夕刊:2019/08/29

金価格連日の上場来高値更新

為替

29日の東京外国為替市場でドル・円は軟調。日経平均株価がさえない動きとなったほか、ダウ先物も軟調に推移したことをながめ、リスク回避目的の売りが出た。米長期金利の低下も相場の重しとなり、一時105円83銭まで下押しした。ユーロ・ドルは上値が重い。米金利低下の影響から1.1087ドルまで強含む場面があったものの、その後は豪ドル米ドルやNZドル米ドルなどの下げにつれて上値が重くなった。なお、豪ドル米ドルは予想より弱い4-6月期設備投資などを手掛かりに一時0.6724米ドルまで下押し。NZドル米ドルは2008年4月以来の低水準となった8月NBNZ企業信頼感が嫌気されて0.6310米ドルまで値を下げた。ユーロ・円は軟調。株安を手掛かりにした売りに押され、一時117円28銭まで下落した。午後は新規の取引材料に乏しく、積極的に持ち高を傾ける動きは限られている。これまでの参考レンジ:ドル・円:105円83銭-106円13銭、ユーロ・ドル:1.1077ドル-1.1087ドル、ユーロ・円:117円28銭-117円63銭

株式(日経平均)

29日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反落して引けた。前日比18円49銭(0.09%)安い20460円93銭で引けた。(高値20520円68銭-安値20361円12銭)TOPIX:1490.17 -0.18 0.01%安、マザーズ:824.20 -16.42 1.95%安。前日の米株式相場が上昇したことで投資家心理がやや改善し買いが先行した。だが米中貿易摩擦への警戒感が続くなか上値が重いとみた一部の海外勢が株価指数先物に売りを出した。中国・上海などアジア株の軟調も相場の重荷となった。寄り付き直後にきょうの高値をつけたあとは下げ幅をじりじり広げた。トランプ米政権が9月1日に対中制裁関税「第4弾」の発動を予定するなど米中貿易摩擦への警戒感が続く中、英国で欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」の可能性が高まっている。朝高後は海外勢を中心にリスク回避姿勢が徐々に強まり、相場を下押しした。中国・上海総合指数などのアジア株も総じて軟調に推移したことで、一時下げ幅は100円超に拡大する場面があった。リクルートは28日、同社の株主13社が持つ政策保有株を最大1億2150万株(発行済み株式総数の約7.16%)売り出すと発表した。同様の動きが他の企業にも広がれば大量の株式が市場に放出され相場の下落要因になるとの見方も、投資家心理を冷やす要因となる。米中貿易摩擦長期化に対する懸念に加えて、ジョンソン英首相が10月中旬までの議会休会の方針を表明したことに伴い、10月末の欧州連合(EU)離脱期限までの議会審議時間の大幅短縮が想定されており、合意なき離脱への懸念も不安材料になっている。週末にかけては米中欧における経済指標発表が集中するなかで、景気敏感株のショートカバーによる戻りの側面が強かった日本株に対する押し目買いの動きは現状限られている。

貴金属

金先限帳入値5245円(前日比+21円)銀先限帳入値62.5円(前日比+0.3)白金先限帳入値3101円(前日比+137円)パラジウム先限帳入値4893円(前日比-42円)東京金は、軒並み上昇。銀は、総じて上昇。NY金先物相場は、前日の金塊相場は6年4カ月ぶりの高値水準となった。この日は高値警戒感が強まり、利益確定の売りが広がった。外国為替市場では対ユーロでドル高が優勢となり、ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながり、金塊の上値を抑えた。 ただ、この日は米主要経済指標の発表がなく決め手となる材料に欠け、相場は狭いレンジでの商いに終始した。米中貿易協議に不透明感がくすぶる中、米長期債利回りの低下も手伝って安全資産としての金塊を買う動きが少なくなく、相場の下値は堅かった。東京金は、午前中、円安を受けて買い優勢で始まったのち、円安が一服したが、ドル建て現物相場の堅調を受けて押し目を買われた。午後に入ると、円相場の小動きなどを受け、もみ合いとなった。夜間取引で上場来高値5242円を付けた。更に日中取引の13時半には、夜間の高値を抜く5244円を付けて上場来高値を更新した。アジア市場ではドル高一服を受けて地合いを引き締めた。米中の貿易摩擦に対する懸念が残っている。一方、円相場は106円台前半で円安が一服し、105円台後半の円高に振れた。銀は、ドル建て現物価格の上げ一服を受けて先限が小幅安となる場面も見られたが、金堅調を受けて地合を引き締めた。金は、18円高~27円高、銀は、0.3円高~0.9円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが大幅続伸。プラチナは、NY高と円安受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。パラジウムは、NY安を受けて売り優勢となり軟調推移。プラチナは、128円高~137円高、パラジウムは、45円安~34円高。プラチナのドル建て現物相場は4月22日以来の高値907.79ドルを付けた。金の底堅い値動きや株高などを受けて堅調に推移すると複数の抵抗線を上抜き、テクニカル要因の買戻しと新規買いが入った。ロジウムが2008年以来の高値4200ドルを付けた。排ガス規制強化に向けた自動車触媒需要の増加が割安なプラチナの材料になっている模様。

石油

原油先限帳入値36480円(前日比-130円)ガソリン先限帳入値47280円(前日比-360円)灯油先限帳入値54360円(前日比-250円)東京石油市場は、小幅安。NY原油先物相場は、米原油在庫の急減を示す官民の週報を好感し、続伸した。米石油協会(API)が27日夕方に発表した統計によると、23日までの1週間の国内原油在庫は前週比1110万バレル減少し、市場予想の210万バレルを大幅に上回る取り崩しとなった。これを手掛かりとした買いが先行し、相場は朝方にかけて堅調に推移。さらに、米エネルギー情報局(EIA)が28日午前に発表した週報でも原油在庫が1000万バレル減少したほか、ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫もそろって210万バレル減と、それぞれ予想の40万バレル減、90万バレル増よりも強い需要を示す内容だった。EIA統計の発表直後、相場は一時56.75ドルまで上昇。その後は上げ幅の一部を削ったものの、終日にわたってプラス圏を維持した。前日には、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国による7月の協調減産順守率が予想を大幅に上回る159%に達したことが報じられており、これも世界景気の鈍化に伴う供給過剰懸念の後退につ ながったもようだ。東京原油は、米エネルギー情報局(EIA)の週報を手がかりに海外原油は堅調だったことから、日中取引開始後は買いが優勢だった。ただ、海外原油は高値から失速したほか、NY時間外取引は弱含んでおり、国内市場はマイナス転換した。NY市場までの円安が後退し、円相場が105円後半で推移していることも重し。日中取引開始後、東京原油先限は36800円付近で小幅高だった。ただ、売りが優勢となると36500円まで軟化した。ホワイトハウスのキドリー副報道官は、米国とイランが交渉を開始する用意はあるとの認識を示した。ただ、イランが要求するように交渉に先立って制裁が解除されることはないと改めて表明した。原油は、30円安~150円安、ガソリンは、220円安~360円安、灯油は、80円安~250円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値159.6円(前日比-2.6円)ゴムTSR先限帳入値141.0(前日比0円)東京ゴムRSSは、下落。序盤は、ドル円がやや円安に振れたことを手掛かりに、買い優勢となった。だが、中盤に入り、円安が一服となると、徐々に売り圧力が強まっている。TSRは、動意に欠ける展開となっている。今日の東京ゴムは、序盤はドル円がやや円安方向に振れたことを好感し、買い優勢となった。だが、中盤以降は、逆に円買いがやや優勢になったことを嫌気して、売り物勝ちの展開となっている。現在、ゴム市場では、ゴム独自の新規材料が乏しく、為替などの要因から右往左往することが多い。ここにきて、ドル円が徐々に円高方向に振れており、この動きがつられることがある。目先、ドル円が、105円割るようなら、再度、下に入るとみられ、その場合はゴムも追随する可能性があるので注意したい。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22370円(前日比+80円)東京コーンは、前日のシカゴ期近高、朝方の円小幅安から買い優勢。3ケタ高が続出し、期先3本は200円超の上昇で推移。午前10時半頃から期先7、9月限が上げ幅を縮小。先限は22550円まで上昇。22500円台前半で高もちあい後、22300円円台まで上げ幅を縮小。東京コーン先限は堅調。場中、円相場が105円80銭台まで反発したことが圧迫要因。まだ安値圏の上昇でテクニカル要因から戻り売り圧力は強いとみる。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。