夕刊:2019/08/13

東京金期先高値更新、NY金先物6年4ヶ月ぶりの高値

為替

13日の東京外国為替市場でドル・円は底堅い。中国人民銀行が公表した人民元取引の基準値となる「中間値」は1ドル=7.0326元と、7.0421元程度を見込んでいた市場予想ほど元安ではなかった。しかし、ここ最近は元高でも為替のネガティブな反応は限られ、ドル・円は円安傾向が続いた。ユーロ・ドルの1.12ドル割れでドル買いが強まると、ドル円は上伸。105円58銭まで上昇した。ユーロ・ドルはじり安の流れを維持。対円でドルが強含むなか、ユーロ・ドルは1.12ドルの節目を割り込んでやや下落が勢いづき、1.1186ドルまでユーロ安・ドル高となった。4-6月期の豪賃金指数発表を明日に控えるなか豪ドル、そしてNZドルも底堅く、オセアニア通貨に対するクロス取引での軟化もユーロの重しとなったもよう。ユーロ・円はもみ合い継続。ドル・円が円安傾向を維持し、ユーロ・ドルがじり安で推移するなか、イタリアの政局不安に伴う反EU勢力躍進への警戒感から朝方の高値となる1.1219付近から1.1181付近まで値を崩している。これまでの参考レンジ:ドル円:105円16銭-105円58銭、ユーロ・ドル:1.1182ドル-1.1221ドル、ユーロ・円:117円95銭-118円24銭

株式(日経平均)

13日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落して引けた。前日比229円38銭(1.11%)安い20455円44銭で引けた。(高値20503円38銭-安値20369円27銭)TOPIX:1486.57 -17.27 1.15%安、マザーズ:862.84 -8.90 1.02%安。東証1部の売買代金は2兆1822億円、出来高は12億8249万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は444、値下がり銘柄数は1655、変わらず50銘柄。前日の米国株式市場では、中国人民銀行が人民元売買の基準値を元安に設定したことで、米中貿易摩擦への懸念が再び強まるなか、空港内での大規模デモを受けて香港国際空港への発着便が全便欠航となったことも嫌気された。これにより、米主要3指数は揃って続落した。日経平均は窓明けでのスタートになった。為替相場で円高進行が一服したことを背景に日経平均は下げ渋りをみせているものの、香港デモへの警戒感や後述するアルゼンチンの通貨ペソの急落などを受け、積極的な押し目買いの動きは限られた。投資環境としても、米中貿易摩擦のほか、デモ活動収束の見通しの立っていない香港市場の動揺を背景に、景気減速に対する警戒感は拭えないだろう。これら問題以外にも新たにアルゼンチン大統領予備選で左派のアルベルト・フェルナンデス元首相が大勝したことで、ポピュリズム政権復帰を警戒した通貨売りも再燃している。これらがセンチメント改善を阻んでおり、全般積極的な押し目買いを入れにくい状況であろう。中国や香港などアジアの株式相場が全般に軟調となっていることを受け、短期志向の海外投資家による株価指数先物への売りが続いている。

貴金属

金先限帳入値5137円(前日比+23円)銀先限帳入値58.6円(前日比+0.4)白金先限帳入値2930円(前日比-21円)パラジウム先限帳入値4790円(前日比+16円)東京金、銀は、堅調。NY金先物相場は、3営業日ぶりに反発した。通常取引後の時間外では一時1531.5ドルと、中心限月として13年4月以来6年4カ月ぶりの高値を更新した。12日は米中摩擦の不透明感に加え、香港国際空港で続く抗議活動を背景に投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が強まった。米株安を受け、現物資産の裏付けがあり、リスク回避時に買われやすい金先物に資金が流入した。米長期金利が低下し、金利が付かない金先物への投資妙味が増した面もあった。東京金は、高値もみ合い。午前中は、円高を受けて売り優勢で始まったのち、円高一服やドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けてプラスサイドに転じた。午後に入ると、ドル建て現物相場の上げ一服を受け、もみ合いとなった。上場来高値5129円を付けたのち、上げ一服となった。一方、円相場は105円台半ばで円高が一服し、105円台半ばで推移している。銀は、円高を受け売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上昇を受け、しっかりとなった。金は、14円高~36円高、銀は、0円~0.7円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢となった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の押し目が変われたことを受けて下げ一服となった。パラジウムは、小反発となった。プラチナは、29円安~19円安、パラジウムは、5円高~16円高。中国汽車工業協会は12日、7月の中国新車販売台数が前年同月比4.3%減の181万台だったと発表した。6月の約10%減に比べると改善したが、13カ月連続で前年実績を割り込んだ。米中貿易摩擦の長期化や中国経済の減速で購買意欲の落ち込みが続いており、需要の低迷は長引きそうだとの見方が強まっている。プラチナは、供給過剰見通しであり上値を抑える要因となっている。

石油

原油先限帳入値35620円(前日比+420円)ガソリン先限帳入値45950円(前日比+190円)灯油先限帳入値53700円(前日比+420円)東京石油市場は、堅調。NY原油先物相場は、ドルの対ユーロでの下落に伴う割安感などから買われ、3営業日続伸した。サウジアラビア国営石油会社のサウジアラムコは12日、2019年1~6月期の純利益が前年同期比12%減ったと発表した。同社の決算発表は初めて。来年初めに計画する株式公開を前に透明性を高める狙いという。ただ、原油安が減益の理由だったため「上場前に収益を高める必要があり、サウジ主導で石油輸出国機構(OPEC)が減産幅を拡大する可能性が高い」との見方が強まった。ただ、上値は重かった。米中対立の激化で世界景気が減速し、原油需要が伸び悩むとの懸念が売りを誘った。東京原油は、米株式相場の大幅下落で投資家心理が悪化し、同じリスク資産に位置付けられる原油の上値を抑えた面もあった。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が追加減産に動くことが期待されている。ただ、世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念は根強く、国内市場の戻りは限定的。円相場が105円前半で推移し、先週末からさらに円高・ドル安となっていることは国内市場の上値を抑えている。時間外取引でニューヨーク原油は小幅安。東京原油先限は35700円付近で堅調。ただ、夜間取引で36130円まで上げた後は目立った変動が見られない。米国が呼びかけているペルシャ湾でのタンカー護衛にイスラエルが協力する方針を示していることに対して、イラン革命防衛隊の海軍司令官は戦争の引き金になると警告した。シオニスト政権がペルシャ湾に存在することそのものが違法であると述べている。原油は、340円高~460円高。ガソリンは、100円高~370円高。灯油は、280円安~420円高。ドイツのIFO経済研究所は世界1200人近くの専門家を対象とした調査で、米中貿易戦争の影響などを背景に第3四半期の現行と期待の景況感指数がともに悪化していると指摘。景気減速が世界のエネルギー需要にも影響を与えるのではないかとの懸念が広がる中、朝方の原油相場は軟調に推移していた。ただ、クウェートのファディル石油相は12日、同国が石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産を完全に順守していると説明した上で、石油需要が2019年下半期に増加し、緩やかな在庫減少に寄与するとの見方をした。外国為替市場でドルが対ユーロで下落しドル建てで取引される原油の割安感が強まったこともあり、相場は次第にプラス圏に浮上した。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値166.6円(前日比-2.5円)ゴムTSR先限帳入値142.9円(前日比+0.4円)東京ゴムRSSは、軒並み下落。寄り付きは、週明けの上海ゴムの下落、円相場が105円台前半に上昇したことから売り優勢。寄り付き直後は期中から期先の下げ幅は限られた。しかし前半からジリ安となり、3円超の下落が目立つ展開となった。場中の円の小反落から期先は幾分、下げ幅を縮小も戻りは限定的。東京RSS先限は、今日の取引で165.5円まで軟化し、今月の安値に顔合わせした。しかし165円割れがなく、下値は堅く、166円台に下値を切り上げている。欧米の株安から日経平均株価、さらに上海株が売り優勢となり、投資環境は弱気。上海ゴム、日中取引は序盤こそ、下値を切り上げ、プラスサイドに浮上する限月も見られたが、買い戻し一巡後は再度、軟化している。東京ゴムも上海ゴムの再軟化から軟調地合いを払拭できないまま推移。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22680円(前日比-1110円)東京コーンは、先限中心に大幅安。期近2本は出合いなし、12日のシカゴ急落、105円台前半への円高を背景に寄り付き直後から急落。先限は22400円まで暴落。シカゴ夜間取引が大幅続落ながら円相場が105円台半ばに小反落したことや、突っ込み警戒感から下値を切り上げているが、22790円で戻りを抑えられ、4ケタ安から抜け出せず。東京コーン先限は先限つなぎ足として1月7日以来、約7カ月ぶりの安値まで値を崩し、20年7月限として一代安値を更新し、売り方に有利。米農務省(USDA)の需給報告で、米国産コーンの19-20年度の期末在庫率が前月の14.1%から15.4%に上方修正された。下方修正のシナリオが出来上がっていただけにサプライズ報告となった。引け後に発表された11日時点の作柄報告は良以上が57%、劣以下が13%となり、ともに前週から横ばいでインパクト薄。推定出来高が95万枚超えまで急増し、投機家中心に手じまい売りが増えた商状。


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