縮めたほか、米10年債利回りも1.65%台から1.68%台まで低下幅を縮小したことを受けて106円29銭付近まで持ち直している。NZ中銀による大幅利下げ、およびその後のハト派的な総裁発言により急落したNZドルがひとまず落ち着いたことも買い戻し要因か。中国人民銀は本日の人民元の基準値を前日よりもドル高・元安水準に設定しやや円買いに振れる場面もあったが、節目の7元よりも元高となりその後円買いは減速。ただ、欧米株式先物の軟調地合いで日本株の下げ幅拡大を嫌気した円買いは根強い。また、NZ準備銀の大幅利下げでNZドル・円が大きく下げ、クロス円がドル・円を下押した。ユーロ・ドルは小動き。欧州勢の本格参入を前に引き続き1.12ドル台前半でこう着している。6月独鉱工業生産は低調な結果だったが、ユーロ相場への影響は今のところ限定的となっている。ユーロ・円は下げ渋り。118円74銭まで下げた後は119円台を回復するなど総じてドル円と同様の値動きとなった。ここまでの取引レンジ:ドル・円105円93銭~106円47銭、ユーロ・円118円74銭~119円29銭、ユーロ・ドル1.1196ドル~1.1220ドルで推移した。為替のリスクシナリオは、ドル・人民元が2008年以来の水準、為替操作国認定が1994年以来となっていることで、米財務省が2000年以来となるドル売り介入に乗り出す可能性となる。米国財務省は、通常、4月と10月に議会に提出する「為替政策報告書」において、「為替監視対象国」や「為替操作国」を認定するが、昨日の緊急認定は、米中通貨安戦争の宣戦布告と受け取られた。米財務省が中国を「為替操作国」に認定したことで、中国財政省と協議し、国際通貨基金(IMF)へ訴えることになるが、国際通貨基金(IMF)は先日の報告書で「人民元水準はファンダメンタルズに合致している」と言及しており、為替操作の訴えは却下される可能性が高い。

株式(日経平均)

7日の東京株式市場で日経平均株価は4日続落して引けた。前日比38円75銭(0.33%)安い20516円56銭で引けた。(高値20570円19銭-安値20406円52銭)TOPIX:1499.93 +0.70 0.05%高、マザーズ:872.48 +0.53 0.06%高。東証1部の売買代金は2兆2396億円、出来高は12億8307万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1003、値下がり銘柄数は1060、変わらず86銘柄。貿易問題を巡る米中対立の激化で世界的な景気減速への懸念が高まるなか、外国為替市場で円相場が一時105円台に迫る水準まで円高・ドル安が進んだことも企業の業績下振れへの警戒を高め、株価指数先物や輸出関連株に売りが出た。日経平均は下げ渋る場面もあったが、売りに押された。中国人民銀行(中央銀行)は7日、人民元売買の基準値を対米ドルで1ドル=6.9996元と前日から元安・ドル高水準に設定。節目の7元は下回らなかったものの、人民銀が緩やかな元安誘導を続ければ米国側はいずれ対中制裁関税の税率を引き上げる可能性がある。安川電機やファナックといった中国関連株に売りが出た。2019年1~6月期決算が減益だったがSUMCO大きく下落。メモリー需要の回復が遅れるとの見方からアドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連株に売りが及んだ。だが、ソニーなど一部の好業績銘柄のほか、不動産などの内需関連株には買いが入った。日経平均が連日で下げているため相場の流れに逆らって取引する『逆張り』志向の強い個人投資家の押し目買いが入っている。午前の相場下落を受けて日銀が後場に上場投資信託(ETF)の買い入れに動くとの観測も相場の支えとなった。もっとも、下げ幅の縮小は限定的だ。昼休み時間帯に外国為替市場で円相場は一時105円台後半まで円高・ドル安が進行。輸出採算悪化への警戒から株価指数先物には海外ヘッジファンドなどの売りも出た。相場参加者の中心は、海外も含めた短期筋で上げ下げとも足が速い相場展開が継続するであろう。日経平均株価の取引中心レンジは、当面20000~21000円を中心としたゾーンでの推移となるであろう。

貴金属

金先限帳入値5065円(前日比+71円)銀先限帳入値57.2円(前日比+0.7)白金先限帳入値2924円(前日比-22円)パラジウム先限帳入値4815円(前日比0円)東京金、銀は、上昇。NY金先物相場は、6日のNY金先物12月限は続伸。NY金先物12月限は前日比+7.70ドルの1オンス=1484.20ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは1468.20-1486.80。人民元相場の下落に対する過剰な警戒感は低下したことや米国株式の反発を意識して金先物は一時弱含みとなった。しかしながら、米長期金利が伸び悩んだことから、安全逃避の金買いは継続した。東京金は、午前中は、ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、円高に上値を抑えられたが、ドル建て現物相場の上昇をきっかけに急伸した。午後に入ると、ドル建て現物相場の上げ一服を受け、もみ合いとなった。2013年4月以来の高値5074円を付けたのち、上げ一服となった。ドル安再開を受けて堅調となった。米中の貿易戦争激化に対する懸念が強い。一方、円相場は106円台前半で円高に振れた。銀もNY高を受けて買い優勢となった。金は、66円高~80円高。銀は、0.7円高~1.4円高。米中貿易摩擦が新たに高まったことを受け、米国債市場のリセッション(景気後退)指標が2007年以降で最も強い警告を発している。米10年債利回りは7日、1.68%に低下。16年大統領選でトランプ氏が勝利して以降の上昇分をほぼ帳消しにした。早朝の取引では、一時3カ月物の金利を38bp下回り、逆イールドの幅は08年の金融危機前以来の大きさとなった。トランプ大統領による追加関税の警告に対し、中国が反撃したことが背景にある。中国は人民元安を容認するとともに、国有企業に対し米国産の農産物輸入を停止するよう要請した。こうした状況が市場にもたらすリスクを踏まえ、10年債利回りの低下は続くのと投資家の多くが予想する。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが小反落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢ではじまった。その後は、ドル建て現物相場の堅調を受けて下げ一服となった。パラジウムもNY高と円高一服を受けて総じて買い優勢となった。プラチナは、16円安~28円安、パラジウムは、50円安~116円高。

石油

原油先限帳入値36160円(前日比-870円)ガソリン先限帳入値46740円(前日比-770円)灯油先限帳入値54150円(前日比-900円)東京石油市場は、総じて下落。NY原油先物相場は、続落。時間外取引を含めた取引レンジは53.29ドル-55.42ドル。米中貿易摩擦を巡る市場の懸念は消えていないことから、原油先物の上値は重くなった。米国株式は反発したが、原油先物相場に対する支援材料にはならなかった。東京原油は、米中貿易戦争の激化による石油需要の下振れが警戒されている。米国が対中関税を強化したことや、為替操作国に認定したことが背景。ただ、時間外取引でニューヨーク原油は軟調に推移した後にプラス転換しており、国内市場を下支えしている。円相場は106円前半でやや円高に傾いている。日中取引開始後、東京原油先限は35950円まで下落。前日安値である35880円に接近した。ただ、この安値付近で下支えされると下げ幅をやや削っている。6日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した月報では、2019年の米原油生産量見通しが日量1236万バレルから同1227万バレルに下方修正された。同年の米石油需要見通しも日量2070万バレルから同2066万バレルに引き下げられた。原油は、990円安~860円安。ガソリンは、920円安~730円安。灯油は、910円安~780円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値167.0円(前日比+1.1円)ゴムTSR先限帳入値144.0円(前日比+2.0円)東京ゴムRSSは、しっかり。産地価格が反発したうえ、上海ゴムが小じっかりと推移していることを受けて、総じて買いが優勢となっている。TSRは、盛り上がりに欠ける展開となっている。東京先限は、前日の取引で160.7円まで下落し、160円割れが目前となった。だが、同水準では下げ渋り、日足は下ヒゲの長く、上十字の格好となり、反発期待が高まった。ただ、今日の取引をみると、引き続き、上値は重く、再び160円割れを試す可能性がありそうだ。産地価格は、反発に転じているものの、積極的に買い進むような材料は見当たらず。現状は、自律反発場面のようだ。産地価格が再度軟化すれば、東京先限も160円割れを試しそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23720円(前日比-30円)東京コーンは、総じて下落。前日のシカゴは小安く引けたが、反応は鈍く、先限は夜間取引で50円高で引けた流れを継続し、序盤は2ケタ高で小じっかり、しかし3、5月限が売り優勢で推移したのにつれ安となった。場中、円相場が106台半ばから106円台前半に強含みとなったことが圧迫要因。東京コーン先限は夜間取引の前半に23500円まで急落。下値を切り上げ、日付けが変わった後、プラスサイドに浮上した。ほとんどシカゴの動きは映さず、東京コーン独自の値動きを形成する、ところ相場の様相だった。日中取引は小安くなり、まだ安値圏での修正で弱気相場から抜け出していない。


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