夕刊:2019/09/24

金・銀等貴金属上昇、日経平均3日続伸

為替

24日の東京外国為替市場でドル・円は買い一服。10時30分前に一時107円69銭まで上昇する場面があったものの、その後は買いも一服。昨日高値の107円80銭がレジスタンスとして意識されたほか、日経平均株価が伸び悩んだことも相場の重しとなり、107円48銭まで押し戻された。米中摩擦解消への期待感が広がるものの、「合意なき」ブレグジットへの懸念で警戒の円買いがドルの重石となった。ドル・円は、3連休明けの東京株式市場で日経平均株価が堅調地合いとなり、円売りが先行。米中通商交渉が来月の閣僚級協議に向け進展し、両国の摩擦解消に期待感が高まっている。中国株や米株式先物の上昇も円売りを支援した。また、日米貿易交渉における自動車関税などの見送りも、株高を誘発し円売りにつながっている。半面、英国議会休会に関する最高裁の司法判断が今夕予定され、「合意なき」ブレグジットへの思惑から根強い警戒の円買いがドルの上昇を抑えている。ユーロ・ドルは下げ渋り。11時前に1.0987ドルまで下落していたが、その後はドル・円の買いが一服したことで下げ止まった。ユーロ・円は、日本株の上昇一服につれて伸び悩んだ。これまでの参考レンジ:ドル・円:107円48銭-107円69銭、ユーロ・ドル:1.0987ドル-1.0998ドル、ユーロ・円:118円12銭-118円35銭

株式(日経平均)

24日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸して引けた。前日比19円75銭(0.09%)高い22098円84銭で引けた。(高値22168円74銭-安値22077円94銭)TOPIX:1622.94 +6.71 0.42%高、マザーズ:879.65 +15.67 1.81%高。3連休中、貿易協議で米国を訪れていた中国の代表団が農場視察を中止して帰国したと伝わり、協議の先行きへの警戒感から海外株が下落、円相場は107円台前半まで上昇する場面があった。しかし、ムニューシン米財務長官が中国との閣僚級協議を再来週に開催することを明らかにし、農場視察の中止についても単なる延期で大きな問題ではないとの認識を示したと報じられ、連休明けの日経平均は懸念後退に伴い16円高から始まった。朝方には一時マイナスへ転じたが、その後22168円74銭(89円65銭高)まで上昇した。株価指数先物を中心に海外短期筋の買いが入ったが、短期的な相場の過熱感(テクニカル指標)が重荷となり、上値を追う動きは鈍かった。ムニューシン米財務長官は23日、米FOXビジネステレビのインタビューで10月前半に開く閣僚級の米中貿易協議について、再来週開かれる見通しだと説明した。米中協議の先行き不透明感が後退したと受け止められ、投資家心理の支えとなった。9月末配当に絡み、年金基金などの再投資に伴う買い需要が高まるとの思惑も相場全体の支えとなった。株価指数連動型の運用(パッシブ運用)で配当権利落ちの前後に6000~7000億円規模の先物買い需要が発生するとの試算がある。日経平均の上値は限られた。テクニカル分析面では短期的な相場の過熱感が出ている。米中貿易協議を巡るニュース次第では再び投資家が悲観に傾くリスクもあるとの見方も多く、利益確定を目的とした売りが出て相場の重荷となった。

貴金属

金先限帳入値5246円(前日比+36円)銀先限帳入値64.0円(前日比+1.8)白金先限帳入値3279円(前日比+17円)パラジウム先限帳入値5412円(前日比+24円)東京金、銀は、総じて反発。NY市場では、金現物相場は上昇し、2週間超ぶりの高値を付けた。ユーロ圏の低調な経済指標を受けて、世界的な景気後退懸念が強まり、投資家らによる金への逃避買いを促した。一時は1526.80ドルと9月6日以来の高値を付けた。低調な9月のドイツ製造業購買担当者景況指数(PMI)が、株式市場に若干の衝撃を与え、投資家は金や銀といった安全資産に資金を移した。低金利や地政学的リスクの高まり、米国と中国との(貿易)交渉で合意がないこと、景気後退に陥りつつあることを示す弱いデータといった支援材料を受けて、金は1550ドルを付ける可能性がある。IHSマークイットがこの日発表した、9月のドイツPMI速報値は49.1と、6年半ぶりに50を下回った。製造業の活動低下が予想以上だったほか、サービス部門の伸びも減速した。ユーロ圏PMIも低調な内容だった。東京金は、午前中、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上値の重さと円小幅安を受け、もみ合いとなった。午後に入ると、ドル建て現物相場が小じっかりで推移したが、円小幅高に上値を抑えられた。13日の高値5255円に顔合わせした。米中の通商協議に対する不透明感やユーロ圏の経済指標悪化、米国債の利回り低下などが支援要因になった。円相場は107円台半ばで円高が一服したが、午後に入ると、再び円高となった。銀もNY高を受けて買い優勢となった。金は、34円高~54円高、銀は、1.8円安~3.1円高。プラチナ系貴金属(PGM)は、続伸。プラチナは、NY高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円小幅安を受けて堅調となったが、ドル建て現物価格の上げ一服に上値を抑えられた。パラジウムもNY高を受けて買い優勢となった。プラチナは、10円高~37円高、パラジウムは、24円高~200円高。

石油

原油先限帳入値38860円(前日比-600円)ガソリン先限帳入値50900円(前日比-300円)灯油先限帳入値57600円(前日比-370円)東京石油市場は、反落。週明け23日の米欧石油市場の原油先物相場は反発。荒い値動きの末に約1%上昇した。トレーダーらは、14日に石油関連施設への攻撃を受けたサウジアラビアが産油量をいつ回復できるかに焦点を合わせた。取引開始時には、攻撃で被害を受けたサウジの石油関連施設の修復が国営石油会社サウジアラムコの見通しより長びく恐れがあるとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道が材料視され、ブレントが一時65.50ドルの高値を付けた。ただ、サウジの産油量が来週初めまでに回復する可能性をロイター通信が伝えると、相場は63.53ドルまで下げた。攻撃が必然的にどのような結果をもたらすかをめぐる不透明感が、リスクプレミアムの水準を維持しているとした。米国がサウジの減産を穴埋めするため原油輸出を増やしていることから、この先数週間の米原油在庫が5年平均を下回ると予想している。14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃された後、供給不足や中東の地政学的リスクの高まりが一時的に警戒されたが、供給ひっ迫感や武力衝突に対する懸念は高まっていない。サウジアラムコの発表とは異なり、生産施設の完全復旧には数ヶ月を必要とするとの報道はあるものの、北半球の夏場の需要期は終了しており、供給不足はあまり警戒されていない。東京原油は、時間外取引でNY原油は軟調。円相場は107.60円付近で推移し、昨日の海外市場から円高がやや後退している。日中取引開始後、東京原油先限は39000円前後で上下。夜間取引で下落した後、目立った変動はみられない。ロイター通信の報道によると、欧州から中東やアジア向けのガソリン輸出が急増する。先週21日から今週26日に荷積み予定のガソリンなどに予約が入っており、日量50万バレルに達するという。サウジの石油施設が攻撃され、欧州の石油生産施設に対する依存度が高まっている。原油は、130円安~640円安、ガソリンは、160円安~450円安、灯油は、190円安~370円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値168.1円(前日比+1.5円)ゴムTSR先限帳入値153.9(前日比0円)東京ゴムRSSは、反発。寄り付きでは、連休中の上海高を背景に、買いが先行する展開となった。ただ、日中取引の上海ゴムが売り物がちとなっていることから、その後は上げ幅を縮小している。TSRは、3月限のみ約定し、動意に欠ける展開となっている。東京ゴムは、17日に173.9円まで上昇したが、その後、上値を削る展開となっている。出来高が少ないこともあり、大きく崩れることはないが、上値は試しにくくなっている。チャート的には、8月19日の高値174.4円と9月17日の高値173.9円でダブルトップを形成しつつある。産地価格を考えると、ここから積極的な売りは出にくいとみるが、160円を割り込むようだと、一段安の可能性もあるので注意したい。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23790円(前日比+80円)東京コーンは、まちまち。23日のシカゴコーン高、強気のテクニカル要因から買い優勢。シカゴ夜間取引の小反落が圧迫要因になり、変わまちまち。出来高が低調で玉次第の展開。先限は23750円まで上げ幅を縮小も小じっかり。東京コーンは総じて堅調。買い先行ながら、出来高が3ケタ半ばにとどまり、買い人気は離散したままだ。23日のシカゴ市場の引け後に米農務省(USDA)から発表された22日時点での作柄報告で、良以上が57%となった。前週から2%の改善を示し、シカゴ夜間取引では弱材料視されているもよう。しかし収獲率は7%にとどまり、前週の4%から3%しか進展しなかった。まだ収獲期の初期段階で遅れを懸念する必要はないが、収獲の遅れが買い口実になる可能性はある。


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