夕刊:2019/08/09

日経平均続伸

為替

9日の東京外国為替市場でドル・円は底堅い。早朝の「米国がファーウェイと取引再開のライセンス決定を見送った」との報道が嫌気され、ドル円は一時105円69銭付近まで急落。しかしその後、連休前のゴトー日仲値に向けたドル買いや人民元の基準値設定を好感し、再び106円03銭付近まで持ち直した。中国人民銀行が連日で人民元の基準値を市場予想よりも元高に設定したことがドル円の下値を支えた。日経平均株価が前場引けにかけて底堅く推移したことも買いを誘い、一時106円09銭付近まで値を上げた。一方、朝方の高値106円09銭を前に戻り売りも散見されている。ユーロ・円も底堅い。ドル・円と同様に日本株高を支えに円売り・ユーロ買いが強まり、118円74銭近辺まで上昇した。豪ドルはもみ合い。豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告では「必要ならば政策を緩和する用意がある」との見解が示されたほか、2019年12月までのGDP見通しが下方修正されたが、下押しも限定的。対ドルでは0.6810米ドル前後、対円では72円台前半での推移が続いた。ユーロ・ドルは小動き。これまでの値幅は17pips程度と狭い。これまでの参考レンジ:ドル・円:105円69銭-106円09銭、ユーロ・ドル:1.1180ドル-1.1197ドル、ユーロ・円:118円32銭-118円79銭 米国によるリスクシナリオは、2008年以来のドル・人民元の水準、2008年以来の米連邦準備理事会(FRB)の利下げ、1994年以来の中国為替操作国認定などにより、米財務省が2000年以来となるドル売り介入に乗り出す可能性となる。最も成功したドル売り介入は、1985年9月の「プラザ合意」を受けた協調ドル売り介入で、ドル円は240円付近から120円25銭まで半減した。協調ドル売り介入の金額は約100億ドル、当時の外国為替市場での1日の取引額は約5000億ドルだった。現在の外国為替市場での1日の取引額は約5.5兆ドルなので、プラザ合意と同様ならば、約1100億ドルのドル売り介入となる。中国によるリスクシナリオは、世界最大の米国債保有国の中国が米国債売却に乗り出す可能性が挙げられる。

株式(日経平均)

9日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比91円47銭(0.44%)高い20684円82銭で引けた。(高値20782円06銭-安値20676円92銭)TOPIX:1503.84 +5.18 0.35%高、マザーズ:871.74 -4.33 0.49%安。東証1部の売買代金は2兆1446億円、出来高は11億8564万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1209、値下がり銘柄数は837、変わらず103銘柄。8日の米株式市場でNYダウは反発し、371ドル高となった。中国の7月貿易収支で輸出が予想に反して増加し、世界経済減速への懸念が和らいだ。中国人民銀行(中央銀行)が人民元基準値を予想より元高水準に設定したほか、主要国での長期金利低下が一服し、幅広い銘柄に買い戻しが広がった。米政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と米企業の取引再開の許可を先送りしているとの報道から、朝方に1ドル=105円70銭台まで円高が進む場面もあったが、本日の日経平均は米株高を好感して164円高からスタート。朝方に一時20782円06銭(188円71銭高)まで上昇すると、本日の人民元基準値を見極めたいとの思惑から上値が重くなった。その人民元基準値は1ドル=7.0136元と前日に比べ小幅な元安水準に決まり、日経平均はこれを受けてやや強含んだ。特に後場は、3連休前で様子見姿勢が強まった。売買代金上位では、資生堂、テルモの上昇が目立つほか、バンナムHD、ZOZO、ソニー、KDDI、リクルートホールディングスなどがプラスで推移。一方、ネクソンが大幅な下落となっているほか、富士フイルム、ダイフクの下落が目立ち、ファナック、花王などがさえない動きとなった。内閣府が9日発表した2019年4-6月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.4%、年率換算でプラス1.8%となり、3四半期連続のプラス成長となった。ロイターの事前予測の年率0.4%を大きく上回った。中国経済減速など外需の悪化を民間最終消費や設備投資の好調が上回り、プラス成長を維持した。プラス成長を支えたのは、主に民間最終消費と設備投資、および公的需要。消費は前期比プラス0.6%。これで3期連続プラスを維持した。雇用者所得の増加傾向を背景に、新型車効果で自動車販売が伸びたほか、エアコンなど家電販売も好調、また10連休効果で旅行やサービス消費寄与した。設備投資も同プラス1.5%と3期連続のプラスとなった。省力化投資などが堅調だったほか、建設投資も伸びた。プラス成長を支えたのは、主に民間最終消費と設備投資、および公的需要。消費は前期比プラス0.6%。これで3期連続プラスを維持した。雇用者所得の増加傾向を背景に、新型車効果で自動車販売が伸びたほか、エアコンなど家電販売も好調、また10連休効果で旅行やサービス消費も寄与した。設備投資も同プラス1.5%と3期連続のプラスとなった。省力化投資などが堅調だったほか、建設投資も伸びた。

貴金属

金先限帳入値5114円(前日比+2円)銀先限帳入値58.2円(前日比-0.5)白金先限帳入値2951円(前日比-20円)パラジウム先限帳入値4774円(前日比-13円)東京金は、堅調。銀は、総じて軟調。NY金先物相場は、8日のNY金先物12月限は反落。NY商品取引所の金先物12月限は前日比-10.10ドルの1オンス=1509.50ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは1501.60-1521.30。米国株高や長期金利の上昇を受けて安全逃避の金買いは縮小した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では米長期金利の低下を意識して金先物は1519.70ドルまで戻している。東京金は、午前中は、NY安と円高を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上値が重かったが、円高一服が下支え要因となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて堅調となった。米大統領のドル高批判を受けて1500ドル台を回復した。アジア市場では、ホワイトハウスは米企業が中国ファーウェイとのビジネスを再開するためのライセンスに関して決定を先送りにしている、と伝えられたことを受けて堅調となった。一方、円相場は105円台後半で円高が一服した。銀もNY安や円高を受けて総じて軟調となった。金は、0円~8円高、銀は、0.5円安~0.3円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢となった。その後は、ドル建て現物相場の上値が抑えられたことを受け軟調となったが押し目は変われた。パラジウムは、ドル建て現物相場の上げ一服などを受けまちまちとなった。プラチナは、20円安~1円安、パラジウムは、13円安~48円高。

石油

原油先限帳入値35200円(前日比-390円)ガソリン先限帳入値45760円(前日比-500円)灯油先限帳入値53280円(前日比-390円)東京石油市場は、軟調。NY原油先物相場は、反発。NY商業取引所のWTI先物9月限は前日比+1.45ドルの52.54ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは51.94ドル-53.06ドル。中国貿易統計の改善やNYダウの反発を好感した買いが入った。中東情勢の緊張状態が緩和されていないことも原油先物相場に対する支援材料となった。東京原油は、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国による減産期待から海外原油は反発したものの、昨日のNY時間外取引から通常取引にかけて上値は伸びず、国内市場は売りが優勢となっている。三連休前の調整売りや小幅な円高が重し。円相場は106円ちょうど付近で推移。ただ、時間外取引でNY原油はしっかりと推移しており、東京市場の下値は広がっていない。日中取引開始後、東京原油先限は35180円まで弱含んだものの、目立った変動はみられない。米CNNの報道によると、ペルシャ湾やホルムズ海峡で船舶のGPSが妨害されている可能性があるという。イランが自国の領海内に船舶を迷い込ませていると疑われている。米国防省の当局者は航空機もGPS妨害の対象となっていると指摘している。原油は、390円安~260円安。ガソリンは、570円安~200円安。灯油は、530円安~250円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値169.1円(前日比+0.3円)ゴムTSR先限帳入値142.5円(前日比+0.5円)東京ゴムRSSは、総じて堅調。寄り付きでは、上海夜間高を受けて買いが先行した。その後、日中取引の上海ゴムがもみ合いとなっていることから、やや上げ幅を削り、一部限月はマイナスサイドに沈んでいる。TSRは、総じて売りが先行している。なお、商いは盛り上がり欠いている。東京RSS先限は、今日の取引で171.8円まで上昇した。6日に160.7円まで下落して以降、反発に転じている。目先が、7月25日から8月6日までの下落の半値戻しが174.8円であり、この水準を試すことになりそうだ。産地価格をみても、目先の底を入れたようにみえる。上海ゴムも戻り歩調となっていることから、東京ゴムの戻り余地は拡大したとみる。半値戻しに成功すれば、次は180円台を試すことになる。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23790円(前日比+240円)東京コーンは、期先が上昇。期近から期中は出合いなし。シカゴ高から買い先行も玉の出方次第の展開。先限は日中取引で23650円で買い支えられ、堅調。東京コーン先限は夜間取引の引け時から上げ幅を縮小も堅調。3連休を控え、総見送りムードで閑散商い。円相場が106円台に再度、弱含み、円高一服で手じまい売りも少なく、閑散に売りなし商状。


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