夕刊:2019/10/02

東京金・銀は、反発、白金軟調、日経平均106円63銭反落

為替

2日の東京外国為替市場でドル・円は下値が堅い。107円64銭まで下げる場面があったが、昨日安値の107円63銭が目先のサポートとして意識されると下げ渋り。米経済指標の悪化を受けて円買い・ドル売りが先行したが、日本時間2日午前の時間外取引で米長期金利が上昇し日米金利差の縮小観測がやや後退した。今週のADP全米雇用リポートや米雇用統計の発表を見極めようとの姿勢も強く、円買いの勢いは衰えた。時間外の米10年債利回りが上昇したこともあり107円90銭まで下値を切り上げた。ユーロ・ドルは伸び悩み。ドル安の流れに沿って1.0941ドルまで買われたものの、昨日高値の1.0943ドルを前に買いは一服している。米景気懸念を背景にしたユーロ買い・ドル売りが先行したものの、米長期金利の上昇を受けて上値が重くなった。ユーロ・円は小高い。ドル・円の下げ渋りにつれて117円92銭まで小幅に値を上げた。これまでの参考レンジ:ドル・円:107円64銭-107円90銭、ユーロ・ドル:1.0930ドル-1.0941ドル、ユーロ・円:117円72銭-118円01銭

株式(日経平均)

2日の東京株式市場で日経平均株価は引けた反落して前日比106円63銭(0.49%)安い21778円61銭で引けた。(高値21795円01銭-安値21725円23銭)TOPIX:1596.29 -6.71 0.42%安、マザーズ:875.16 -1.88 0.21%安。1日発表の米サプライマネジメント協会(ISM)の9月の製造業景況感指数は市場予想を下回り、10年3カ月ぶりの低水準だった。米国の景気後退リスクが意識され、同日のダウ工業株30種平均は343ドルの大幅安となった。香港の大規模デモで警官とデモ隊の衝突が激化し、実弾による負傷者が出たことも投資家心理を下向かせた。米製造業の景況感悪化を受けた売りが優勢となり、下げ幅は一時160円を超えた。香港情勢への警戒感も日本株相場の重荷となった。ただ外国為替市場で円相場は107円台後半と円高・ドル安進行の勢いが鈍く、海外投資家の売りが思ったほど膨らまなかった模様。円相場の伸び悩みなどから、寄り付き後の日経平均は21700円台でのもみ合いが続いた。海外に不安定要因を多く抱える一方、国内では売買材料に乏しく、アジアでも中国が連休中。また、米国では2日にADP全米雇用報告、3日にISM非製造業景況感指数、4日に雇用統計と、引き続き9月の重要経済指標が相次ぎ発表される。8月分と同様に、非製造業景況感の堅調ぶりが製造業の悪化をカバーすると期待する向きもあり、これらの内容を見極めたい参加者は多い。

貴金属

金先限帳入値5104円(前日比+31円)銀先限帳入値60.0円(前日比+1.2)白金先限帳入値3034円(前日比-31円)パラジウム先限帳入値5393円(前日比-54円)東京金、銀は、反発。米製造業関連指標の悪化をきっかけに質への逃避の買いが台頭し、3営業日ぶりに反発。9月のISM製造業景況指数は10年3カ月ぶりの低水準となった。市場予想も下回り、2カ月連続で景気の拡大・縮小の節目となる水準を割り込んだ。この指標を受けて米景気の先行き懸念が一気に再燃。市場のリスク投資意欲が後退し、米株価が下げ足を速めた一方、「安全資産」としての金需要は強まった。外国為替市場で、ドルが対ユーロで下落し、ドル建てで取引される金に割安感が生じたことも支援材料。FRBによる月内追加利下げ(FOMC開催日10/29-30日)の可能性が一部で取り沙汰されたことも、金利を生まない資産である金の買いを後押ししたもようだ。東京金は、午前中、NY高を受けて買い優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。午後に入ると、円高一服が下支えになった。米ISM製造業景気指数の悪化を受けてドル安・株安に振れたことが支援要因になった。一方、円相場は107円台後半で円高が一服した。銀もNY高を受けて反発となった。金は、29円高~36円高、銀は、0.6円高~1.2円高。米供給管理協会(ISM)が1日公表した9月の製造業景気指数は47.8と、前月の49.1から悪化し、2009年6月以来の低水準となった。米中貿易摩擦が企業業況感を悪化させ、第3四半期に米景気が急速に減速した可能性に懸念が強まり、安全資産の米国債に買いが集まった。ISM製造業指数について悪い数字で、世界の製造業不況に並ぶ内容。市場が懸念するのは正しいが、米国の他の製造業指標がそれを裏付けるかどうかを見極める必要があり、少なくとも4日の雇用統計の内容が重要。米2年債利回りは6.4bp低下し、3週ぶり水準の1.558%。CMEグループのフェドウォッチによると、FRBの10月利下げ確率は62.5%と、前日の39.6%から大幅に上昇した。米10年債利回りは2.2bp低下の1.649%。2年債より下げ幅は小さく、利回り格差は2週ぶり水準の9.1bpに拡大した。前日は4.1bpだった。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて下落。プラチナは、NY安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の戻りが売られたことを受けて軟調となった。パラジウムもNY安と円安を受けて売り優勢となった。プラチナは、29円安~45円安、パラジウムは、139円安~22円高。

石油

原油先限帳入値36520円(前日比-30円)ガソリン先限帳入値49600円(前日比+350円)灯油先限帳入値54560円(前日比+260円)東京石油市場は、総じて堅調。米製造業景況指数の悪化を受けてエネルギー需要の先行きに警戒感が広がり、6営業日続落。1バレル=53.62ドルと、中心限月の清算値ベースで8月上旬以来約2カ月ぶりの安値水準となった。9月のISM製造業景況指数は10年3カ月ぶりの低水準となった。市場予想も下回り、2カ月連続で景気の拡大・縮小の節目となる水準を割り込んだ。これを受け、米景気が、冷え込みエネルギー需要が低迷するとの懸念が強まり売りがかさんだ。ただ、外国為替相場では対ユーロでドル安が進行。ドル建てで取引される原油などの商品の割安感につながり、相場を支えた。下落が続いたことで割安感からの安値拾いの買いも入りやすかったもよう。東京石油市場は売り買い交錯も、原油は序盤軟調推移したが引けにかけてはプラス圏へ浮上した。。9月の米ISM製造業景気指数が一段と低下したことで、需要の下振れ観測が強まった。米景気減速懸念を背景に円相場は107円後半まで円高・ドル安推移したことも国内市場の圧迫要因。ただ、米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫が減少したことが支援要因となっており、時間外取引でNY原油は堅調。日中取引開始後、東京原油先限は36490円まで下げ幅を削った。夜間取引の安値である35830円から離れている。API統計で米原油在庫は前週比592万バレル減となったが、米国の夏場の需要期は終了しており、米国内の需給よりも輸出の拡大や輸入の減少などが寄与した可能性が高い。米国の製油所稼働率はすでにピークアウトしている。原油は、30円安~110円高、ガソリンは、100円高~350円高、灯油は、240円高~290円高。

ゴム

東京ゴムRSS先限帳入値156.1円(前日比-2.6円)ゴムTSR先限帳入値148.9(前日比0円)東京ゴムRSSは、総じて続落。寄り付きでは、円高やタイ現物価格の下落などを背景に、売りが先行した。その後は、手掛り材料難の中、玉次第の展開となっている。TSRは、12月限のみ約定し、動意薄となっている。東京RSS先限は、寄り付き後まもなく、155.2円まで下落し、8月26日の安値155.4円を下抜いた。その後、戻してはいるが、160円台回復には至っていない。目先だが、再度、下攻めとなると、節目の155円の攻防となる。同水準を割り込むと、昨年11月21日の安値151.0円を目指すことになる。ただ、上海市場が休場のなか、やや突っ込み過ぎの感もあり、目先、買い戻しにも注意が必要だろう。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値24120円(前日比+130円)東京コーンは、総じて続伸。夜間取引でシカゴコーン期近続伸を背景に買い優勢となった流れを継続。期近11月限が唯一、売り先行となり、220円安。2、3番限の1、3月限は逆行高となり、140~220円高で推移したが、3月限は100円安まで軟化。期先3本は2ケタ高で動意薄。東京コーン期先は小幅高。先限は日中取引で24090円で頭打ち。23980円で買い拾われ、狭いレンジでのもみあい。シカゴ夜間取引が小反落、円相場が107.70円台で高もちあいが圧迫要因。テクニカル要因は強気だが、新規売買は見送られ、日中取引の出来高は低調にとどまっている。24000円水準で値固めができれば、24100~24500円を向かうチャートとなることが期待できる。逆に終値で23900円割れとなると、23600円台まで押し目形成のリスクありのチャートになる。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。