夕刊:2019/08/22

金・原油反落明日のFRB議長講演待ちの展開。

為替

22日の東京外為市場でドル・円は弱含み。米国の大幅利下げ観測の後退を受けたドル買いは一服し、値を下げる展開となった。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30-31日開催分)の議事要旨から今後の大幅利下げ観測が弱まり、ドル・円は朝方から106円50銭付近で推移。ただ、日本株の上げ幅縮小で円売りは後退した。足元では米10年債利回りが徐々に水準を切り下げ、ややドル売り方向に振れている。また、米株式先物の軟調地合いもドル売り要因。日経平均株価の下落や米長期金利の低下を手掛かりにした売りの流れが継続。昨日NY時間安値の106円35銭が意識されるといったんは下げ止まったが、その後は戻りの鈍さを嫌気した売りに押され、15時過ぎには106円35銭まで下げ幅を広げた。ユーロ円も軟調。株安を背景に全般円高が進んだ流れに沿って、一時118円00銭まで売りに押された。ユーロ・ドルはもみ合い。円絡みの取引が中心となったこともあり、1.1080ドル台での小動きが続いた。これまでの参考レンジ:ドル・円:106円35銭-106円65銭、ユーロ・ドル:1.1077ドル-1.1092ドル、ユーロ・円:117円81銭-118円26銭 FRBは21日、7月30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表。複数の参加者が50bpの利下げを望んでいたことが明らかになったほか、政策当局者が追加利下げを検討しているとの印象を与えたくないことで一致したことも分かった。議事要旨の公表を受け、ドルは一時上げ幅を拡大。トランプ大統領が前日、給与税やキャピタルゲイン税の税率引き下げに前向きな姿勢を示していたこともドルへの追い風となった。

株式(日経平均)

22日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反発して引けた。前日比9円44銭(0.05%)安い20628円01銭で引けた。(高値20731円19銭-安値20584円29銭)TOPIX:1498.06 +0.55 0.04%高、マザーズ:876.36 -6.10 0.69%安。東証1部の売買代金は1兆7275億円、出来高は9億7435万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は841、値下がり銘柄数は1170、変わらず138銘柄。前日の米株高を受け投資家心理が改善し、輸出株を中心に買いが先行した。22日から開かれる国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を前に、株価が戻ったところで海外の短期筋が利益確定売りを出し上値を抑えた。21日の米株式市場で米小売業の好決算が株式相場の上昇につながった。米個人消費の底堅さは継続しているとして、日本の電機、機械など輸出株の一角に買いが入り、日経平均の上げ幅は一時100円を超えた。もっとも、22日午前の時間外取引で米長期金利が低下したことで日米金利差の縮小観測から外国為替市場で円買い・ドル売りが進行。米株価指数先物が下落したこともあり、日経平均は下げに転じる場面があった。香港のデモに対する警戒感があり市場の不安感は強く、投資家は積極的に上値を追うことにためらいがある。日経平均は、上にも下にも動けない状態。明日のFRB議長講演次第か。

貴金属

金先限帳入値5122円(前日比-13円)銀先限帳入値58.5円(前日比+0.1)白金先限帳入値2917円(前日比+9円)パラジウム先限帳入値4926円(前日比-15円)東京金は、反落。銀は、堅調。NY金先物相場は、FOMC議事要旨の発表を控えて、利益確定の売りが先行したものの、値頃感から買い戻され、横ばいとなった。議事要旨の公表を21日午後に控えて、市場では 早朝からひとまず利益を確保する動きが活発化。FRBが10年7カ月ぶりに利下げを決定した前回会合の議論内容を見極めたいとの思惑が台頭していた。ただ、売り一巡後は安値拾いやポジション調整の買いが入り、下げ幅を縮小。FRBによる追加利下げ観測が金利を生まない資産である金塊を引き続き支援しているほか、世界景気の先行き懸念もなお下支え要因となっている。この日も下値は堅く、心理的に重要な節目である1500ドル台を維持した。12月物は8月に入って、清算値ベースで5.42%(77.90ドル)上昇している。東京金は、午前中は、円安を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下落を受けてマイナスサイドに転じたが、ユーロ安が一服すると、下げ一服となった。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが売られたことを受けて軟調となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表後に上げ一服となった。ただ23日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で追加利下げが示唆されるとの見方から金ETF(上場投信)に投資資金が流入した。一方、円相場は106円台後半で円安が一服した。銀は、円安を受けて堅調となった。金は、14円安~9円安、銀は、0.1円高。FRBが公表した7月のFOMC議事要旨で、2008年以来初めての利下げを決定しながらも、一段の利下げへの軌道にあるとみられることを回避する姿勢で一致していたと判明したことが背景。議事要旨では、インフレ率が低過ぎるとの懸念を示した「複数の参加者が50bpの利下げを望んでいたことを示唆した」ことが分かったが、同時に追加利下げを検討しているとの印象を与えたくないとの見解で一致していたことも判明した。パウエル議長がジャクソンホールの講演で、依然として7月の利下げをサイクル半ばの調整と見なしているのか、または利下げサイクル開始を示唆するのかが注目される。トランプ大統領の関税に関する発表を受け、FRBの見解が変化した可能性がある。CMEグループのフェウオッチによると、金利先物が織り込む今後のFOMCで利下げが決定される確率は、9月が100%、10月が75%、12月が48%となっている。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反発。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一や円安一服に上値を抑えられた。パラジウムは、まちまちとなった。プラチナは、9円高~14円高、パラジウムは、29円安~32円高。

石油

原油先限帳入値36910円(前日比-160円)ガソリン先限帳入値47350円(前日比-190円)灯油先限帳入値55150円(前日比-300円)東京石油市場は、原油が下落、ガソリン、灯油も下落。NY原油先物相場は、朝高後、米エネルギー情報局(EIA)の在庫週報などを受けて売られ、下落した。内戦下のイエメンでイランの支援を受けている反政府武装組織フーシ派はこの日、系列メディアを通じ、南西部ダマール県上空で20日夜に米軍の無人機MQ9をミサイルで撃墜したと明らかにした。また、イランのロウハニ大統領は同国の石油輸出が完全に制限されれば「これまでのような国際水路の安全は望めなくなる」と発言。米イラン間の緊張が高まる中、原油は買いが先行した。ただその後発表されたEIA週報によると、最新週の原油在庫は前週比270万バレル減と、市場予想の190万バレル減を上回る取り崩し。一方、ガソリン在庫は30万バレル増、ディスティレート(留出油)在庫も260万バレル増と、それぞれ予想の20万バレル増、30万バレル増を上回る積み増しだった。これを受け、原油相場は徐々に売りが優勢となった。また、外国為替市場でドル高・ユーロ安基調が継続し、ドル建てで取引される原油に割高感が生じたことも相場を下押しした。東京原油は、序盤から原油が堅調に推移し、ガソリン、灯油も地合いを引き締めた。しかし原油先限が上げ幅を削ると、ガソリンが地合いを緩め、期先の複数の限月が小安くなった。灯油も追随し、先限を含む複数限月がマイナスサイドに軟化。東京原油先限は、日中取引で37310円まで上昇。午前11時前から売り圧力が強まり、一時36850円まで軟化。ニューヨーク原油時間外取引で期近10月限が56ドル割れまで上げ幅を縮小していることを警戒し、短期筋からの利食い売りが先行ム-ド。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表が終わったが、今夜からジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムが開催される。現状の米経済の報告、今後の金融政策に言及があるとみられ、原油市場も間接的に影響を受けそうだ。原油は、160円安~20円安、ガソリンは、290円安~120円安、灯油は、390円安~50円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値168.2円(前日比-0.1円)ゴムTSR先限帳入値145.4円(前日比0円)東京ゴムRSSは、軒並み続落。20日からの弱地合いを継続し、売り物がちの展開となっている。TSRは、玉次第の展開となっている。東京ゴム先限は、19日に174.4円まで反発した後、再び地合いを緩めている。前日の取引では、終値ベースで170円台を割り込んだ。目先、一段安となった場合だが、7日以降の取引で支持となっている164円台ポイントになる。この水準を下抜いてしまうと、8日の安値160.7円まで支持らしい支持が見当たらない。産地相場が、安定していることから、東京ゴムを積極的に売り込む動きは限られるが、164円を割った際に逆差しの売りを巻き込んで、一時的に売りが加速する可能性はあるので、注意を要する。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22540円(前日比-10円)東京コーンは、まちまち。期先が小幅高を維持。新規材料不足で見送り気分が強いなか、期先は前日のシカゴ小反発を背景に買い優勢となっている。先限は22660円まで上昇。午前10時頃から上げ幅を削る展開も22570円で買い支えられ、小高い状態を維持。東京コーン先限は小幅高。まだ安値圏から抜け出せず、弱気相場ではあるが、あえて売りを仕掛ける動きもなく、小じっかりとした状態を維持。流動性が低く、玉の出方次第で流れが変わる可能性はあるが、午後も大きな崩れはなく、もみあいの展開。


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