夕刊:2019/08/27

金反落、日経平均反発

為替

27日の東京外国為替市場でドル・円はさえない。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が、デモによる暴力行為には我慢の限界と警告したと伝わったことなどを受け、円買い・ドル売りが強まった。香港デモの激化で、米中協議が難航するのではとの連想がリスク回避の円買い・ドル売りにつながった。林鄭氏の発言が伝わった11時20分すぎには一時105円66銭近辺まで円は上昇した。中国人民銀行(中央銀行)は27日、人民元の売買の基準値を対米ドルで2営業日ぶりに元安方向に設定したが、相場への影響は限られた。ユーロ・円はじり安。全般にリスク回避目的の円買いが優勢となるなか、一時117円37銭まで下押し。ポンド・円も129円11銭まで売りに押される場面が見られた。ユーロ・ドルは小高い。米金利が低下した影響で底堅く推移しており、一時1.1108ドルまで値を上げた。これまでの参考レンジ:ドル・円:105円66銭-106円18銭、ユーロ・ドル:1.1098ドル-1.1108ドル、ユーロ・円:117円28銭-117円86銭。ドル・円のテクニカル分析では、23日の大陰線に対して、26日は大陰線の実体部の中心値105円92銭を上回る106円12銭の引けとなる「切り込み線(切り返し線)」となったことで、買いシグナルとなった。しかし、23日の始値106円44銭を上回る「抱き線(抱きの一本立ち)」の強い買いシグナルではないことで、本日と明日の3手連続陽線で106円44銭を上回れば、「赤三兵」の買いだが、上回ることが出来なければ「下げ三法」の売りとなる。ドル・円は、円高方向へ。

株式(日経平均)

27日の東京株式市場で日経平均株価は反発して引けた。前日比195円04銭(0.96%)高い20456円08銭で引けた。(高値20529円94銭-安値20439円92銭)TOPIX:1489.69 +11.66 0.79%高、マザーズ:852.63 -12.00 1.39%安。週明け26日の米株式市場でNYダウは反発し、269ドル高となった。トランプ大統領が主要7カ国首脳会議(G7サミット)で中国との貿易協議の再開に前向きな姿勢を示し、米中摩擦への警戒感が和らいだ。円相場は一時106円台まで下落。東京株式市場は、こうした流れを引き継いで買い戻しが先行し、日経平均は206円高から始まった。前場には20529円94銭(268円90銭高)まで上昇する場面があった。ただ積極的な売買は手控えられ、こう着感の強い展開だった。米中貿易戦争関係のトランプ大統領の発言で日米株式市場が大きく変動していることから市場参加者に手控えムードが強まっている。

貴金属

金先限帳入値5195円(前日比-11円)銀先限帳入値60.1円(前日比+0.4)白金先限帳入値2927円(前日比+4円)パラジウム先限帳入値4977円(前日比+57円)東京金は、軟調。銀は、堅調。NY金先物相場は、小反落。時間外取引を含めた取引レンジは1534.80ドル-1565.00ドル。米中貿易摩擦を巡る不透明感からリスク回避目的の資金が一時的に金先物へと向かう場面があった。しかし、対決姿勢を鮮明にしていたトランプ大統領が、G7で米中交渉再開に前向きな姿勢を示すと、金先物はやや売りが優勢となった。東京金は、午前中は、ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まったのち、円安一服を受けて軟調となった。午後に入ると、円小幅高を受けて下げ幅を拡大した。トランプ米大統領が中国から通商協議再開の申し入れを明らかにし、ドル高・株高に振れたことが圧迫要因になった。一方、円相場は106円台前半で円安が一服し、105円台後半の円高に振れた。米中の貿易戦争激化に対する懸念を受けてドル高が一服した。銀は、NY高を受けて堅調。金は、11円安~32円安、銀は、0.1円安~0.4円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて反発。プラチナは、ドル建て現物相場の下落と円安を受けてまちまちで始まった。その後は、円安は一服したが、ドル建て現物価格の下げ一服を受けて地合を引き締めた。パラジウムは、NY高と円安を受けて買い優勢となった。プラチナは、23円安~4円高、パラジウムは、53円高~201円高。

石油

原油先限帳入値35640円(前日比+140円)ガソリン先限帳入値46470円(前日比+460円)灯油先限帳入値53590円(前日比+250円)東京石油市場は、堅調。NY原油先物相場は、続落。米中対立の緩和で需要鈍化懸念が後退。同時に、トランプ米大統領は、状況が正しい方向に動けばイランのロハニ大統領との会談の可能性も示唆。対イラン制裁が解除されイラン産原油の輸出再開にもつながるとの期待もひろがり供給ひっ迫懸念も後退した。東京原油は、米中双方が敵対的な関税を強化し、貿易戦争が激化している反面、中国側に対立拡大を抑制しようとする動きがあることは世界的な景気縮小懸念を和らげている。時間外取引でNY原油は堅調に推移。ただ、円相場は105円後半でやや円高に振れている。日中取引開始後、東京原油先限は35860円まで水準を切り上げた。ただ、上値は重く、夜間取引の終値から目立った変動はみられない。リビアのトリポリ南部で、暫定政府軍の兵士8名が死亡した。ハフタル司令官が率いるリビア国民軍(LNA)が軍事的な要所の奪還に向けて攻勢を強めている。ロイター通信が伝えた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国である同国で紛争が収まる兆候はみられない。原油は、40円高~170円高、ガソリンは、370円高~460円高、灯油は、250円高~380円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値163.0円(前日比+0.8円)ゴムTSR先限帳入値141.0(前日比0円)東京ゴムRSSは、総じて上昇。上海夜間高を受けて、買い優勢で寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたことから、総じて地合いを引き締めている。TSRは、動意に欠ける展開となっている。今日の東京ゴムは、総じて買い優勢となっている。今日、発会した2月限は一時165.3円まで上昇した。昨日の取引では、先限ベースで一時155.4円まで下落したが、すぐに160円台を回復した。現在、タイ現物価格から輸入採算価格を計算すると161円台となる。このため、ここから東京ゴムが売られたとしても、下値は限られそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22230円(前日比0円)東京コーンは、総じて安い。26日のシカゴ高、円安傾向を受けて買いが先行したが円安に一巡感が強まるなか次第に上げ幅を縮小し、期近2本は3けた安。先限は夜間取引で22410円まで上昇。日中取引開始後は序盤の取引で22300円を付けたものの、その後は次第に上げ幅を縮小。シカゴ夜間取引は小幅高となっているが、朝方には106円台で推移していたものの、105円台後半まで上昇し、円安に一巡感が強まるなか次第に値位置を切り下げている。東京コーン先限は小幅高。シカゴの小幅反発と夜間の流れを引き継いでいるが、前日の取引でこれまでの安値を下抜いているだけにチャート面が弱く売り圧力が感じられる中での高下となっている。日本が余剰状態にある米国産コーンの購入との報は引き続き買いを支援する要因となっているものの、米産地の作柄改善も重石となるなか値位置を切り下げている。22300円を上値抵抗線とする足取りを展開か。


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