夕刊:2019/08/28

東京金高値更新、NY金は6年4カ月ぶりの高値

為替

28日の東京外為市場でドル・円はもみ合い。米中貿易摩擦への過度な懸念が後退するなか月末に伴う実需筋の売り買いが交錯し、方向感の乏しい値動きとなった。ドル・円は、米中貿易摩擦に対する懸念は残るものの、中国政府が前日発表した消費拡大政策が好感され日経平均株価の上昇を手がかりに円買いは弱まった。ただ、月末要因による実需筋の売り買いが拮抗し、方向感の乏しい値動きに。米株式先物のプラス圏推移が続き今晩の株高を期待したドル買いや米10年債利回りの下げ渋りによるドル売り後退も観測される。ユーロ円も底堅い。人民元の基準値公表後には一時117円41銭付近まで上昇するなど、ドル円と同様に底堅い動きが続いた。ユーロ・ドルは小動き。1.1080ドル台での小動きが継続。一時1.1086ドルと昨日安値に面合わせする場面があったものの、売りの勢いは限られた。これまでの参考レンジ:ドル・円:105円65銭-105円89銭、ユーロ・ドル:1.1086ドル-1.1095ドル、ユーロ・円:117円16銭-117円42銭。

株式(日経平均)

28日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸して引けた。前日比23円34銭(0.11%)高い20479円42銭で引けた。(高値20511円21銭-安値20433円31銭)TOPIX:1490.35 +0.66 0.04%高、マザーズ:840.62 -12.01 1.41%安。27日の米株式市場でNYダウは反落し、120ドル安となった。トランプ大統領が中国との貿易協議を再開する方針を示し、朝方は買いが先行した。しかし協議の行方に対して警戒感は根強く、ドイツの4-6月期国内総生産(GDP)がマイナス成長となったことなどから世界経済の減速懸念も強まり、長短金利の逆転が一段と悪化。NYダウは午後にかけて下落に転じた。日経平均は18円高と小高くスタート。その後は一時マイナスに転じるなど方向感に乏しい展開で、前場の上下の値幅は78円ほどにとどまった。閑散売り無しの状況。米中貿易協議開催も疑問符がついている状況と日経平均先物取引の当限も来月2週目に最終売買日を向かえる事から既存建て玉の整理売買の色彩が強まる時期に入っており上にも下にも動きづらくなっている。

貴金属

金先限帳入値5225円(前日比+30円)銀先限帳入値62.0円(前日比+1.9)白金先限帳入値2968円(前日比+41円)パラジウム先限帳入値4951円(前日比-26円)東京金は、軒並み上昇。銀は、大幅高。NY金先物相場は、米中貿易協議の再開期待がしぼむ中、買い戻しが入り反発した。2013年4月11日(1564.90ドル)以来、約6年4カ月ぶりの高値水準。トランプ大統領が前日、中国政府から貿易協議再開の申し入れがあったと発言したことについて、中国外務省の報道局長が電話をかけたか確認していないと述べたと報じられた。また、ドイツ連邦統計局が27日発表した2019年4-6月期の実質GDP(国内総生産)が3四半期ぶりのマイナス成長になったことも投資家心理を冷やし、安全資産とされる金塊は早朝にかけて小高い水準で推移していた。さらに、午前に発表された米経済指標で住宅関連の統計が低調だったほか、コンファレンス・ボードがまとめた8月の消費者信頼感指数と期待指数もそれぞれ前月から低下。国内外の景気減速リスクが改めて意識される中で相場は上げ幅を拡大した。東京金は、午前中、40円近い上昇で推移したが、午前11時頃から上げ幅を縮小。ドルしっかりと、アジア株の下値の堅さからドル建て現物相場が1530ドル台に反落したことを映した。先限は5200円で買い支えられ、5216円まで戻した。新甫20年8月限は5211円で推移し、発会値5233円から小幅な下落。午前中は、一時5237円の上場来高値を更新した。銀は、NY大幅続伸を受けて大幅高。その後は、NY夜間取引が反落しているため、上げ幅を縮小した。金は、30円高~45円高、銀は、1.4円高~1.9円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが堅調。プラチナは、NY高を引き継ぎ堅調に推移。ドル建て現物相場が860ドル台後半で推移。アジア株が下値の堅さを示す取引から、概ね強含みもちあいで推移した。パラジウムは、NY高と円安を受けて買い優勢となったが大引けにかけて6月限がマイナスになった。プラチナは、33円高~41円高、パラジウムは、26円安~26円高。

石油

原油先限帳入値36610円(前日比+970円)ガソリン先限帳入値47640円(前日比+1170円)灯油先限帳入値54610円(前日比+1020円)東京石油市場は、上昇。NY原油先物相場は、米中貿易摩擦をめぐる過度の懸念後退や米原油在庫の減少期待を背景に買いが優勢となり、5営業日ぶりに反発した。トランプ米大統領は26日、中国政府から貿易協議の再開を申し入れがあったとし、「中国は合意を強く望んでいる」と協議進展への期待を表明。これを受けて、米中の報復合戦激化への懸念がひとまず後退した。貿易摩擦の長期化がエネルギー需要に影響するとの警戒感が和らぐ中、最近の下落を受けた値頃感からの買い戻しの動きも加わり、早朝から原油買いが先行した。利益確定の売りや米株価の反落などが下押し要因となり、上げ幅を縮小する場面もあったが、官民の米在庫週報の発表を27日夕、28日午前に控え、原油在庫の取り崩し期待から旺盛な買い戻しが入り、相場は清算値確定間際に一時55.00ドルまで上昇した。ロイター調査によると、23日までの1週間の米原油在庫は前週比210万バレルの減少となったもよう。ガソリン在庫は40万バレル減、ディスティレート(留出油)在庫は90万バレル増と見込まれている。東京原油は、一部の限月は4ケタ超上昇した。海外原油が買い戻し主導で堅調だったほか、米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が前週比1110万バレル減と大幅に減少したことが支援要因となっている。時間外取引でニューヨーク原油は堅調に推移。円相場は105円後半で推移し、前日水準とほぼ変わらず。東京原油先限は日中取引開始後に36600円まで上値を伸ばした。ただ、その後は上げが一服している。米国のシェールオイル生産の中心であるパーミアンから米メキシコ湾岸にかけてのパイプライン建設が活発化している。最大で日量40万バレルの輸送能力の有するEPICミッドストリームのパイプラインが試運転を開始するなど、シティグループの調査によると2022年第1四半期にかけて日量500万バレル規模のパイプラインが建設され、稼働する予定となっている。原油は、170円高~1060円高、ガソリンは、1140円高~1250円高、灯油は、1010円高~1090円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値162.2円(前日比-0.2円)ゴムTSR先限帳入値141.0(前日比0円)東京ゴムRSSは、軒並み安。上海夜間高を受けて、買い優勢で寄り付いた。その後、日中取引の上海ゴムは、今日の高値圏で推移しており、東京ゴムも買い優勢となっている。午後に入り上場に上値が重くなりすべての限月がマイナス圏へ。TSRは、動意に欠ける展開となってる。17日、中国国務院は、低迷する同国の自動車市場テコ入れのため、自動車購入制限の段階的な緩和もしくは撤廃に向けて具体策を検討していることを明らかにした。また、遠隔地域でのガソリンスタンド建設奨励策なども示された。これを受けて、上海ゴムは、地合いを引き締めている。世界最大である中国の自動車市場が回復に向かえば、天然ゴム相場にとっても追い風となる。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22290円(前日比+60円)東京コーンは、総じて上昇。新規買い材料不足で閑散商いだが、先限は一時120円高の22350円まで上昇。前日のシカゴコーンが売り優勢となり、最近の安値圏に低迷しているが、夜間取引で期先3本が2ケタ高で引けた。日中取引は夜間取引の流れを引き継ぎ、小高く推移。先限がジリ高。他限月は追随せず。東京コーン先限は堅調。22220円で下げ渋ったことで、買い戻し主導の自律修正か。22230円を上回って引けると、日足は今月20日以来の陽線引けとなる。


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