夕刊:2019/08/23

金続落、日経平均は、続伸

為替

23日の東京外為市場でドル・円は伸び悩み。日本株の反発などで106円60銭台に浮揚したが、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を見極めようと買いは手控えられた。日本時間23日夜のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、市場参加者の様子見姿勢が強い。茂木敏充経済財政・再生相は日米の貿易交渉について「相当議論が煮詰まってきた」と、議論の進展を示唆したが材料視されなかった。ドル・円は106円半ばを中心とした値動き。安寄りした日経平均株価の反転やNZドル・円などクロス円の上昇を受け、国内勢によるドル買い・円売りで一時106円60銭台に浮揚した。中国株や香港株がプラス圏推移も円売りを支援した。ただ、FRB議長の講演を控え、目先も調整にとどまりそうだ。米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は22日、長期的な経済成長を支援する手段として、政府が減税措置を検討しており、2020年の米大統領選の前に導入される可能性があると述べた。同氏は、給与税減税を行う可能性は低いとした上で、個人税が引き下げられ、税率区分が縮小する可能性があると述べた。これまでの取引レンジ:ドル・円106円40銭~106円65銭、ユーロ・円117円89銭~118円16銭、ユーロ・ドル1.1061ドル~1.1086ドルで推移した。

株式(日経平均)

23日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して引けた。前日比82円90銭(0.40%)高い20710円91銭で引けた。(高値20719円31銭-安値20579円98銭)TOPIX:1502.25 +4.19 0.28%高、マザーズ:879.57 3.21 0.37%高。東証1部の売買代金は1兆5627億円、出来高は9億710万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1104、値下がり銘柄数は933、変わらず113銘柄。前日の米国株市場で、小売業で市場予想を上回る四半期決算の発表が続いたのを受け、ダウ工業株30種平均が小幅に上昇して終えるなど株式相場が小康状態を保ったことが好感された。東京外国為替市場では円相場が円安・ドル高方向に振れ、景気敏感株の一角に輸出採算の改善を見込んだ買いが入った。日本時間23日午前のシカゴ市場の時間外取引で米株価指数先物が上昇したことも支えとなった。23日の日経平均は下落して始まり、寄り付き直後に48円安まで下げる場面があった。IHSマークイットが22日に発表した8月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が、ほぼ10年ぶりに好不況の境目とされる50を下回った。世界景気の先行きへの不透明感が意識されたが、売り一巡後は上昇に転じ、一時は75円高まで上げ幅を広げた。ただ、米ワイオミング州で開催中の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を前に、持ち高を一方向に傾ける投資家は少なく、積極的に上値を追う動きも限られた。日本時間の23時からFRB議長の講演開始です。

貴金属

金先限帳入値5108円(前日比-14円)銀先限帳入値58.1円(前日比-0.4)白金先限帳入値2953円(前日比+36円)パラジウム先限帳入値4985円(前日比+59円)東京金は、続落。銀は、まちまち。NY金先物相場は、パウエルFRB議長による翌日の講演に注目が集まる中、下落した。利食い売りやポジション調整の売りなどに押され、金相場は朝方から軟調に推移。また、カンザスシティー連銀のジョージ総裁が追加利下げに否定的な考えを表明したことは、金利を生まない資産である金相場の下落要因となった。ただ、パウエル議長講演を23日に控え、終日、小幅な値動きにとどまった。米中貿易摩擦の激化や景気後退の前兆とされる長短金利の逆 転現象(逆イールド)の発生といった前回のFOMC後の展開を踏まえ、大幅な追加利下げへの示唆があれば、金相場には支援材料となる見通し。東京金は、午前中、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、円安が下支えとなったが、ドル建て現物相場を受けて戻りを売られた。午後に入ると、ドル建て現物相場の小動きを受け、もみ合いとなった。NY市場で押し目を買われる場面も見られたが、株高などに上値を抑えられた。今夜のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で追加利下げが示唆されるとの見方が強い。一方、円相場は106円台半ばで円安に振れた。銀は、NY安を受けて先限が下落した。金は、17円安~12円安、銀は、0.4円安~0.1円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、上昇。プラチナは、NY高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安を受けて堅調となった。パラジウムもNY高と円安を受けて買い優勢となった。プラチナは、31円高~39円高、パラジウムは、59円高~190円高。

石油

原油先限帳入値37070円(前日比+160円)ガソリン先限帳入値47610円(前日比+260円)灯油先限帳入値55420円(前日比+270円)東京石油市場は、原油は、上昇、ガソリン、灯油は、総じて堅調。NY原油先物相場は、エネルギー需要動向を左右する米金融政策の先行きに対する不透明感から、続落した。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週報で、米原油在庫が市場予想を上回る取り崩しを示したことなどを手掛かりに、相場は早朝にかけて底堅く推移。その後は一転して売りが優勢となり、マイナス圏に転落。ワイオミング州ジャクソンホールではこの日から3日間の日程で経済シンポジウムが始まり、市場は翌23日に予定されるパウエルFRB議長の講演に大きな関心を寄せている。この日は議長の講演待ちで神経質な商い。米国株の不安定な値動きに合わせて売り買いが交錯する展開となった。東京原油は、序盤は原油当先が小高くなり、ガソリン、灯油は期中から期先が買い優勢。しかし午前10時頃から原油先限が地合いを緩め、小安くなった。ガソリン、灯油とも複数の限月が小安くなっているが、商品、限月間で方向性を欠く展開。東京原油先限は、日中取引で36980円まで上昇。37000円超えができず、36770円まで軟化した。その後、36800円台で小安く推移。NY原油時間外取引が強含みだが、上げ幅は限定的でほとんど材料視されず。今夜は日本時間の午後11時にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)が講演を行う予定。米金融政策に言及するとみられる。原油市場は、ドル、株式市場の影響を受けやすい。原油は、40円高~170円高、ガソリンは、310円安~300円高、灯油は、310円安~330円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値165.8円(前日比-2.4円)ゴムTSR先限帳入値145.4円(前日比0円)東京ゴムRSSは、軒並み続落。20日からの弱地合いを継続したうえ、上海ゴムも軟調な展開となっていることから、売りが優勢で推移している。TSRは、動意に欠ける展開となっている。今日の東京ゴムは、軒並み続落となっている。ただ、商いは盛り上がりをかいている。このところの東京ゴムは、薄商い中、やや売り優勢で推移している。産地価格から考えると、期先の下げ余地は少ない。ただ、同時に買い材料も見当たらない。しばらくは、先限ベースで164~170円前後でのレンジ取引相場となりそう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22500円(前日比-40円)東京コーンは、まちまち。序盤、期先3本が買い優勢となり、3ケタ高。閑散商いの中の上昇で買いは続かず、午前10時過ぎから上げ幅を削り、5月限がマイナスサイドに軟化。期先7、9月先限は2ケタ高で推移。東京コーン先限は小幅高。安値圏での上昇。週末を控えて新規売買は手控えムード。小口の買い戻しに支援されているが、弱気相場から強気相場への転換を感じさせるような上昇局面ではない。


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