夕刊:2019/08/16

金続伸で高値更新継続

為替

16日の東京外国為替市場で、ドル・円は下値が堅い。欧米株式先物のプラス圏推移で日本株が反転し、リスク選好的な円売りでドルは上昇基調に振れた。ドル・円は106円台で寄り付いた後、日経平均株価の下げ幅縮小に伴い上昇基調となった。また、人民元の基準値は前日よりも元安方向に設定されたものの、日経平均のプラス圏浮上による円売りでドルは106.20円台に上昇。一時106.27円まで値を上げた。日経平均株価が、前場引けにかけてプラス圏を回復。一時1.50%台まで低下した米10年債利回りが、1.538%前後へ上昇したこともサポートとなった。ユーロ円は持ち直し。株価回復によるリスク回避後退が円安推移を誘った。ユーロ・ドルはじり安。米長期金利の持ち直しによるドル強含みを受け、1.1096ドルまでユーロ安・ドル高となった。これまでの参考レンジ:ドル・円:106.03円-106.28円、ユーロ・ドル:1.1096ドル-1.1115ドル、ユーロ・円:117.71円-117.95円

株式(日経平均)

16日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反発して引けた。前日比13円16銭(0.06%)高い2万0418円81銭で引けた。(高値2万0465円71銭-安値2万0300円35銭)TOPIX:1485.29 +1.44 0.10%高、マザーズ:852.40 1.58 0.19%安。東証1部の売買代金は1兆7810億円、出来高は9億9392万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1057、値下がり銘柄数は982、変わらず111銘柄。15日の米株式市場は高安まちまち。決算が好感された小売り大手ウォルマートなどが買われ、NYダウは99ドル高と反発した。ただ、中国が米国の制裁関税「第4弾」への対抗措置を示唆。金利低下も止まらず、NYダウは前の日に800ドル下落したのを考慮すると戻りが鈍かった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に続落した。円相場は1ドル=106円台前半と下げ渋っており、本日の東京市場では売りが先行。日経平均は81円安からスタートすると、朝方には20300.35円(105.30円安)まで下落する場面があった。しかし新たな売買材料に乏しいうえ、週末を控え大きく売り込もうとする動きは見られず、日経平均は前引けにかけてプラスへ切り返した。米中貿易戦争に関し、多くの複雑なシグナルが発せられている。米国と中国の両方から見解が出ており、それが強硬な場合も、語調がさほど強くないこともある。なかなか整理しづらい状況。状況が判断付くまでは、日経平均は、足踏みか。

貴金属

金先限帳入値5166円(前日比+11円)銀先限帳入値58.9円(前日比+0.1)白金先限帳入値2859円(前日比-30円)パラジウム先限帳入値4835円(前日比+74円)東京金は、上昇。銀は、まちまち。NY金先物相場は、金先物相場は続伸。おおむね良好な米経済指標を受けて金相場は利益確定売りが先行したが、低下傾向を強めた欧米金利の動きは金利がつかない金にとっては支持要因となった。マイナス金利の独・仏10年債利回りは過去最低を更新し、米10年債利回りは一時約3年ぶりの水準まで低下。NY金先物の12月限は一時1537ドル台まで上昇した。東京金は、午前中は、ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上昇を受けて上値を伸ばしたが、買い一巡後は上げ一服となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて地合いを引き締めた。中国が米国に対する報復措置を警告したことや、各国の国債利回りの低下などが支援要因になった。ドル建て現物相場は1527ドル台で上げ一服となったのち、1517ドル台で押し目を買われた。一方、円相場は106円台前半の円安に振れた。銀は、金堅調に連れ高となったのち、金の上げ一服を受け、まちまちとなった。金は、8円高~14円高、銀は、0.7円安~1.1円高。15日の米国債市場では、10年債利回りが2016年8月以降で初めて1.5%を割り込んだ。世界的な債券高の流れを受けて買いが膨らんだ。世界の貿易を巡る懸念や景気後退リスクを背景に、逃避資産への買い意欲が強まっている。米30年債利回りは2%割れで過去最低水準を更新した。10年債利回りは一時、9bp低下し、1.4933%をつけた。世界のマイナス利回り債券残高は16兆ドル(約1695兆円)を突破。10年物米国債利回りも再び2年物を下回った。この長短逆転は18カ月以内のリセッション入りを示唆するとされている。金利低下要因としての世界経済後退懸念は、相当な期間継続すると思われることから金価格を強くサポートする要因。米中貿易戦争も長期戦の様相を呈しており不透明感と不安感を増幅させている。プラチナ系貴金属(PGM)は、続落。プラチナは、NY安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の下落を受けて軟調となった。パラジウムは、NY高と円安を受けて反発した。プラチナは、34円安~18円安、パラジウムは、20円高~77円高。

石油

原油先限帳入値35930円(前日比-210円) ガソリン先限帳入値46650円(前日比0円)灯油先限帳入値54340円(前日比-80円)東京石油市場は、下落。NY原油先物相場は、続落。中国は米国の追加関税に対して報復措置を示唆するなど、米中通商摩擦への警戒感は高いまま。米中対立の激化は世界的な経済減速につながり、原油需要の減少が危惧される。そういった中で原油相場は売りが優勢となり、WTI9月限は一時54ドル割れまで弱含んだ。米国が対中関税を強化することについて、中国が報復を示唆しており、米中貿易戦争の激化が警戒されている。英領ジブラルタル政府が拿捕したイランのタンカーを開放すると発表したことは、中東情勢の緊迫感を和らげた。ただ、時間外取引でニューヨーク原油は堅調に推移しており、国内市場の下げ幅は限定的。円相場は106円前半で推移し、前日水準とほぼ変わらず。東京原油先限は3万5800円台で下げ一服となっている。夜間取引で3万5200円まで下げた後は目立った変動はない。トランプ米大統領は、習近平・中国国家主席と電話協議を近々行う予定であることを明らかにした。中国とは生産的な議論を続けているとし、9月に米国で行われる閣僚級協議は依然として予定されているとも述べた。原油は、220円安~40円安、ガソリンは、60円安~10円高、灯油は、150円安~50円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値168.8円(前日比+2.8円)ゴムTSR先限帳入値145.4円(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、まちまち。寄り付きは、上海夜間安を背景に売り優勢となった。その後も昨日と同様に期近主導で軟調な展開となっている。TSR20は、期近9月限が大幅安となっている。今日の取引では、期近の下落が目っている。このところ産地価格は、上昇しているが、価格としては安値圏にある。東京期近の下落をみると、産地の供給自体も安定しているようだ。このため、徐々に逆ザヤも修正されており、10月限と11月限は順ザヤとなる場面もみられる。9月限と10月限の逆ザヤも3円前後まで縮小している。今後、同ザヤ、そして順ザヤへの変化しそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22580円(前日比+180円)東京コーンは、期先7月限が反発。期近11、1、3月限が売り優勢で推移に続き、期中5月限もマイナスサイドに軟化。新甫20年9月限は2万3910円で発会後、売りを浴び、2万2270円まで急落。2万2410円まで戻したが、買いは続かず、2万2300円台で推移。先限の今年の安値圏での取引となっている。20年7月限は前営業日比180円高の2万2580円。東京コーンは7月限が2万2600円水準で堅調。逆に新甫9月限は2万2300円台での取引となり、250円近い下ザヤ。7月限を買い戻し、先限で新規売りの動きがあるもよう。ただ全体的な出来高は伸び悩み、見送りムード。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。