夕刊:2019/08/08

日経平均株価5日ぶりに反発

為替

8日の東京外為市場は、米10年債利回りが3年ぶりの低水準から持ち直しドルは買い戻されたが、リスク回避の円買いがドルの上昇を阻止した。中国人民銀による人民元の基準値設定を挟んで円の売り買いが交錯した後、日経平均株価の上げ幅拡大や上海総合指数の堅調推移を好感した円売りで、ドルは106円30銭まで値を上げる場面もあった。10時過ぎには1ドル=106円ちょうど近辺まで上昇した。米中摩擦への懸念や、世界的な金融緩和の流れで先行きの世界経済に対し投資家の見方が交錯するなか、「低リスク通貨」とされる円には買いが優勢だった。短期の投機筋の売買で円相場は下落する場面もあった。10時15分前後には同3銭安の1ドル=106円32銭近辺まで下落した。中国人民銀行(中央銀行)が発表した人民元の対ドルの基準値は1ドル=7.0039元だった。前日(同6.9996元)に比べ下落したものの、市場の想定よりは元安水準ではなかったとの受け止めから、発表直後は一時的に円売り・ドル買いが優勢となった。もっとも、売り一巡後は先行きの不透明感を背景に再び円買いの勢いが増した。円は対ユーロで小幅に反落した。日経平均株価の上昇などを受け、投資家のリスク回避姿勢がやや和らぎ円売り・ユーロ買いが出た。外国為替市場で材料視される経済指標の発表が予定されておらず、積極的に持ち高を傾ける動きは限られている。7月景気ウオッチャー調査・現状判断指数は41.2と2016年4月以来、3年3カ月ぶりの低水準となった。家計動向・企業動向・雇用がいずれも低下し、内閣府の見方も「このところ回復に弱さがみられる」から「天候など一時的な下押し要因もあり、このところ回復に弱い動きがみられる」に下方修正された。ユーロ・ドルは小動き。欧州勢の本格参入を前に1.1210ドル近辺で動意が薄い。ユーロ・円は頭が重い。高値圏での推移が続いていたが、ドル・円と同様、徐々に上値が重くなり15時過ぎには119円を割り込んでいる。これまでの参考レンジ:ドル・円:106円00銭-106円30銭、ユーロ・ドル:1.1197ドル-1.1214ドル、ユーロ・円:118円81銭-119円15銭。

株式(日経平均)

8日の東京株式市場で日経平均株価は5日ぶりに反発して引けた。前日比76円79銭(0.37%)高い20593円35銭で引けた。(高値20682円24銭-安値20462円98銭)TOPIX:1498.66 -1.27 0.08%安、マザーズ:876.07 +3.59 0.41%高。東証1部の売買代金は2兆878億円、出来高は11億8706万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1088、値下がり銘柄数は962、変わらず99銘柄。中国人民銀行(中央銀行)が設定した人民元売買の基準値が予想よりも元安・ドル高水準にならなかったとして米中貿易摩擦の激化に対する警戒が和らいだ。株価指数先物にコンピューターのアルゴリズム取引などの買い戻しが入り、現物株指数を押し上げた。朝方に下落する場面があった日経平均は10時すぎに上げへと転じた。人民銀は8日、人民元取引の基準値を対米ドルで1ドル=7.0039元と前日よりも元安・ドル高水準に設定。だが、下落幅が市場予想よりも小さいとの見方があったほか、上海外国為替市場やオフショア(中国本土外)市場での人民元安基調も一服。「米中貿易摩擦も緩和するとの期待感が広がった」といい、安川電機やファナックなど中国関連株にも買いが入った。手掛かり材料に乏しいなか動意に欠ける展開が続き、後場の値幅は70円弱に留まるなど、様子見気分が広がっている。今週に入り株式市場でのボラティリティがかなり高くなった反動と市場参加者が、株式市場の水準に対する不透明感から様子見を決める参加者が増えている。

貴金属

金先限帳入値5112円(前日比+47円)銀先限帳入値58.7円(前日比+1.5)白金先限帳入値2971円(前日比+47円)パラジウム先限帳入値4787円(前日比-28円)東京金、銀は、続伸。NY金先物相場は、7日のNY金先物12月限は大幅続伸。NY商品取引所の金先物12月限は前日比+35.40ドルの1オンス=1519.60ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは1484.30-1522.70。米国株式の大幅下落や複数の中央銀行が市場予想を上回る利下げを発表したことから、安全逃避の金買いが活発となった。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米国株式の反転を意識して金先物は1506.00ドルまで売られている。午後の東京金は、押し目を買われる。午前中は、ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まったのち、人民元相場の発表をきっかけにドル安一服を受けて上げ一服となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。米中の貿易戦争激化に対する懸念などが支援要因だが、中国人民銀行が1ドル=7.0039人民元と発表したことを受けて上げ一服となった。ただドル買い一巡後は押し目を買われて堅調となった。一方、円相場は106円台前半で円高が一服した。銀も金の堅調と海外現物市場の堅調から買い優勢の展開。金は、36円高~50円高。銀は、0.9円高~3.6円高・プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。プラチナは、NY高を受けて買い優勢ではじまった。その後は、ドル建て現物相場の堅調を受けてしっかりの展開。パラジウムもNY安と円高一服を受けて売り優勢となったが、為替が106円台で安定したことから引けにかけて値を戻した。プラチナは、36円高~48円高、パラジウムは、122円安~28円安。

石油

原油先限帳入値35590円(前日比-570円)ガソリン先限帳入値46260円(前日比-480円)灯油先限帳入値53670円(前日比-480円)東京石油市場は、続落。NY原油先物相場は、続落。時間外取引を含めた取引レンジは50.52ドル-53.77ドル。NYダウの大幅安を嫌気して一時50.52ドルまで下落したが、米国株式の下げ幅縮小を受けて原油先物を買い戻す動きが広がった。通常取引終了後の時間外取引で52.48ドルまで戻している。東京石油市場は下落。一部の限月は4ケタ超まで下落した。米中貿易戦争の激化による景気減速や石油需要の減少が警戒されている。ただ、サウジ当局者が「原油安を止めるためあらゆる選択肢を検討している」、「産油国と原油安を止めるための選択肢を協議している」と伝わっているなかで、NY時間外取引は上昇しており、国内市場の下げを緩和している。円相場は106円前半で推移しており、前日水準とほぼ変わらず。日中取引開始後、東京原油先限は35680円まで下げ幅を縮小。夜間取引の安値である34280円からはっきりと切り返している。中国人民銀行(PBOC)が発表した人民元の中心レートは7.0039元となり、連日で元安・ドル高方向に設定されている。7元超の元安水準は2008年以来。米国に為替操作国に認定されたとはいえ、元安を抑制する意向はあまり感じられない。原油は、630円安~450円安。ガソリンは、480円安~120円安。灯油は、500円安~300円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値168.8円(前日比+1.8円)ゴムTSR先限帳入値142.0円(前日比-2.0円)東京ゴムRSSは、総じて堅調。寄り付きでは、上海夜間安を受けて売りが先行した。だが、その後は、日中取引の上海ゴムが買い優勢となっていることを好感し、買いが優勢となっている。TSRは、総じて売りが先行している。今日の東京RSSは、総じて堅調な展開となっている。6日の取引で先限が160.7円まで下落後、反発場面となっており、6日の安値が目先の底になった可能性がある。また、産地価格をみても、切り返している。ここからのポイントは、今月開催が予定されている生産国会議だ。同会議で、輸出削減の継続が決まれば、ゴム相場にとって強材料となる。急落後だけに、相応の反発が見込まれる。先限は175-180円付近がメドになりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23550円(前日比-170円)東京コーンは、まちまち。前日のシカゴは小高く引けたが、反応は鈍く、玉の出方次第の展開。先限は売り優勢も下値浅く推移。東京コーン先限は日中取引で23650円で買い支えられているが、プラスサイドに再浮上できず、上値の重さから再度下落し始め安値で引けた。新規材料不足で新規売買は低調もよう。最近の安値圏で三角もちあいを形成しつつあり、次の方向性は下落の可能性が高そうである。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。