夕刊:2019/09/04

東京金先物・前回高値まで上昇

為替

4日の東京外為市場でドル・円は伸び悩み。日本株の反転による円売りで上昇したが、材料難で積極的なドル買いは手控えられた。ドル・円は105円後半で寄り付いた後、国内勢の買戻しで上昇基調に。また、安寄りした日経平均株価がプラス圏に浮上し、円売りがドルを押し上げた。また、人民元相場の基準値が市場予想より元高方向に設定され、円買いは後退。また、具体的な買い材料が乏しく、ドルは目先も上値が重そう。週末の米雇用統計待ちで狭いレンジでの取引。これまでの取引レンジ:ドル・円105円83銭~106円14銭、ユーロ・円116円13銭~116円45銭、ユーロ・ドルは1.0969ドル~1.0980ドルで推移。

株式(日経平均)

4日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸して引けた。前日比23円98銭(0.12%)高い20649円14銭で引けた。(高値20694円35銭-安値20554円16銭)TOPIX:1506.81 -3.98 0.26%安、マザーズ:843.98 -7.11 0.84%安。3連休明けとなった3日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、285ドル安となった。1日に米中が追加関税を発動し、中国が米国を世界貿易機関(WTO)に提訴するなどしたため、摩擦激化への懸念から売りが先行。8月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数がおよそ3年ぶりに節目の50を下回り、景気減速への警戒感が広がったうえ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る混乱も嫌気され、一時400ドル超下落する場面もあった。日経平均もこうした流れを引き継いで46円安からスタートすると、朝方には一時20554円16銭(71円00銭安)まで下落。ただ、円相場が1ドル=105円台後半で伸び悩み、中国・上海株や香港株が堅調に推移していることから、日経平均はプラス圏に浮上した。後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価はじり高となり、前日比で50円ほど高い20600円台後半で推移している。製造業の景況感悪化で米景気の先行き懸念が広がるなか、米国株の買いポジションと新興国株の売りポジションを解消する動きが広がった。これに合わせて日本株を売り持ちしていた海外勢の買い戻しも入り、株高に寄与したとみられている。

貴金属

金先限帳入値5241円(前日比+43円)銀先限帳入値66.1円(前日比+3.0)白金先限帳入値3290円(前日比+101円)パラジウム先限帳入値5136円(前日比+30円)東京金、銀は、続伸。NY金先物市場は、投資家のリスク回避姿勢が強まる中買われ4営業日ぶりに反発した。12月物の清算値は前営業日比26.50ドル(1.73%)高の1オンス=1555.90ドルと、中心限月ベースで2013年4月11日以来約6年5カ月ぶりの高値。米中両国は1日、双方の輸入品に対する制裁・報復関税を拡大した。二大経済大国による貿易戦争の激化を背景に、欧米の主要株価が全面安となる半面、安全資産とされる金に資産が流入した。東京金は、午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、押し目を買われる場面も見られたが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、ドル建て現物相場の押し目が買われたことを受けて地合いを引き締めた。上場来高値5260円に顔合わせしたのち、5236円まで下落、その後押し目を買われた。米ISM製造業景気指数の50割れで景気後退懸念からドル安に振れたことが支援要因になった。アジア市場では利食い売りなどを受けて上げ一服となったが、ドル安を受けて押し目を買われた。一方、円相場は105円台後半の円高に振れた。銀もNY高を受けて堅調となった。金は、43円高~48円高、銀は、3.0円高~3.5円高。8月の米ISM製造業景気指数は49.1と、前月の51.2から低下し、2016年8月以来初めて景気拡大・縮小の節目となる50を割り込んだ。米中貿易摩擦が企業業況感の重しとなる中、内訳の新規受注や雇用が悪化し、全体を圧迫した。この日の取引では国債利回りが全般的に低下。10年債利回りは一時1.4290%まで低下した。終盤の取引では3.2bp低下の1.4741%となった。2年債利回りは4bp低下の1.4660%。終盤の取引で10年債と2年債の利回り格差は0.50bpとなっている。30年債利回りは1.9612%と8月28日に付けた過去最低(1.905%)に接近した。米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、米経済の状況は「比較的穏やか」との認識を示した上で、貿易摩擦や世界経済の減速によって高まったリスクの動向を見極めるため経済指標を注視すると述べた。ローゼングレン総裁は7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに反対票を投じた2の当局者のうちの1人。また、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は3日、米連邦準備理事会(FRB)が2週間後に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げに踏み切るべきとの考えを示した。利下げに対する市場の期待や貿易戦争への影響を踏まえるべきと述べた。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて反発。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、押し目を買われ上伸した。中盤にジリ安も下値を切り上げた。パラジウムは、NY安となったが、押し目買いが入り全月限上昇に転じた。プラチナは、98円高~106円高、パラジウムは、30円高~317円高。プラチナのドル建て現物相場は、2018年3月以来の高値966.28ドルを付けた。

石油

原油先限帳入値35520円(前日比-150円)ガソリン先限帳入値46640円(前日比-190円)灯油先限帳入値53540円(前日比-300円)東京石油市場は、総じて反落。米国時間の原油先物は小幅安。米製造業景況指数の悪化などを受けて売りが優勢となり、続落した。トランプ米政権は1日、中国からの輸入品ほぼすべてに制裁関税を広げる「第4弾」の初回分を発動。中国は即時報復したが、対象品目に初めて原油が加わったことで、輸出減少への懸念が広がった。午前の東京石油市場は下落。8月の米ISM製造業景気指数が一段と低下したことが嫌気され、海外原油は続落した。円相場が106円ちょうど付近で円高・ドル安推移していることも国内市場の圧迫要因。ただ、時間外取引でニューヨーク原油が買い優勢となっているほか、円高は落ち着いており、東京石油市場は下げ幅をやや削っている。日中取引開始後、東京原油先限は夜間取引終値を下回って始まったが、売りが緩むと35450円まで下げ幅を消すっている。3日、イラン原子力庁の報道官は、2日以内にウラン濃縮度を20%まで引き上げることが可能であるとの認識を示した。イランは核兵器を製造も保有もしないとしているが、高濃度の濃縮ウランは核兵器の原料となる。原油は、150円安~330円安、ガソリンは、190円安~390円安、灯油は、300円安~460円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値166.4円(前日比+4.3円)ゴムTSR先限帳入値141.0(前日比0円)東京ゴムRSSは、軒並み高。寄り付きは、上海夜間高を好感し、しっかりとなった。その後、日中取引の上海ゴムが、大幅高となると、買いが一段と先行している。TSRは、3月限のみ約定している。東京先限が166円台まで地合いを引き締めてきた。産地相場が、しっかりとなっていることから、買い進められている。この上の水準だが、8月28日の高値167.4円が目先の上値目標となる。この水準を上抜くと、節目の170円を試すことになる。上海ゴムの中心限月1月限も、これまで上値が抑えられてきた1万2000元を突破しており、目先、東京ゴムも買いが先行する展開となりそうだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値22790円(前日比-140円)東京コーンは、総じて大幅安。3日のシカゴコーンが一代安値を更新する下落続出となったこと、円相場が105円台後半に上昇を背景に軟調な展開。先限は2日の安値22620円に顔合わせするまで下落。戻り鈍く安もちあいで推移。シカゴ夜間取引が小反発にも反応薄。シカゴコーンが安値を更新する下落となり、東京コーンは前日までの修正高は終焉ムード。東京コーンは軟調。先週金曜日の午後から修正高ムードが強まったが、当業者は売り越し幅を増やした。シカゴコーン期近12月限が370セント割れ状態で23000円超えをするだけの踏み上げ相場にはならなかった。米国産コーンの作柄報告で良以上が58%(前週57%)となり、わずかに作柄改善を示したが、東京コーン市場は閑散商いで新規売りの勢いは感じられず。


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