夕刊:2019/09/26

金下落、日経平均小幅高

為替

26日の東京外国為替市場でドル・円相場は下落した。米中貿易交渉への懸念が再び和らぎ、低リスク通貨とされる円に売りが優勢になった。25日発表の米住宅関連統計が強く、米国の景気の底堅さも円売り・ドル買いを促した。しかし、ドル・円は戻りが鈍かった。仲値にかけての買いが一巡すると、米金利低下や日経平均株価の伸び悩みなどを背景に再び上値が重くなった。ユーロ・ドルは、米長期金利の低下を手掛かりにしたドル売りの流れが継続。NZドル米ドルなどの上昇につれた面もあり、一時1.0966ドルまで値を上げた。なお、NZドル米ドルは一時0.6301米ドルまで上昇。オアNZ準備銀行(RBNZ)総裁が「現時点では非伝統的な金融政策の方法をとる必要はない」などの見解を示し、NZドル買いでの反応が見られた。ユーロ・円は、ユーロ・ドルの上昇につれて118.06円まで上昇する場面があったが、依然として117.90円台を中心とする狭いレンジ内での推移が続いている。これまでの参考レンジ:ドル・円:107.60円-107.79円、ユーロ・ドル:1.0942ドル-1.0966ドル、ユーロ・円:117.86円-118.06円

株式(日経平均)

26日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反発して引けた。前日比28円09銭(0.13%)高い2万2048円24銭で引けた。(高値2万2184円91銭-安値2万1986円24銭)TOPIX:1623.27 +3.19 0.20%高、マザーズ:886.24 +4.90 0.56%高。米中貿易交渉の進展期待から前日の米株式相場が上昇し、買いが先行した。安倍晋三首相とトランプ米大統領が25日に米ニューヨークで日米貿易協定の締結で合意したことや外国為替市場で円安・ドル高に振れていることも支援材料となった。ただ、決算期末を控え、持ち高整理の売りも散見された。寄り付き直後に今日の高値を付けた後は伸び悩んだ。市場では、年初来高値圏とあって利益確定目的の売りを出す投資家が次第に増えた。3月と9月期決算銘柄の配当権利付き売買の最終日にあたり、配当取り狙いの買いが引き続き相場を支えている。高値圏にある銘柄には売りも出ておりインカムゲイン(配当収入)よりキャピタルゲイン(値上がり益)を重視した投資家が明日の配当権利落ちを前に利益確定目的の売りを出している。4月24日につけた日経平均のザラ場高値22362円92銭を前にした利益確定の動きも相まって、日経平均は朝高後に上げ幅を縮小する展開となった。

貴金属

金先限帳入値5210円(前日比-51円)銀先限帳入値62.1円(前日比-1.7)白金先限帳入値3219円(前日比-61円)パラジウム先限帳入値5353円(前日比-78円)東京金、銀は、下落。NY市場では、トランプ米大統領の弾劾へ向けた動きに注目が集まる中、対ユーロでのドル上昇に伴う割高感などに圧迫され、4営業日ぶりに反落した。米中貿易摩擦の長期化懸念やイランとの緊張の高まりを背景に、24日は清算値ベースで約3週間ぶりの高値を付けていたが、25日早朝にかけて利益確定の動きが台頭し、相場は小幅マイナス圏に転落した。米司法省が午前、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の7月の電話会談記録を公表すると、相場は下げ幅を一段と拡大。来年の大統領選の有力な対立候補であるバイデン前副大統領が絡む問題を巡り、トランプ氏がウクライナに調査を働き掛けていたことが同記録によって明らかになったものの、トランプ氏罷免へのハードルはなお高いとの見方から、市場のリスク警戒ムードはひとまず後退したもよう。相場は昼ごろに一時1507.40ドルまで下落。外国為替市場でドルがユーロに対し買い戻されたことも、ドル建てで取引される金塊の割高感を強め、下押し圧力となった。東京金は、安値もみ合い。午前中は、NY安を受けて売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下げ一服や、円安が下支えとなった。午後に入ると、ドル建て現物相場の戻りが一服し、もみ合いとなった。ドル高をきっかけに利食い売りが出た。アジア市場ではユーロ安一服が下支えとなったが、1510ドル直前で戻りが一服した。一方、円相場は107円台後半の円安に振れた。銀もNY安を受けて売り優勢となった。金は、50円安~53円安、銀は、1.4円安~2.1円安。商務省発表の8月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比7.1%増の71万3000戸と好調。財務省が実施した5年債入札の需要は低調で、応札倍率は2.32倍と、前回入札の2.48倍のほか、平均の2.36倍も下回った。こうしたことも国債が売られ利回りが上昇する要因になった。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて下落。プラチナは、NY安を受けて序盤から売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物価格の下げ一服や円安を受けて下げ幅を縮小した。パラジウムもNY安を受けて売り優勢となった。プラチナは、55円安~64円安、パラジウムは、130円安~10円安。

石油

原油先限帳入値37600円(前日比-10円) ガソリン先限帳入値49780円(前日比+110円)灯油先限帳入値56160円(前日比-110円)東京石油市場は、まちまち。米欧石油市場の原油先物相場は、米エネルギー情報局(EIA)の在庫週報を受けて、需給不均衡に対する警戒感が広がり、続落した。外国為替市場では、ドル高・ユーロ安が進行。ドル建てで取引される原油は割高感から売りが先行した。また、EIAが午前に発表した週報によると、最新週の米原油在庫は前 週比240万バレル増と、予想の20万バレル減に反して積み増しとなった。同週報ではさらに、原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫も230万バレル増となったほか、国内の産油量が前週から増加し、日量平均で1250万バレルに達したことが示された。これを受けて、国内の供給過剰懸念から原油は売られた。ただ、イランのロウハニ大統領は25日、国連総会の一般討論演説で「制裁下でのいかなる交渉にも応じない」と表明し、トランプ大統領との直接会談を拒否した。米イラン間の緊張を背景に、相場は次第に下げ幅を圧縮。また、米株相場が上げ幅を拡大したことも、株と並んでリスク資産とされる原油が下げ渋る要因となった。東京原油は、昨日の海外原油が下げ渋り、安値から離れて引けたことや、円安が支援要因となっている。サウジが攻撃された後の急騰幅は帳消しになったが、下値を目指すような流れにはなっていない。ただ、戻りも限定的。円相場は107円後半で推移。時間外取引でNY原油は小幅高。日中取引開始後、東京原油先限は3万7900円まで堅調に推移。ただ、買い一巡後は上げ幅を削って前日引け値水準まで下落した。サウジアラビアのジュベイル外相は、14日の石油施設に対する攻撃後の対応について関係各国と協議していると語った。攻撃を受けたアブカイクやクライスには各国の調査団が派遣されており、検証を完了してから対応を公表するという。ジュベイル外相はイランに対する軍事行動を検討するとも述べている。原油は、130円安~40円高、ガソリンは、110円高~170円高、灯油は、50円安~110円安。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値166.3円(前日比-0.5円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSS3号は、総じて小幅安。寄り付きでは、上海夜間が小緩んだことを受けて、売り物がちの展開となった。その後は、手掛り材料難の中、総じて軟調で推移している。TSR20は、3月限のみ約定し、下落している。東京RSS3号先限は、17日に173.9円の高値を付けてから、上値を削る展開となっている。ただ、タイ現物価格から輸入採算価格を計算すると、166円前後であり、いまの東京先限と同値圏となる。このため、産地サイドが崩れなければ、ここから大きく崩れる可能性は低そうだ。現在、一目均衡表の基準線が164円台にあり、同線が目先の支持線となりそう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値23550円(前日比-270円)東京コーンは、反落。前日のシカゴコーン期近12月限が小安くなったことを映し、すべての限月が下落、期近2本、期先2本が、3ケタ安で推移。その後、戻り鈍く、下げ幅を拡大。先限は300円安の2万3520円まで軟化。シカゴ夜間取引が小安く推移していることが弱材料だが、テクニカル主導の下落。東京コーンは軟化。先限は夜間取引の序盤に2万3900円まで上昇。8月16日の高値2万3910円に接近した、上抜く前に200円近い下落となり、最近のレンジ相場の中間水準に戻った。2万4000円超えはないとみた小口の新規売りがあった可能性はあるが、出来高はまだ200枚前半。買い方は押し目を買い増すよりも早めに手じまい売り先行か。


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