夕刊:2019/09/12

金続伸、日経平均8日続伸

為替

12日の東京外国為替市場で、ドル・円は上昇一巡。米中協議の進展期待から米10年債利回りが1.76%台、ダウ先物が150ドル超、日経平均株価が200円超の上昇となったことで、ドル・円は一時108円17銭と8月1日以来の水準で、ドル買いやリスク選好の円売り優位で推移した。しかし、米金利や株価の動向が落ち着き、ドル円の上昇も一服。108円付近での動きとなった。ユーロ・円の円売りも収束。クロス円全般がリスク選好の円安推移となった局面では、ユーロ円は一時119円07銭、ポンド円は133円34銭、豪ドル円は74円33銭、NZドル円は69円50銭まで強含んだ。ユーロ・ドルはもみ合い。円相場主体の動きのなか、上下8pipsと依然として限られたレンジにとどまっている。これまでの参考レンジ:ドル・円:107円78銭-108円17銭、ユーロ・ドル:1.1008ドル-1.1016ドルユーロ・円:118円66銭-119円11銭。

株式(日経平均)

12日の東京株式市場で日経平均株価は8日続伸して引けた。前日比161円85銭(0.75%)高い21759円61銭で引けた。(高値21825円92銭-安値21743円96銭)TOPIX:1595.10 +11.44 0.72%高、マザーズ:855.11 -10.23 1.18%安。米中貿易摩擦の緩和で世界景気の減速懸念がやや和らぎ、電機や機械など景気敏感株を中心に買いが入った。上げ幅は一時200円を超え、前場終値ベースの7月高値(21756円)を上回った。取引開始前にトランプ米大統領が2500億ドル分の中国製品に対する制裁関税の拡大を先送りすると発表した。米中関係の融和による株式相場の上昇を見込んだ海外短期筋が株価指数先物に買いを入れた。円相場が108円台に下落し、輸出採算が改善するとの見方も買いを促した。為替相場においては、足元で投機筋が8月末にかけて積み上げた差し引き3万枚超の円買い・ドル売りポジションの解消が急速に進んでいるとみられ、前述の通り1ドル=108円台へと約1ヶ月ぶりの円安・ドル高水準に振れている。ただ、ドル・円は、投機筋の円買いポジションの積み上がりが始まる前の水準に戻したに過ぎず、日経平均も7月25日につけた戻り高値21823円07銭を前に上値の重さがいったん意識されている。なお、本日は週末の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えた9月限の最終売買日ということもあり、225先物は限月交代に伴うロールオーバーが中心となっており、朝方にみられた買戻しの動きもやや落ち着いてきている。大引けで7月高値を上回って引けた為再度の上値トライの可能性を残している。

貴金属

金先限帳入値5184円(前日比+19円)銀先限帳入値62.9円(前日比-0.2)白金先限帳入値3293円(前日比+35円)パラジウム先限帳入値5268円(前日比+71円)東京金は、堅調。銀は、軟調。米欧中銀が一段の金融緩和に動くとの期待などを背景に買いが入り、5営業日ぶりに反発した。相場は前日、中心限月の清算値ベースで約1カ月ぶりに心理的な節目である1500ドルを割り込んだ。この日は前日の反動による安値拾いに加え、欧州中央銀行(ECB)、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策会合を控えて、両中銀が一段の金融緩和に動くとの期待が金利を生まない資産である金塊の支援要因になった。ただ、米中貿易協議の進展期待や過度の景気減速懸念の後退などを背景にリスク投資意欲の改善が続く中、資金の安全な逃避先としての金需要は細っているもよう。金の上値は限定的で、相場は朝方、マイナス圏に沈む場面もあった。東京金は、午前中NY高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。午後に入ると、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ見通しなどが支援要因になった。トランプ米大統領が10月1日の中国製品に対する関税引き上げを15日に延期すると発表し他ことを受けて上げ一服となったが、押し目は買われた。銀は、NY安を受けて総じて売り優勢となった。金は、19円高~24円高、銀は、0.2円安~1.4円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われて堅調となった。パラジウムもNY高を受けて買い優勢となった。プラチナは、33円高~52円高、パラジウムは、58円高~100円高。11日ロンドンのプラチナETF残高は、17.36トン(前週末16.67トン)に増加した。9-10日のNYのパラジウム指定倉庫在庫は、5995枚減少した。

石油

原油先限帳入値37520円(前日比-830円)ガソリン先限帳入値48610円(前日比-750円)灯油先限帳入値55590円(前日比-830円)東京石油市場は、下落。11日の米欧石油市場の原油先物相場は、トランプ米政権による対イラン制裁の緩和観測などが重しとなり、続落した。米エネルギー情報局(EIA)が11日午前に発表した統計によると、6日までの1週間の国内原油在庫は前週比690万バレル減少。10日夕の米石油協会(API)週報が示した720万バレル減に近い取り崩しの規模となり、市場予想(270万バレル減)に比べて大幅なマイナスだった。ただ、同統計の発表後は需給の緩みに対する警戒感が強まり、相場はマイナス圏に転落。トランプ米大統領がイランに対する制裁緩和に言及したとの一部報道がきっかけとなったもよう。トランプ氏は10日、対イラン強硬派のボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の更迭を発表していた。また、石油輸出国機構(OPEC)が11日に公表した月報で、2019年および20年の世界石油需要の増加見通しを下方修正したことも弱材料。10日にはEIAが月次短期エネルギー見通しで、19年の世界石油需要の増加見通しを引き下げていた。東京原油は、米国がイラン制裁を緩和することを検討したと伝わっており、イラン産原油の供給拡大が懸念されているが、米中貿易戦争の激化懸念がやや後退し、相場を下支えしている。米中通商協議の再開を控えて、双方に譲歩する動きがみられる。円相場は108円前半まで円安・ドル高推移。リスク回避の円買いが後退している。時間外取引でニューヨーク原油10月限は堅調。日中取引開始、東京原油先限は37690円まで下げ幅を縮小。夜間取引の安値である37030円から離れている。イラクのガドバン石油相は、12日の主要産油国による共同閣僚監視委員会(JMMC)で、減産の強化が必要かどうか協議されると述べた。昨年11月の段階では、日量160万バレルや同180万バレルの減産が協議されたものの、一部の反対もあって現行の同120万バレルの減産で合意したという。原油は、560円安~850円安、ガソリンは、360円安~750円安、灯油は、590円安~940円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値169.6円(前日比+0.8円)ゴムTSR先限帳入値141.2(前日比0円)東京ゴムRSSは、総じてしっかり。寄り付きは、上海夜間安を受けて、売りが優勢となった。だが、その後は、円安を背景に、買いがやや優勢となっており、総じてプラスサイドに振れている。TSRは、小動きとなっている。東京ゴムRSSは、薄商いの中、狭いレンジ内での取引が続いている。10日の取引終盤に急伸し、昨日は170円台に乗せたものの、上値を追っての買いは入らず、170円前後でのもみ合いが続いている。タイ現物価格は、45バーツ台での取引が続いており、突っ込んで売るような状況ではない。米中の緊張が緩和される中、ゴムを買い進む動きはみられない。ゴム相場が地合いを引き締めるには、ゴム独自の新規の買い材料が必要のようだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23160円(前日比+80円)東京コーンは、続伸。前日のシカゴは小反落したが、108円水準まで円安の進行、強気のテクニカル要因を背景に序盤から買い先行となり、複数の限月が3ケタ高となった。先限は190円高の23270円まで上げ幅を拡大。他限月も含め、ほぼ今日の高値圏に張り付いている。東京コーンは堅調。円安に加え、シカゴ夜間取引が小高く推移していることで、今夜のシカゴコーンが強気の需給報告から一段高となることを警戒し、新規売りが手控えられている。薄商い状態のなか、高止まり状態。


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