夕刊:2019/09/18

金反発、日経平均11日ぶりの反落

為替

18日の東京外国為替市場でドル・円は強含み。対オセアニア通貨などを中心にドル買いの流れが続くなか、一時108円28銭まで値を上げた。市場では「108円50銭には昨日も観測されていた国内輸出企業からの売りが控えている」との指摘があった。ユーロ・ドルは小安い。1.1070ドル付近での狭いレンジ内推移が続いているものの、全般にドル高が進んだ流れに沿って1.1064ドルまでわずかに値を下げた。ユーロ・円は小高い。ドル・円の上昇につれて一時119円82銭まで値を上げた。明朝午前3時に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、0.25%の第2次追加利下げが予想されており、3時半からのパウエルFRB議長の記者会見では、ミッドサイクルの利下げであることを再強調し、「景気拡大を維持するために適切に行動する」と述べることで、0.25%の第3次追加利下げを示唆する、ことがメインシナリオとなる。これまでの参考レンジ:ドル・円:108円09銭-108円28銭、ユーロ・ドル:1.1064ドル-1.1076ドル、ユーロ・円:119円67銭-119円82銭。

株式(日経平均)

18日の東京株式市場で日経平均株価は11日ぶりに反落して引けた。前日比40円61銭(0.18%)高い21960円71銭で引けた。(高値22027円86銭-安値21942円03銭)TOPIX:1606.62 -7.96 0.49%安、マザーズ:845.22 -4.46 0.52%安。17日の米株式市場でNYダウは反発し、33ドル高となった。主要3指数がそろって上昇し、投資家心理を支えた。サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、また石油相が「月内に攻撃前の水準を回復する」と述べたと伝わった。原油相場の下落とともに消費関連株などが買われた。イラン最高指導者のハメネイ師がトランプ大統領との首脳会談に否定的な見方を示すなど、中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は根強く、明日発表される連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑もあって方向感に乏しかった。日経平均も13円高と小高くスタートしたが、前日までの10日続伸で1400円近く上昇しており、22000円台では目先の利益を確定する売りが目立った。やはり前日終値を挟み一進一退の展開となり、狭いレンジの値幅にとどまった。手がかりに欠け、積極的な売買が手控えられた。18日(日本時間19日未明)には2会合連続の追加利下げが見込まれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、投資家の間で様子見ムードが広がっている。

貴金属

金先限帳入値5211円(前日比+20円)銀先限帳入値62.2円(前日比+0.1)白金先限帳入値3273円(前日比+24円)パラジウム先限帳入値5310円(前日比-30円)東京金は、反発。銀は、総じて上昇。NY市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが広がる中、小幅続伸した。8日に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見やFOMCの声明内容などを見極めたいとの見方が広がる中、積極的な商いは手控えられた。ただ、外国為替市場では対ユーロでドルが下落。ドル建てで取引される金塊などの商品に割安感が生じ、相場を支えた。米追加利下げが確実視されていることも相場の支援材料となった。東京金は、高値もみ合い。午前中は、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、円安などを受けて堅調となった。午後に入ると、円安一服を受け、もみ合いとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル安に振れたことが支援要因になった。一方、円相場は108円台前半で円安に振れたが、午後に入ると、円安が一服した。銀もNY高や円安を受けて買い優勢となった。金は、15円高~32円高、銀は、0.4円安~0.1円高。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定すると見込まれている。9月FOMCでの利下げはほぼ確実視されているが、FOMCメンバーの間には意見の相違があり、市場はFOMCメンバーの金利予測分布図である「ドット・プロット」に注目している。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナは反発。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物価格の上げ一服となったが、円安を受けて堅調となった。パラジウムもドル建て現物価格の上げ一服を受け軟調となった。プラチナは、5円高~27円高、パラジウムは、30円安~70円安。

石油

原油先限帳入値39110円(前日比-2200円)ガソリン先限帳入値50300円(前日比-2260円)灯油先限帳入値57270円(前日比-2060円)東京石油市場は、暴落。サウジのアブドルアジズ・エネルギー相はこの日の記者会見で、攻撃で停止した石油生産が月内に復旧し、生産能力は9月末までに日量1100万バレル、11月末までに同1200万バレルに達するとの見通しを表明。サウジは世界的な石油供給国としての確固たる役割を維持し、さらなる攻撃を防ぐために徹底的な措置を講じる必要があると述べた。原油価格は前日一時約20%上昇したがこの日は下落に転じ、北海ブレント先物はアブドルアジズ・エネルギー相の記者会見中に約7%下落。東京原油は、攻撃を受けたサウジの石油関連施設が短期間で復旧し、月末には生産量が従来の水準まで回復するとの見通しが示されたことが重し。米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が増加したことも圧迫要因。時間外取引でNY原油は軟調に推移。円相場は108円前半で推移し、前日水準とほぼ変わらず。日中取引開始後、東京原油先限は39290円まで戻した。夜間取引で38710円まで暴落した後は下げが一服している。週末にサウジアラビアの石油関連施設が攻撃されたことで、米国製の軍事兵器に対する信頼感が低下している。トランプ米大統領の就任後、サウジは米国から1100億ドルの兵器を購入することで合意しているものの、今回の攻撃は米国製の防衛システムをかいくぐって行われている。サウジアラビアだけでなく、軍事面で米国に依存する国々は国防体制の見直しを迫られている。原油は、1100円安~2540円安、ガソリンは、2140円安~2350円安、灯油は、2060円安~2330円安。トランプ大統領はサウジに対する攻撃を受け、米国は対応に向け臨戦態勢が整っていると述べていたが、16日には対応は「急いでいない」とし、湾岸諸国のほか欧州諸国と対応を調整する姿勢を表明。米政府はこの日、ポンペオ国務長官をサウジに派遣した。またトランプ大統領は必要に応じて米戦略石油備蓄を放出することを承認したと15日に明らかにしたが、この日原油価格はそれほど大きく上昇していないとして、「備蓄放出の必要性はない」と述べた。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値170.3円(前日比-2.7円)ゴムTSR先限帳入値153.9(前日比-5.1円)東京ゴムRSSは、軒並み反落。寄り付きでは、上海夜間安を受けて、売りが先行する展開となった。その後、日中取引の上海ゴムがもみ合いとなると、東京市場も狭いレンジ内での取引となっている。TSRは、前日、急騰した先限が軟調に推移している。上海ゴムの中心限月1月限は、前日の取引で1万2260元まで上昇し、6日の高値1万2210元を上抜いた。ただ、夜間取引になると、売りが先行し、1万1850元まで軟化した。6日以降、1万1800元台が支持となっていることから、同水準が維持できるかが注目される。このところの上海ゴムは、米中貿易摩擦の緊張が緩和しているが、これを好感した買いは限られている。上海ゴムが一段高となるには、ゴム独自の買い材料が必要のようだ。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23380円(前日比-320円)東京コーンは、下落。前日のシカゴ安を背景に期中から期先が3ケタ安。期先の下げが目立ち、300円超の下落で推移。先限は23370円まで下落。幾分、下値を切り上げているが、反発力は弱く、23400円前後での取引となっている。東京コーンは押し目形成局面。先限が23500円の節目を割り込み、調整色が濃くなった。米国産コーンの収獲開始でシカゴコーンが再度、軟化すると見方で当業者からの売り越しが増えている可能性あり。


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